「2019 32nd TIFF」湖上のリンゴ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
2019 32nd TIFF
かなり理解するのが難しい作品のように思えたけれど、構図や映像は素晴らしくて、最初から最後まで、難解でありながらも集中できた気がする、途中意識が飛んだところもあったけれど。
アズという楽器の響きが素晴らしく、そこから現実と幻想が交錯する境界を描こうとしているために、混乱必至なのだが、どこかしらでその狭間を発見できれば、かなり印象深いものになるだろう。
弱くて決して何かを主張しようとしない少年が、時として何か意志を示すその時、かなりぐっと来るものがあった。
監督が過ごした故郷のことを必死に描こうとしていたことがよく伝わってくるし、異種独特の文化などを堪能できるという点でも、ホントいい映画だなと思えた。
少年のピュアな恋物語がアシュークがごとく語られる刹那的な物語。小さな思いが叶ったのかどうか・・・ラストの湖面は素晴らしいシーンだったと思います。
コメントする