「人間は目的のために嘘をつく」ラーヤと龍の王国 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
人間は目的のために嘘をつく
疫病と分断・・・まるでコロナ禍で人々の心が荒み、分断された感じのする昨今。人を信じなければ何も解決できないといったテーマが胸を打つ。キャラクターも東南アジアテイストで日本人にも溶け込みそうだ。また、疫病とまで言われたドルーンを倒すには敵対関係をなくして一致団結するしかない!って、やはりコロナウィルスだな。
ハートの国のラーヤは聖なる石を守護する一族の娘。500年前に封印されたはずの魔物ドルーンが再び襲い掛かり、5つに分断された国の人々も敵対心により他民族を信頼しない。しかし、多くの民が石化され、父を石化されたラーヤは孤独な旅へと出るのだった。大好きな最後の龍シスーを求めて・・・
動物キャラのトゥクトゥク。タイのタクシーの名前を持つ彼は回転しながらラーヤを運ぶ。ダンゴムシ?王蟲?といった風貌だが、顔は可愛い。ラーヤ以外のキャラも皆ユニーク。特に丹下のおっさん似のトングや赤ん坊詐欺師のノイが素敵キャラ。
いまいち好きになれないのは龍の顔かな。『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンや『ヒックとドラゴン』といった愛嬌のある顔立ちのドラゴン。日本のアニメに登場するドラゴンもほとんどが可愛い顔をしてるけど、これが主流なのか・・・もうちょい聖なるイメージが欲しかったところだ。
コメントする