ミセス・ノイズィのレビュー・感想・評価
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2人のミセス・ノイズィ
1つの出来事を2面から見ることで全く違った印象を受けるという当たり前だけど案外見落としがちな現象を見事に具現化している。いやぁ~おもしろかった!!
人間ってバカなくらい流されやすい。
過去の栄光と現状のジレンマに苦しむ作家の真紀。心機一転引っ越した先で待っていたのは早朝から爆音で鳴り響く隣人若田美和子の叩く布団の音。
そのことをきっかけにやがて2人はお互いを激しく罵り合う隣人トラブルへと発展してゆくことに。
「隣のおばさんは本当に頭がおかしい!」 作家として行き詰まっていた真紀はこの隣人トラブルを小説として発表。こうして「ミセス・ノイズィ」は大ヒット作になり真紀は再び脚光を浴びることになる。
けれどこれはあくまで真紀の視点から見た真紀の物語に過ぎない。美和子には美和子の物語がある。
すれ違い続ける2人。巻き込まれてゆく家族。有頂天になっている真紀になじみの編集者が「君の作品の問題点はなんら解決していない。」と冷静になるよう苦言を呈する。
そしてある事件が起きて真紀はこの言葉の意味を嫌という程思い知ることになる。
決して真紀だけが悪いわけではないし、美和子だけが悪いわけでもない。かといって2人が正しいわけでもない。
結局一番大切なことは「人にされて嫌なことは自分もやらない」という小さな子供だって知っている最も瞭然たる思いやりの心を持つこと。
名脇役のイメージが強かった篠原ゆき子さんが圧倒的演技力で真紀を好演しています。美和子役の大高洋子さんとのバトルも滑稽でめちゃめちゃ笑えました😆
ただ、どんな理由があってもあんなに朝早くからバンバンやられたら私も絶対耐えられません😂なんなら同じことやり返しちゃうかも(笑)
脚本が見事過ぎる?
映画は、見たら面白いし、オススメ。
考えたことは、子育てのあり方だ。
自分が子供だった頃って、結構子供もいて、
だけど、待機児童とか問題になってなかったよな?
今、少子化なのに、どうしてって思う。
自分も、家は自営で、親は忙しくて、日常で遊んでもらったなんて
ほとんどないよ。
でも、近所の公園とか行くと誰かいて、遊んで夕方家帰った。時には近所のおじさんとか遊んでくれた。
社会全体で、子育てしてたんだと思う。
だけど、専業主婦も普通にいたし、
働いてる主婦もいた。
単純にいい時代だったんだな。
この映画の場合だって、もっと余裕がある社会なら
お隣さんに子供とか預かってもらって、
自分は小説書く時間を作るって選択もできたわけだし。
社会に余裕が、無くなってるのが大問題だな。
少し残念な出来
応援したいと思い見に行ったが平板な心理分析で既視感満載。ミセス・ノイズィーではなく社会が異常なのだと言いたいのはわかるが、仮にも小説家の主人公があまりにそこが浅すぎ。マスゴミと無責任SNS批判も新味なし。タイ映画の秀逸エンタメ『ハッピー・オールド・イヤー』と同日に見たのも悪かったか。日本映画もっと頑張ってほしい!
イロモノ作品と侮るなかれ!!
編集長がマキに伝え続けている言葉が印象的。
自分が見た中で、上半期は「パラサイト」が一番だったが、下半期はこの作品がナンバーワンかも。
公開している劇場が少ないのがとにかく残念でならない。
思わずパンフレットまで購入した!
自分も、薄い壁のアパートに住んでいた頃に、お隣さんから響くトランペ...
自分も、薄い壁のアパートに住んでいた頃に、お隣さんから響くトランペットの音で困った経験がある。
それをSNSで書き込むような事は無かったけど、まだそういう時代でも無かった。
この作品だと、お隣さんの困った行為をネタにして小説を書いたりトラブルの様子を動画アップして笑い者扱いする。どちらが最低なのかって事になる。動画は笑ってしまったけど、その人の暮らし事情や日常まで知ろうと思わない。知った上で見ていたらまた違う感情が出るだろうから。終盤は救いようの無い展開になって苦しかった。ただ時間の都合なのか、もう少し時間あってもいいから、最後2人の関係が早い展開のような気がする。
多面的に物事を観られない世の中
見事な脚本と、素晴らしい演技が相まって、傑作レベルに面白かった。
ただ、観てる時間の7割くらい、イライラしっぱなし。
特に、自分が悪いのに全部他人のせいにする主人公・吉岡真紀(ペンネーム・水沢玲)の身勝手さ、薄い一面的なものの見方が許せないレベル。
加えて動画をアップする真紀のクズ弟・直哉、それを面白おかしく取り上げるSNSに、何様のつもりだってマスコミ。
自分はまともだと思い込んでいるが、身勝手で主観でしか物事を観られない偏った人だらけな世の中が、いかに狂っているかが浮き彫りに。
真面目に生きてる人や、弱者が踏みつけられていく怖さ。
そんな今の時代をよく現していました。
酷い状況を引っ張るだけ引っ張った後に、解き放される救い。
快感を覚えるほどに、び~~んと揺り返しが来て、素晴らしかったです。
奈良の騒音おばさん事件は、参考にしていても、そのドキュメントではないので、その点は誤解なく。
素晴らしい脚本!!!
