ラスト・クリスマスのレビュー・感想・評価
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【現代社会に蔓延する不寛容な思想を吹き飛ばす、一人一人の心の繋がりの大切さをジョージ・マイケルの数々のヒット曲に乗せて描き出した素晴らしきラブファンタジー作品】
前半はワムの歌を効果的に使った軽めのラブストーリーかな、と思いながら観賞。
不寛容な思想を具現化した場面が時折、劇中に織り交ぜられて、物語は進む。
が、後半ある悲しい事実が示されてからは涙を堪えるのが、難しい。
不思議な魅力を湛えたトム(ヘンリー・ゴドウィック)と出会ったケイト(エミリア・クラーク)の心が徐々に豊かになっていく姿や、命ある事の素晴らしさ、一人一人の心の繋がりの大切さを知り”上を向いて”成長して行く姿も良い。
ヘンリー・ゴドウィックとケイトの雇い主サンタ(時折ミソにもなるらしい・・)を演じたミシェル・ヨーの”クレイジー・リッチコンビ”も宜しいし、
エマ・トンプソン演じるケイトの母親アデリアが随所で笑わせてくれるのもアクセントがあって良い。
<不寛容な思想が広まる現在、人の心の繋がりの大切さを描いた素晴らしい作品。エミリア・クラークの魅力全開作でもある。>
曲にインスパイアされた映画はダメなことが多いが…
全編Wham!とGeorge Michaelの曲で彩られるラブコメとなると観に行くしないでしょ!という40〜50代の男女は多いはず。ただ、曲にインスパイアされた映画はダメなのが個人的な定説。
でもこれは違った!普通のラブコメと違い、ユーゴ内戦、移民、セクマイといった要素が入ってて、話に深みがあった。後半明かされる真実はそれほど驚かされたわけではなかったが、前向きな結論はとてもよい。
演じる俳優たちが個人的にはあまり魅力的に感じられなかったのに、鑑賞後の印象がいいのはやはり楽曲の影響が大きいだろう。Wham!時代とソロ2作目までの曲がとても好きなので、とても幸せな気分に浸れた。
☆☆☆★(前半から中盤にかけて) ☆☆☆☆(最後の30分) 簡単に...
☆☆☆★(前半から中盤にかけて)
☆☆☆☆(最後の30分)
簡単に。
それまで全く素振りを見せなかったヒロインだが、トムに自らの胸の傷を触らせる。
観客側としては戸惑うこの場面。あまりにも突然だっただけに、感の良い人にはその後の展開が読めてしまう結果になってはいないだろうか?
実際問題わたし自身が、〝 それ 〟は意識していなかっただけに。この時を境にして、「ん?ひょっとしてトムって?」と思ってしまっただけに…。
脚本上でもう少し事前に、ヒロインの身体に関して用意周到な目配せが在ればなぁ〜と、ついつい感じてしまった。
(ヒロインが家を出た理由であったり。姉が実は…と言った辺りも含めて)
正直な話、前半から中盤にかけてはかなり怠かったのだけど。それだけに後半は予想は出来てしまったものの。素敵な話になっていて、とても心地良かった。
それは何よりも。悲しみを負いながらも、素敵な笑顔を振りまくヒロインの明るさの素晴らしさに他ならない。
そして、訛り英語を鮮やかに駆使するエマ・トンプソンのコメディエンヌとしての素晴らしさも同時に味わいつつ。
ところで、映画の中では。現在のイギリスに於る社会背景の問題として、移民問題を表す場面があった。
映画の中で、エマ・トンプソンが「移民が多すぎる!」と言った後に。娘のヒロインが一瞬だけカメラ目線になったのは、一体何を表現したかったのだろうか?
2019年12月10日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン5
エミリア・クラークを見逃すはずがない
大好きな女優さんなんですよね。
今回も彼女の魅力を十分発揮していました。
少し、脚本で残念なところがあったので、☆5は付けるのを躊躇ってしまいました。
人に勧めたくなる映画なのに、惜しい、、。
ロンドンより愛をこめて
クリスマスが近づいてくると、日本では必ず聴こえてくる音楽がある。山下達郎の「クリスマス イブ」だ。この曲だが日本人で知らない人はいるのだろうか?あと一体何年連続なんだ?
きっと君はこない・・・かも知れないがきっと
印税はくる・・・
しかもだ。奥様の竹内まりやまで・・・
クリスマスが今年もやってくる〜
年末に夫婦で荒稼ぎですよ。
もち代稼ぎか‼️(昭和か!)
