「ドラゴンボール…ではない」ラーヤと龍の王国 ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラゴンボール…ではない
「ディスニー映画にハズレなし」と言われているらしいが、その伝説は今回も覆らなかった。
砕け散った魔法の石のかけらを集めて回る。似たような物語は古今東西よくある。古くは『南総里見八犬伝』。竜との絡みで言えば『ドラゴンボール』。
『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』と似たところも、最初の方でいくつか見つけた。まあそれくらいは多くの人が気づくだろうが、主演女優(?)が、かつての東映ヤクザ映画のヒロイン役を多く演じた藤純子にそっくりだということに、何人の人が気づいただろう?
舞台は架空の国々や地域だが、ベトナムなど東アジアを彷彿とさせる。その世界観の作り込みは、さすがディズニーと唸らされてしまう。
『ズートピア』が反差別を掲げていたように、この作品も明確なメッセージを持っている。
「信じあうこと」。
いま信じあわなければ、世界を治すどころか、壊れていくのを止めることすらできない。全人類に向けたメッセージが、人々の心に、小さくても明るい火を灯すことを願う。
映画の中に出てくる、両手で輪を作りそれを頭の上や胸の前に掲げる挨拶のしぐさが、全世界で流行ればいいのにと思った。
同時上映の短編映画『あの頃をもう一度』もよかった。ほろりとさせられた。
妻と一緒に観に行ってよかった、と思った。
コメントする