劇場公開日 2019年12月20日

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「やっとテンパイ」テッド・バンディ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっとテンパイ

2020年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 本日2本目のサイコキラー。猟奇的で江戸川乱歩っぽいフリッツ・ホンカよりはスマートでハンサムなテッド・バンディ。何しろ、大学は法学部出身で司法の世界に入れるくらいの実力のある男。女子大生ばかりを誘拐、レイプ、殺人するんだから、信じられない世界です。しかも「無実だ。冤罪だ」と叫ぶところや、『パピヨン』を愛読するという性格を見るにつけ、本当に無実なのじゃなかろうか?と騙されてしまいそうになります(真実は闇の中です)。

 ストーリー展開としては最初の逮捕劇から脱獄、また逮捕と色々繰り返すわけですが、リズの嫉妬心も見えてくる。刑務所内からのしつこい電話。一番の証拠も歯形と証言だけなので、冤罪も考えられますよ!という展開。そして自分で裁判を勉強して実際に経験しながら弁護士を頼らずに自分で弁護士役をも行うこととなる。

 裁判官のジョン・マルコビッチも静かないい演技。「人間性の完全なる無駄使い」という言葉も脳内に響いてくるのです。それほど饒舌なる自己弁護。やがてリズから衝撃的な事実を聴かされて、がっくりくるテッドもいい。また、死刑制度もちょっと考えさせられ、そして最後にはエンドクレジットで30人の被害者女性の名前が出てくると、思わず悲しい涙が溢れてきてしまいました・・・

 最後に、ボキャブラやってんじゃねーよ!(レビュータイトル)

kossy
ワンコさんのコメント
2020年3月25日

こんばんは、
東京にヒューマントラストシネマ渋谷って映画館があって、来週だか再来週だかから、21時からの回、500円ってのやるらしいんですよ。コロナに皆んなで感染しましょうってことですかね(笑)

ワンコ