一応言っておくが、(こちとら打たれ弱いんじゃ) 私は達郎さんメチャクチャファンだからな。達郎さんが大ファンと言う理由でビーチボーイズを聴き始めた。また一番好きな曲「ターナーの機関車」の影響で吹き替えの映画がOKになった。(歌詞にそういう部分がある)
ターナーも大好きになった。ターナーはイギリスの風景画家です。
さて、達郎のコンサートで本人が言っていた事がある「クリスマス イブ」を始めて観客の前で歌った時の事だ。まだレコード発売前の事だ。
後半、全楽器が消えて、アカペラになる所だ。
多重録音でボーカルを重ねているのでライブでは再現不可能。だからテープを流す事にした。
ところが信じられない事が起こった。なんと・・・
テープが故障して音が出なかった!全楽器は止まっている。つまり無音だ!観客はお口ぽっかーんですよ。その後観客のツッコミが入ったのは言うまでも無い。
リアル サイレントナイトか‼️
さて、いつものように長いまくらが終わりました。本当にすみません。
洋楽のクリスマスソングの定番と言ったらなんでしょうか?「ハッピー クリスマス」レノン&ヨーコでしょうか?「恋人たちのクリスマス」でしょうか?歌手は確かマラリア キャリー!
マラリアでは有りませんね。マライア キャリーですね。
今はワム!の「ラスト クリスマス」ですね。
大傑作です。
この映画の原案、脚本、製作、なんと助演まで
こなしたエマ・トンプソンは生前のジョージ・マイケルと親交があり8年越しで完成させました。主人公一家は旧ユーゴ出身という設定です。エマ・トンプソンは主役の母親役です。エマは不気味な子守り唄を歌います。食卓では英語の男性を表す言葉が分からず何回もその言葉を連呼します。
もう爆笑ですよ!素晴らしいです。
ロンドンの風景も最高です。新旧併せて今のロンドンを堪能できます。
ロンドン ロンドン ロンドン 愉快なロンドン 楽しいロンドン(また昭和か!)
コヴェントガーデン、リージェント・ストリート、セント・メリー教会
地下鉄はアメリカではサブウェイですがイギリスではアンダーグラウンドです。
私は遠くを見る目をして、懐かしく思いました。しかし・・・
ロンドンに行った事が無かった‼️
先程述べたように主人公一家は旧ユーゴ出身です。主役のケイトの彼氏はアジア系、周りの友人もインド系、アフリカ系、上司は中国系。これが今のイギリスのリアルなんだと感じました。
こんにちは こんにちは 世界の国から〜
(まだ昭和か!!)
そういえばジョージ・マイケルもギリシャ移民の息子です。本名は イェオルイナス・キリアコス・パナイオトゥ です。やたら長い!
子供の時、隣の子供を殴ってコブを作った事があります。当然親は子供を連れて文句を言いに行きます。何回かやりとりをしたあと・・・
「なんだ、そのコブを見せてみろ」
「あーん あんまり名前が長いのでコブが引っ込んじゃったー」
こらー!それは落語の寿限無だよ‼️
ジョージ・マイケルは苦労しました。移民の子の上、性的マイノリティーだからです。励ましたい!
どんマイケル‼️
最後にこの方ですよ!この方!
主夜のケイトを演じたエミリア・クラーク!
いやね最初は嫌いだったんですけど、段々可愛くなって行く!
だんだん良くなるホッケの太鼓(しつこく昭和か!)
あのね我々、平たい顔族は端正な白人美女を見ると気おくれしちゃうのよ。この子は丁度いいブス(失礼)なのよ。もう大ファンですよ。
特に笑顔が最高!しぶこクラス!
君が笑えば この世界中に
もっと もっと、幸せが広がる
ロンドンから愛をこめて
いや、行った事ないけど。
ザワークラウトは天然発酵
子供の頃に両親と共にユーゴスラビアからロンドンにやって来た、歌手志望でクリスマスショップ店員26歳超自己中娘のお話。
近くに実家はあるけれど、母親が疎ましく友人宅に寝床を借りてはやらかして追い出されを繰り返す主人公。
コミカルに描かれているけれど目に余る振る舞いで、実際にこんな人いたら自分にはちょっと生理的に厳しいっす。w
そんな彼女の変化と成長の物語な訳だけど、切っ掛けがサンタにお説教された件じゃ味が薄いし、かといってこれと行ったものは見当たらず結構唐突に始まった印象。
マイナススタートからのちょいプラスまでの上昇だけど、たたみ掛ける様に好印象なエピソードが重なっていき、更にはちょっと悲しくちょっと温かい展開もあり、面白かった。
それにしても顔芸ならぬ眉毛芸がおみごとw
LOOK UP
蓋を開ければシンプルなハナシ
タイムスリップとかしないタイプの心臓移植なので、これって残留思念みたいなもの?
可能性としてはドナーのご両親に会いに行ったり出会ったりしたりもありかもだけど、今回はそういう展開じゃなくて、あくまで自問自答もしくは"自問彼答"で段々と前向きになり自分を取り戻していく流れ
そして家族の和も回復するという健全なオチも安心
自己愛?疑似恋愛?
