「何か物足りない」テッド・バンディ 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
何か物足りない
米国史上最悪の連続殺人鬼テッド・バンディを事件そのものの場面は一切排し、裁判過程を中心に描いたのはいい(そもそも、事件の詳細は現在まで明らかになっていないのだから)。
ただ、彼をシリアルキラーへと駆り立てた生い立ちなども盛り込んだ方が良かったかも(たとえ創作であったとしても)。
残念ながら、この作品では裁判の弁護を自分でこなした特異なインテリ凶悪犯という表面的な部分しか描かれておらず、せっかくの題材を潰してしまっている。
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