劇場公開日 2021年3月5日

「ディズニーかストレートに本気を出したこうなるんだ、と。圧倒的な表現力で押し切られた!」ラーヤと龍の王国 kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ディズニーかストレートに本気を出したこうなるんだ、と。圧倒的な表現力で押し切られた!

2021年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あんまり話題にならなかったけどさすがディズニー。面白かった~。

展開もメッセージもどストレート。新鮮さは正直ない。
でもディズニーかストレートに本気を出したこうなるんだ、と。圧倒的な表現力で押し切られた!

ベイマックスやリメンバー・ミーは”相棒”との冒険譚だっけど今回は”相棒”より”仲間”。
世界中で仲間を集めて信頼していく。

世界レベルで混乱が起きている今、”みんな”を巻き込んだ物語を届けてくれたことにグッときた。
世界中の老若男女を元気づけてきたディズニーがいま出来ること。

世界観の説明、世界の改変、仲間集め、世界を救うを2時間でやるからキャラひとりひとりの掘り下げは薄い。物事もスイスイと進んでいく。
そこに物足りなさを感じる人もいるかも。
でも最終的に感動させられるのはディズニーのトップレベルの表現力と絵力。

仲間が集って共闘する姿には胸が熱くなる。”仲間”の熱さはベイマックスの比じゃない。
終盤のあのシーンは……泣くやろ~!
魅せる表現においてディズニーは最強ってのは揺るぎない。

伸縮する剣だったり、舞台が変わるとドーン!と表示される国名だったり、セルアニメ風だったり……ディズニーにしてはオタク的というかゲーム的な演出/要素があるのも面白い。
ディズニーらしさは見失わないまま変わってる。

好きなキャラは赤ちゃんのノイ。笑わせてくれるし、泣かせてくれる。
図体のデカいトングも終盤の表情が素晴らしくて……。

こんな時代、いやこんな時代だからこそ夢を見させてくれる。
これこそディズニーがいま世界に届けられるパワー。

kizkiz