マイナスからの自己回復劇だとしてもやはりこれは一つの自分探しですね
まるで不思議の国のアリスのようにあちこちでバタバタしてその経験がいい感じで補完されてちょっと前向きになる
特別な事なんて何もない
あるとしたら心臓移植が成功して生きている
歌を歌える、家族で笑える、恋を応援できる
素敵な事ですね(*^ω^*)
まあしかしいうてもケイト(エミリア・クラーク)が美人さんだから絵になるよね
って言ったら身もふたもないか…
しかし感無量
エマ・トンプソン、素敵な脚本書くんですねえ
エミリア自身が実際に大病を経験していたりとかも考えるとキャスティングも絶妙ですね
これは最高にいい〜💖 ストーリーも非常に良い。 観ている最中も、楽...
これは最高にいい〜💖
ストーリーも非常に良い。
観ている最中も、楽しく優しい気持ちになる❣️
観終わった後も、ほがらかな明るい気持ちになる❣️
ラスト当たりに衝撃的な事実が明かされるが、ケイトの気持ちも強くなり、全てが上手くHappyに纏まり、気分良く締めくくられているのが最高に良い。
クリスマス🎄や、年末に向けて、非常にお勧めの作品です。
見方を変えると世界が変わっていく
クリスマスグッズ店に勤める主人公なので、画面の八割くらいクリスマスのキラキラ。
この季節にはこれだけでも気分が上がるのに、ただのラブコメよりも結構深めのヒューマンコメディ。
トムと出会ったことで世界の見方が変わって、自分自身だけじゃなくてそれにともなって周りも変わっていく。
日々の積み重ねが自分自身を作っていくこと、そういう普遍的な大事なことを再確認。
家族もそれぞれがすぐに性格とかが変わるわけじゃないけど、お互いの付き合い方の少しの変化で関係性が好転することもある。
なんだかただメリークリスマス!なラブコメを見にきたのに人種問題とかも含めていろんなこと深く考えさせられ、しかも最終的にとても前向きになれた映画でした。
ジョージ・マイケルは永遠です❤
ワムのラストクリスマス以外はクリスマスソングじゃねぇ~💦
と断言しちゃう程この曲を!ジョージ・マイケルを敬愛する自分なので大いに期待しての観賞・・
が・・冒頭からなんて自己中で手に負えない小娘なんだぁ・・と
主人公ケイトを1歩引いた目で見ていましたが・・
物語が進み
トムとの心身の繋がりを知った時・・あまりの衝撃に涙腺が・・壊れた・・
本当に特別な大切な人生を実感出来た時
ケイトは周りの人達の心にも温かい笑顔と幸せのプレゼントを配る事が出来るまでに成長し
見終えた後、ぽっかぽっかなとても穏やかで
幸せな気持ちになれました
少し早いクリスマスプレゼントをこの作品から私も貰えたかな?
また1つ大好きなクリスマス・ムービーが増えました🍀
素敵な物語
ネタばれは見ずに、ただ高評価が多そうだったので観賞。
良かったです。まさにクリスマスの季節の奇跡だと思った。
泣きました。良い意味で。
彼が居てくれて良かった。
彼女はきっと幸せに生きていくはず。そう思える映画でした。
感動と心が温まる、この季節にふさわしい作品
これは、クリスマス前に見ておきたい1本。
ロンドンが舞台の笑いあり、泣きありのロマンチックコメディ。
「ワム!」の「ラスト・クリスマス」をモチーフに、この特別な季節(クリスマス)の心温まるラブストーリー。
主人公のケイトの前に突然現れたトム。
トムはケイトの心の声を見抜き、そばに寄り添ってくれた。そんなトムにケイトは惹かれていくが、なぜか2人の距離は縮まらない。
実はトムには驚くべき秘密が・・・。
自分探しと自分を知ることや、人に優しく寄り添うことや、命の大切さを今一度考えて欲しいと願いが込められていた。
ゴーストニューヨークの幻(デミ・ムーア)を彷彿とするようなあの感動に近い。
ジョージ(ヨルゴス)マイケル
自分を幸せに出来るのは自分自身。でも、心を支え背中を押してくれる誰かが居てくれれば、、
様々なメッセージをさりげなく織り込んだ脚本とドジっ子演出の名手が送るクリスマスカードです。
ミシェル・ヨーの起用が効いてる‼︎
以下余談
意地悪な警官と同性愛といえば、アレですか?
何これ、めちゃくちゃいいじゃん‼︎
みんな、観て!
何の準備もいらない。
素直な気持ちで、ただ観て!
