「もったいない」わたしの叔父さん ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいない
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開始から何分くらいだろう…セリフがないまま、淡々と2人の日常生活が映し出される。
起こして着替えを手伝い、朝食を用意する。
テレビのニュース番組(音声のみなのがまた心憎い)から、時代背景が少し垣間見ることが出来る。
家畜の世話をして、手を洗うクリス。
慣れた手つきで洗剤を移動させる。
そこへ叔父さんがやってくる。
もう全て阿吽の呼吸が清々しいほど。
ヌテラ好きの叔父さんは身体に障害が残っているが、内臓は丈夫らしい。
とにかくよく食べる。
夜はリビングでソファで横になりながらお菓子を食べる。そして咽せる。(叔父さん、それやめなさい)
そしてまた朝が来る。
少し過保護過ぎるかなと思えるクリスの介護。
自分を犠牲にし過ぎるし。
ヘルパーさんが来た時も、寂しそうではあったけど、もう少し行政に頼ってもいいのでは?と思ってしまう。
自分のやりたい事も恋も犠牲にしなくても、もう少し出来ることがあるのでは?と。
獣医さんの善意をもあそこまで無にするのは少し意固地な気もする。
歩み寄れる余地はあるのに、もったいないな、と。
叔父さんも、マイクに自分のやりたい事をやるように言っていたけど、現実問題クリスがいなくなったら困るわけだし。
ブツっと切れたようなエンディングだったが、それぞれの幸せを願わずにはいられなかった。
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