「これでヒットしたの?」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 すけみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
これでヒットしたの?
コロナ渦が始まり、その中で初めて映画で見たい(※)と思っていた作品だけに、BDやDVDが発売されようやく鑑賞したが、残念ながら期待したほどではなかった。
※ちなみに当方はテレビアニメ版が面白くて興味を持ったのみで、現在も原作の展開は一切知らない
【腑に落ちなかった点】
・ストーリー序盤くらいに2体の鬼が炎柱によりあっさり倒された。テレビアニメ版にその内の1体が出ていたが、ストーリーに絡むような鬼ではなく、ただの雑魚鬼だった。後に下弦・壱の鬼が死ぬ間際に、クドクド愚痴をこぼしていたが、その内容からしてこれらの雑魚鬼は不要だったのではないかと思った。
・敵側にまわってしまった乗務員、子供4人が出てきたが、主人公の夢に入った子供(結核の子)以外に、感情移入できるキャラ、要素がほぼ無かった。前述の先に倒された鬼ほどの強者ではなくても、これなら人の潜在意識等に詳しい「鬼」を1体使うべきなのではと思ってしまった。または、下弦・壱の鬼の分身とか。
・下弦・壱の鬼を倒し、その後に上弦・参の鬼が出てきたが、なぜいきなり出てきたのか疑問に思った。初めから下弦・壱の鬼と結託し、伏線を張りながら最後に登場の演出なら理解はまだ出来たが、少なくとも柱と対峙する「場所」としてふさわしくないのではないかと思った。なぜなら、最後に太陽光を避けるために逃げるように鬼は撤退したが、数々の柱を葬ってきた猛者ならば、「時間」と「場所」の推定ぐらいはやっておいてしかるべきでは無いのかと思った。何年生きているのかはわからないけど。
・次のストーリー展開を示唆する「描写」がラストに盛り込まれていなかったと思った。原作を知らないので、この後の展開がどうなるのか当然わからないが、それなりに次回の舞台が「どこ」で、「誰」が主体となるのかぐらいは出してほしいと思った。当方はYouTube等で「遊郭編」なる宣伝予告を知っただけだった。まあ「遊郭」なだけに子供向けとしてどうなのかと思ったし、描写しづらいのはわからなくはないのだが。
・本作の主題歌がエンドロールに流れるだけで、テレビアニメ版とは異なり「聞きたい」という意欲は個人的に湧かなかった。
【良いかもと思えた点】
・炎柱キャラの深掘りがあり、思っていたほど悪くなかった。むしろ母と弟を大事にする強い男であることは納得した。父親のことはよくわからないが。
総評として、個人的にほぼ悪くはないが、何度も見たいと思うほどのものではなかった。また、少ない描写でも構わないので、今回の下弦の鬼の過去やなぜ舞台を「列車」にしたのか、基本的内容を原作に頼らなくても済むように描写説明してほしいと思った。今更だが。
最後に余談として、BD通常版で視聴したが、内容は本当に「本編のみ」で予告PVは一切無いのがとても残念だった!!
う〜ん。
あなたは特殊な部類の人類です。
決して悪くは無いですよ。
何%かは必ず存在するのは仕方ありません。
悔やまなくて結構です。
そのままの人生を幸せに送ってください。