きっと、満足できるから。
これぞ、ハートウォーミング映画。
ああ、これだから、映画は、やめられない。
うわ、これ、舞台はロンドンだし、曲はワム!だからてっきり英国映画かと思っていたけれど、アメリカ映画なんだ。たしかに、ユニバーサルって出たな。でも、アメリカ映画ならばこその、どストレート感かと納得。
(追記:実際に撮ったのはBBCでしたね。上記の記述で混乱させたらごめんなさい)
12/21追記
今日、二度めを、連れと一緒に観て来たんですが、わかってて観ると、また一段と楽しいと知りました。
主人公ケイトが道端で着替えたいので、道ゆく人達から見えないように私を隠しておいてね、と頼んだシーンで、トムは「努力する」って返事してるんですね。たしかに、努力(は)したんだな… もう、二度観るの、最高です!涙の量は、一度めより少し増えたかな。
「日常の小さな行動の積み重ねが人格をつくる」忘れないように書いとこう。
「クリスマスの奇跡」では言いくるめられない
「ゲーム・オブ・スローンズ」を観ていない私がエミリア・クラークを知ったのは「世界一キライなあなたに」という映画。メロドラマのようなストーリーの中において彼女の印象的な笑顔とチャーミングさが目に焼き付いてしまい、是非とも彼女をヒロインにしたロマンティック・コメディを作って欲しいと願っていた。それが今回は叶ったわけである。厳密にいえばロマンティック・コメディでもないのかもしれないけれど、特に前半部分はかなりロマコメ要素が強め。嬉しい限り。
ヒロインのケイトはかなり問題のある女性である。ただそれを魅力に転換させることが出来たのはエミリア・クラーク本人の魅力に他ならないと思う。ケイトがお騒がせなことをしても、クラークのチャーミングなスマイルがそれを魅力に変えてしまう(同性愛をアウティングしたのはさすがに許せないけど)。ヘンリー・ゴールディングもまた、今どき珍しいほど「ハンサム」という言葉が似合う紳士で、気障ったらしい振る舞いをしても画になるし様になる。二人の好感の持てる掛け合いはいまにもロマコメらしいもので、気持ちよく観ていた。とは言えもちろん、二人の存在というかトムの存在がどこか宙に浮いたような非現実感があることは気づいていた。あまりにもパーフェクトすぎるし、あまりにも聖人君子すぎると。そして実際、二人が「普通」と「特別」について語り始めたあたりから、この映画がロマコメではなく「クリスマス映画」であることを思い出させる。
この映画はラブストーリーではない。「クリスマスの奇跡」の物語である。クリスマスに起きた奇跡。ただ、まさしくこの映画の本題とでもいうべきその「クリスマスの奇跡」が、どうしても私には腑に落ちなかった。ケイトの身に降りかかったクリスマスの奇跡は、たしかに驚きを伴うものであるし、なるほどとも思った。ただそこから遡ってよくよく考えると、感動より先に恐怖が沸き起こった。もし私がケイトの立場なら精神科に駆け込むところだ。見える筈のない人が見えて、しかも会ったことのない心臓移植のドナ―で、知るはずのない名前や住所やボランティアをしていた場所までわかってしまうのだから、半分「世にも奇妙な物語」である。それを「クリスマスの奇跡」で言いくるめるのはいくらなんでも無理があるだろう。
心臓を移植された女性が自分の「心」まで失ってしまったように感じ、心臓移植のドナ―に思いを馳せるというのは物語として悪くない着眼点だとは思う。だから普通に「今この胸の内で鼓動を鳴らしている心臓を提供してくれた人はどんな人だったのかを自ら探し出す」という心の旅ではダメだったのだろうか?「ロマコメと思わせての驚きの展開」といものにこだわるあまり、物語に無理が出て、余計な違和感を残したように思う。
ただ「I gave you my heart」をこんな風に解釈したのはなかなか面白いと思ったけどね。
素敵なドンデンがえし!
私は仏教徒(?)なのでクリスマス関係は遠慮したかったが、評価につられて観ました(笑)。
何か暖かい薪ストーブの前で、まったりしている気分になり幸せ感満載。
確かにバックでは、ホームレス問題や移民問題がさらりと見え隠れするので、とても作品の色が深く見えました。
それで、最後の謎解きがあるわけですが、このドンデンがえしが実に美しいのです。
このネタをバラしたら、面白さ半減ですので触れません。
ただ、ヤクザな26歳のヒロインの過去が明らかになり、彼女自身が雨や大地の栄養を吸って、グングンと太陽のような存在に成長して行く姿は、言い尽くせないほど、華麗で鮮やかで素晴らしい。
つまらない生き方を全部回収して、家族や周囲の人間が全員新しい絆を持つと言うのは、観ている私たちの気持ちまで浄化してくれるようです。良い作品です。必見!
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