劇場公開日 2020年1月25日

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プリズン・サークルのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

4.0素晴らしい監督

2020年2月20日
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鑑賞方法:映画館

先日、監督のトークショーを兼ねた上映会に行ったところ満席で鑑賞できず。再度出直しました。

常々、犯罪をおかした人たちを一刀両断に裁けないよね、というのが感覚としてあり、自分とは別物として思考停止したコメントしかしないアナウンサーやコメンテーターに物足りなく、しらける思いでいた。

この映画を見れば、暴力や共感性の欠如というのは、彼らを取り巻く環境が大きく影響しており、それは社会の一部で、私たちとつながっているということがわかる。多かれ少なかれ皆、経験したり、見聞きしたことがあるありふれたことなのだ。
彼らが自分の体験や感覚を言葉にして交換するうち、色々なことに気づいていく。あるいは、つらすぎることには自らフタをしてしまっていたことに気づく。

監督の粘り強い交渉の甲斐あって実現したこの作品。他にも興味深いテーマを手掛けていらっしゃるようなので、観てみたいと思った。

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ピンクマティーニ

4.5怪物は誰だ

Kさん
2020年2月16日
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鑑賞方法:映画館
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K

5.0島根あさひ社会復帰促進センターを知ること

2020年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ここで行われている治療プログラム(いわゆるTC)は、孤立していた犯罪者が自分の犯罪を振り返る。また心の軌跡をグループワークを通して、全人的に回復していく奇跡的なプログラムといえる。

監督はアニメや彼らのうちから、湧き上がる感情にひたすら寄り添い、痛みを分かち合おうとしているかにみえる。いや実際そうだったろうと推察している。

日本の刑務所のシステムから受刑者のほんの40人余りの選ばれた特殊なケースとはいっても
これから日本の司法が変わらないといけない根本の教育システムだ。
受刑者も高齢化し安易な囲い込みだけで犯罪が減っていくわけがない。

司法の関係者の皆様どうかこのシステムを広げてあげてください。(切実!)

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ソルト

4.0味わい深いドキュメンタリー

2020年2月1日
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鑑賞方法:映画館

 自らの犯罪に向き合うということはどういうことなのか。自分自身に向き合うと言うことはどういうことなのか。そして、人と人がつながるということはどういうことなのか。じっくりと味わうことのできるドキュメンタリーです。

 大げさな演出もないところが、さらに味わい深いです。

 法務関係者や政治家にじっくりと見てもらいたい。既成概念に囚われず、このような更生教育がもっと拡がってもらいたい。

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おっけ

4.0「被害」が「加害」に転じる時

2020年1月28日
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鑑賞方法:映画館
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Imperator

4.0自分に向き合う

2020年1月27日
スマートフォンから投稿

刑務所の更生プログラムの一環として行われている、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促すTC(回復共同体)。
このプログラムを経験した受刑者の出所後再犯率は半分以下とか。
アメリカでは50年ほど前から行われているが、日本では1箇所だけ。しかも、このプログラムを受けられるのは日本では受刑者40万人中たったの40人だけという。
そのTCを受けた受刑者4人を中心に、2年かけて撮影したドキュメンタリー。

貧困、いじめ、暴力、親の不在。
環境が悪くても犯罪を犯さない人はもちろんいるけれど、自分の犯した犯罪を振り返ることで、人との接し方がわからない、人の気持ちが分からない、社会から逃げているなど自分が考えもせずに隠してきた気持ちに気づく。その気持ちを言葉にする苦しさ、みんなの前で話す勇気を共有することで、被害者の痛みを感じ、今後どう生きていくか考えられるようになる…みんながみんなうまくいくわけではないだろうけど、話すことで変わっていく受刑者たちを見ていて、なぜTCプログラムがもっと広まらないのか残念に思う。
そして、こういう機会が子どものうちからあるといいのに。
信じてくれる大人がいたら違ったのに、とか、人との関わりがすべてを作っていくんだなぁ。映画に出ていた彼らの今後の人生に幸あれ。

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アンディ・フク