映画レビュー
「詐欺師」ではないですね。題名詐欺??
不正を理由にクビになったやり手の不動産営業マンが、クビの原因となった御曹司を罠にかける物語。
題名の「詐欺師」と言う言葉に期待をしましたが、「詐欺師」ではなく「不動産営業」。ですから、仇敵をやり込める詐欺師のテクニックやアイデアも期待を大きく外れてしまい、評価を下げました。
没落した営業マンの復活ストーリーにすればもっと面白く感じられたかもしれませんが、そんな真面目な映画でもなく、面白みを感じるポイントが難しい映画と感じました。
裏切られたセールスマン
主人公は実力でセールストップの座を手に入れるが、面白くないのは社長の息子。
彼の裏切りでクビになってしまった主人公は1年後、詐欺を仕掛け・・・。
懐かしい面々がちょっと顔出し。
バート・レイノルズを見たいがために鑑賞したのに、ほんの数分で退場・・・
不動産取引をネタにした軽快な復讐劇だったのですが、終盤の展開は何がどうなったのか、ちょっと理解しにくかった。NO.1営業マンのジャック・ウッドマンは、自分の名を冠したアミューズメント・センターを世界中に建設するのが夢だったのだが、CEOの息子であるアーロンにまんまとハメられ、ライセンスを剥奪され、REG社を解雇に・・・
最後に取引したスラム街にあるアパートをホテルに建て替えるつもりで購入した物件だけが残り、そこの管理人として住みつくのだが、ある時、ラナ・ハンターと名乗る美女が個人的に売買したい豪邸を扱ってほしいと依頼しにやってくる。銃を持った連中に脅されたり、ワケ有り物件だと気付いたが、それをアーロンに絡ませることで復讐を思いつく。
アメリカ経済危機となった2008年を舞台に設定してあるが、金持ちしか相手にしない不動産業ならば生き残れたのかもしれない。しかし、かなりのチャラ男に見えるジャックなんて、そんなに信用されるべき男なのか?などとリアリティを欠くキャラ設定にはのめり込めない。友人のコンピュータオタクだって活躍しないし、殺人だってほとんどがフェイク。現金での取引だと言ってた割には、その受け渡しもなかったし、ちょっと残念な作品だったかもしれない。中盤までは良かったのになぁ・・・