「ダメ」ムーラン Syuさんの映画レビュー(感想・評価)
ダメ
コロナの影響で劇場公開が中止になって、ディズニー+での配信公開になった作品。
鑑賞してみるとこれは劇場で見なくて良かったなって出来でした。
アニメの方は見てないので、どの位違うのかは分かりませんが、実写版の方は結局何が描きたかったの?って感じの映画です。
芯が無いのでアクションにしてもロマンスにしてもテーマにしても何もかもが中途半端です。多分テーマは無かったんだろうと思いますが。
北方からの侵略に対抗するために、各家族から兵士が徴収されるのですが、男児がいなかったため足が不自由な父親が戦場に向かう事になった。が、娘が男装して代わりに行く事を決意。??
いきなり良くわからない「気」とか言う概念が登場します。この娘は気が強かったらしい。
で、訓練場で同じく各地から集まった新米兵士と訓練しつつ絆を築く訳ですが、この時に登場する他の兵士。キャラが立ってないので後から出てきても誰?状態です。弓が上手かった男とムーランにちょっかい出してた男くらいかな?
その後侵略が進み、訓練も半ばで戦場に駆り出される訳ですが、敵に魔法使いがいて大ピンチ。魔法使いと一騎打ちになる中で、なぜか自分を偽っている事を責められて男装するのをやめちゃいます。戦場に戻ると味方が全滅しそうなので、ムーランは仲間もろとも雪崩を起こして敵を撃退します。??
敵に全滅されるよりは、敵もろとも全滅した方が良いと言う判断でしょうか。ま、味方は助かったみたいですけど、全員無事だったのかな?ちょっと分かりません。
部隊と合流すると女である事を隠していたって事で部隊から追放されます。??
何かウジウジしてる合間に敵の魔法使いを説得して翻意させるシーンがありますが、この辺もそんなに簡単に翻意するの?みたいな。
その後敵が首都を攻めることが判明。女であることで部隊を追放されましたが、皇帝を守るために助けてほしいと懇願。許されちゃいます。??
で首都に行く訳ですが、なぜか皇帝が敵のアジトに出向いて自ら敵の対象と一騎打ちしてます。??つでに翻意した魔法使いはここでムーランを庇うため敵の矢に倒れて死亡。ありがちなシーンですが感動はありません。
皇帝は割と強いみたいですが、結局拘束されて殺されそう。
部隊の仲間に敵の追撃を阻止させつつ、皇帝を助けて敵の大将を討ち取ります。
最後に皇帝が男女の区別なく近衛部隊にリクルートしますが、何とこれを拒絶。家に帰宅したら何故か全てが丸く収まって大団円みたいな。書いてても良くわからんストーリーだな。
女性の自立的なものを描きたかったんなら大失敗です。ロマンスも取ってつけたようなむしろ無かったほうが良かったシーンばかりで、家族愛とか忠義とかも熱意が感じられません。
あれこれ手を出そうとしてどれも上手く出来なかったと言う映画の典型ですね。