「ザッツ・ディズニー映画」ジャングル・クルーズ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
ザッツ・ディズニー映画
ジャウム・コレット=セラ監督といえば、一連のリーアム・ニーソン作品に通底するタイムリミットサスペンスを得意とする節があるけど、本作ではその要素が全くない。それどころかウェルメイドなアドベンチャーに仕上がっていて驚いた。
ホラー映画で名を上げたあのサム・ライミでさえも、毒っ気の薄い『オズ はじまりの戦い』を撮ってしまう。ディズニーブランドとはそこまで強固なのか。
閑話休題。
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』然り、Netflix映画『レッド・ノーティス』然り、ドウェイン・ジョンソンはすっかりトレジャーハンティング映画御用達スターになってしまった感あり。また、エミリー・ブラントを単なる花添えポジションではなくインディ・ジョーンズばりに動き回るヒロインに据えたり、ヒロインの弟が結婚しない事情(おそらく同性愛者)などは、昨今のダイバーシティを反映していると思われる。
そういった背景を含みつつ、万人が楽しめるエンターテインメントに仕上げたあたり、さすが「ザッツ・ディズニー」な映画といえよう。
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