「今の時期、劇場の救世主❗」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
今の時期、劇場の救世主❗
あまり観る気はなかったのだが、同僚に誘われて観賞。
原作未読だし、テレビアニメはAmazonプライムで5話までしか観ていない。
一緒に劇場に行った3人は、一人がどっぷりはまっていて、他の二人は自分以上に知らない状態だった。
で、この3人とも号泣していた❗いい歳したジシイたちが‼️
自分だけが入り込めなかったが、面白くないわけではない。
少年ジャンプの正統な系譜、正義と愛と友情の戦いは永年男の子を虜にしているスタンダード。
自分は中学生の頃からマガジン派なので、そこが壁になってしまったかもしれない。
映像は見事だし、戦いの迫力たるや凄まじい限りだ。
大友克洋が『アキラ』で見せた異形の脅威の影響がここにもあった。
テレビ版でも映像のクオリティは高いと思っていたが、劇場版となるやさらに高まっていた。
最近のアニメ事情は知らないが、総合作画監督の下に作画監督が10人以上いたことに驚いた。キャラクターデザインの他にも複数のサブキャラクターデザインがいた。演出も一人じゃなかったし。
最近のアニメって、そうなのか…
この作品の何がしっくりこないかと言うと、ギャグシーンだ。
あれにどうしても乗れない。原作のテイストなのだろうけれど。
原作を読もうかと、書店で単行本の販促サンプルを手に取ったこともあるが、絵柄がどうしても受け付けなかった。マンガは絵柄か好きになれないと読めない。
この感覚ギャップで、『ウォーキングデッド』や『新感染』で泣けても、本作では泣けなかった。
とはいえ、戦闘が始まってからの迫力は凄かった。
無限列車はどこに向かっていたのか、ドはまりの同僚に訊いてもそれは解らないようだったが、この列車と同化した鬼との戦いが凄かったので、これで終わりかと思った後に次の戦いがあったのには驚いた。
結局、主人公は発展途上にあるので、本作のヒーローは煉獄さんだった。
戦闘後の講釈が長すぎる気はしたが、カラスが鬼殺隊の柱たち(だと思う)に知らせていくところは、今後のシリーズに期待を持たせる意味でも良かったと思う。
結果的には充分楽しめたし、観て損はなかった。
でも、正直はまらない、自分は。