「原作に忠実だからなに?」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 さいてょさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0原作に忠実だからなに?

2021年1月18日
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映像はよかった。さすがユーフォーテーブル。
「列車」ってものが映画向きだし、夢を介した無意識のシーンでそれぞれのキャラクターを掘り下げてみせたところからも無限列車編は映画でやるべきなのだとおもった。

しかし結局アニメ。映画としては無理ある。
原作に忠実なあまりほとんどセリフで説明されてて冷めるし、全編通して同じ曲を変調したものでしつこい。夢で攻撃する鬼が死に際、敵をほめちぎって消えていくのも寒いし、ラストはふらっと現れたチンピラに初対面の先輩殺されてお涙ちょうだいは白ける。

「鬼」が生物として上位なことをアピールしてくるのであれば、人間は死ぬからこそ次の世代に知恵や意志を引き継いで成長していく尊さがあるというところまで一本の作品でもっていってくれないと、アニメシリーズの真ん中みせられただけで、映画の意味ない。

全集中で観ている映画ファンほどしんどい作品だった。

さいてょ