「煉獄杏寿郎という唐突感」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 なみこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0煉獄杏寿郎という唐突感

2021年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アニメ全話、今後どうなるかを掻い摘んで知ってる程度でした。
TVシリーズでも少ししか登場しなかった煉獄さんに映画で全てを持っていかれました。
ぼろぼろ泣きながらEDを迎え喪失感は消えず繰り返し煉獄さん観たさに通っています。
炭治郎以外は初対面(炭治郎も一度しか会っていないし話しすらしていません)の煉獄さんに炭治郎達がなぜあんなに感情を大きく揺さぶられるのか違和感に思う意見がありました。
しかし炭治郎達の背景を知っていると唐突感は無くなります。
煉獄さんは炭次郎達にとって上司でもありますが頼れる兄のような感情も持っていたのではと思いました。
炭治郎は父親が他界し一家の大黒柱として中学生の年齢以前から家計を支えている長男です。善逸と伊之助も家族はおらず鬼殺隊に入るまでは一人ぼっちでした。日常から自然と年上に頼ることが出来ない環境を余儀なくされています。
極限の中15、6歳の少年達にとって20歳の煉獄さんは憧れだけでなく兄のような感情を抱いても不思議でないです。
何も出来ずただ見ていることしか出来なかったのは本当に悔しいだろうと観客側が思うのですから本人達はそれ以上でしょう。
煉獄さんの信念と言葉は今後炭治郎達の成長に大きな影響を及ぼしていくのは想像に難くなく。
映像美もですがアニメーションの場面に合わせて作曲されたBGMも大変素晴らしいです。
続編も楽しみにしています。

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なみこ