ミセス・ノイズィのレビュー・感想・評価
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脚本がお見事。ローバジェットな傑作
ローバジェットながら、大変よくできた映画。これは脚本家案件ですね。「カメラを止めるな!」を彷彿とさせる見事な脚本です。そして、女優さん案件でもありますね。天野千尋監督、主演の篠原ゆき子、ノイズィな大高洋子ら、女性の力でぐいぐい映画を引っ張っています。興行でどれだけ成果をあげられるか、大変楽しみです。もしかしたら、日本アカデミー賞のダークホースになるかも知れません。
これは騒音おばさんではない……だけど面白かった!
謝罪と禊
立場が変われば見え方も違う
すれ違い映画の最高傑作❗️
72点
大高洋子さんに釘付け
無理解な夫の謎
育児もせず、パートナーに対して無理解に終始する夫に、観ていてフラストレーションが鬱積します。(そんなサイコな夫を体現した長尾卓磨さんの平面的な演技が秀逸!)
ラスト、ただただ身勝手な夫に妻が「あたし自分の事しか考えてなかった」と声を大にして謝罪する道理についていけませんでした。
・・・とここまで書いてふと思うのです。これも作り手の狙いでは⁉︎ と。だって夫サイドのストーリーも、ミセス・ノイズィ若田さんのように“こちら側”からは表層的な部分しか見えませんものね。
そこの内情を敢えて描かなかったのは正解なのかどうなのか。
僕個人としては、ただひとり最後まで成長しないまま(ように見える)の夫に、恐怖すら覚えた一編。そういう見方で楽しめたイヤミスムービーです。
全員悪者ぽく見える作品➕生活音。
隠れた悪は断罪されず…
この映画の場合はどっちもどっち
若田さん、確かに朝の6時からお布団パンパンはご近所迷惑。でも真紀もおはようございますの挨拶もなく、いきなり喧嘩腰の物言いはどうだろうか?子供を家にあげてお昼寝してしまった若田さん、一言預かってるよと言わないのは確かに悪いが、非常識呼ばわりする真紀もどうかと思う。忙しいとはいえ、ほったらかしにしていたのは事実なんだから。だって若田さんは落書きだって消してくれているのに。
娘の誕生日にケーキの蝋燭をつけるのを待っているのに、いつまでも若田さんの悪口を言い続ける真紀には観ていてイライラした。子供にそんなことを聞かせるのはダメだよ〜。
だんだん明かされていく若田さん夫婦の日常や行動を観ると決して悪い人たちではなく、確かに口は悪いが、お互いの理解と思いやりと歩み寄りがたりなかったことと、弟が面白半分にSNSにあげたり、ココぞとばかりに叩いてくるマスコミによって、大騒ぎになってしまった。
まあ、真紀たちは引っ越したようだし、たまには若田さん家に遊びに行ってあげて欲しいな。
そういえば布団叩きおばさん、何年か前にいましたねえ。
主人公のママが自己中すぎて…
胸が熱くなる1本
上映中に見逃し、Netflixで鑑賞。
久しぶりに胸が熱くなる邦画でした!
奇をてらった演出は一切なし。純粋にストーリーが面白く、それぞれの俳優さんも役にはまっていて良かったです。
途中シリアスな展開もありますが、重くなりすぎず、それでいてきちんと考えさせられる構成。
絶妙なバランス感でした。
ネット上でこれまでチヤホヤしてきた人たちが、次の日には突然掌を返す…。日常でもよくあることかと思いますが、巻き込まれた当事者にとっては、時には命に関わるほどの大問題。嵐が過ぎ去るのを待つのは耐えられないことも。
誰でも簡単に意思表明ができる時代だからこそ、それがどういう結果を招くのか、これまで以上に想像力を働かせる必要があるな、と改めて思いました。
また2者の視点をスイッチすると、こんなにも景色が変わるのだ、と気付きがあるのも面白かったです。
メディアでの騒動を逆手に取ったラストにも満足。
監督の次回作も楽しみです。
おそらく奈良の騒音おばさんがモデルだろうが、おばさんを一方的に悪者...
ドラマの裏に、もう一つのドラマがある。
wowowで放送されていたのを、録画して鑑賞。
どんな映画なのかまったく知らない状況で、見てみました。
最初は、少しコミカルな感じ。ある家族の生活が
だらだらと続いていくのかな、と思っていたら、一転。
重い雰囲気のドラマへと展開していきました。
一つの物語は、視点を変えると、待ったく違うドラマになる。
現代のSNSやマスコミ報道に疑問符を投げかけるような映画ですね。
重いテーマだけど、ちゃんと救いもあって、
そのバランスがいい感じだなあ。良作だと思いました。
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