また素晴らしい作品に出会えました。
脚本が、素晴らしいです。
徐々に味が変わっていく、幾重にも重なるミルフィーユのような、チョコレート「紗々」のように味ある糸が織りなしているかのような。
個人が感じる「違和」「異」が一滴一滴コップに溜まっていき、溢れて川になり、氾濫しうねりながら海に取り込まれていき、波に揉まれもがく人間を現代への皮肉と警鐘を打ち出しながら見事な物語に作り上げてます。
素晴らしいストーリーテリング。
また、演出も良いです。
よくある手法ではあるものの、エピソードを見せるだけでなく、その「人」そのものや「価値観」を描いています。また、周りがどう見ているか?まで。
ですから、非常に説得力あるんですよね。
説明セリフに頼らないとこもよいっす。
さて、本作品観た後に僕はボブディランの好きな歌詞の一節を思い出しました。
=====
One Too Many Mornings / Bob Dylan
You're right from your side.
I'm right from mine.
(君の立場になれば君が正しい。僕の立場になれば僕が正しい)
「正しさ」「正義」(法以外)は相対的なものであって個人主観の絶対的なものではないのですが、最近はモンスターナントカは絶対的正義を叫ぶ方々ですよね。
相手の立場になって考えることがおざなりになり、直接コミュニケーションが少ない社会になってしまった結果なのかなー?なんて考えちゃいます。
話せば終わることを何故にしないのか?
何故想像(空気読むってこと?)に任せるのだろ?超能力なんてないのに。
そして本作はさらにアンチテーゼを打ち出します。社会を作る、経済をつくる不特定多数の匿名の人間達やマスコミ。
便利で簡単で面白く責任が伴わないことが人間は大好きです。遊び感覚で作り出されるうねり。ただ「いいね」してるだけ。悪気なし。けど、船頭が馬鹿だと狂気にも凶器にもなる。罪の意識なぞこれっぽちもない。
怖すぎるけど、これ現実なんだよなー。
これらをストーリーとして紡ぎ、映像で表現してる本作は傑出した出来だと思います。また、迎えるラストのおかげで良いエンタメ作品ともなったかな?って思います。
もし大ヒットしたら、Anotherエンディング版をつくってもらえないかなー。
色んなエンディングが考えられると思うんです。
傑作です!
【”大丈夫、私たちは正しい・・” 各々の行動理由と論理の齟齬が、引き起こしてしまった事をシュールで、ブラック且つアイロニカルな視点で描いた作品。】
ー朝、六時前から布団叩きを臨家で、バンバンやられては、ちょっと嫌だな・・。しかもあの”親の仇を叩くような鬼気迫る表情でやられたら・・。-
◆一作目は新人賞を獲ったが、その後の持ち込み作品では”人物造形が浅い・・”と編集者から言われ続け、泣かず飛ばずの小説家、真紀(篠原ゆき子)が心機一転、引っ越ししたマンション(アパートかな?)の隣の部屋には、早朝から布団を激しく叩くおばさん、美和子(大高洋子:映画では、初めお目にかかった・・)が住んでいた。
ー 内心、”布団叩きのおばさんを、洞口依子さんが演じていたら、どうしよう・・”
と思っていた。大高さん、すいません・・。ー
■感想<Caution! 内容に触れています。>
1.序盤は、美和子さんの言動、行動に少し苛苛する。
布団叩きもさりとて、お地蔵さんへのお供え物は”頂戴”するし、
真紀の娘、奈子(新津ちせ:出演作については、お父さんがキビシク、選択しているのかな・・。まさか、ちせさんが自ら、脚本を読み込んで”うん、良し!”とか言っていたら、凄いなあ・・、とか、おバカなことを考えながら鑑賞。)
を自室に”連れ込んで”日が暮れるまで、”預かって”いるし・・。
けれど、この序盤の ”苛苛した幾つかの場面” での、美和子さんの行動理由が、中盤から後半で明かされていく作品構成の妙に、唸る。
2.そもそも、あれ位の歳の子供は、危機管理能力が高くて、”ニコニコ笑っていても、嫌な雰囲気を纏わせている大人には決して自ら近付かない”という事は、私の子供たちの幼き頃を観ているから分かる。
奈子ちゃんが、美和子さんと、”哀しき過去の出来事が原因で”心を病んでいる旦那さんと楽しそうに遊んでいる姿、笑顔から、
”ああ、美和子さんたちは一見すると、近づいてはいけない人に見えるが、心優しき人たちなんだなあ・・”と、推察。
- 脚本、上手いけれど、ちょっとずるいぞ! 後出しジャンケンみたいではないか・・。(褒めてます。)-
3.真紀が、「ミセス・ノイズィ」を書き始め、評判を取り戻して行く過程で、(若手編集者の掌返しの、薄っぺらい態度・・) 愚かしき真紀の従兄弟が通うキャバクラの”真紀の一作目は評価しているが、それ以降は良くない!”ときっぱり言い切っているお姉さんの「ミセス・ノイズィ」に対する厳しき審美眼に”素晴らしい・・”と思ったよ。
彼女の言葉は・・、現代の風潮をバッサリ、一刀両断である。
- あの方は、キャバクラと掛け持ちで、書評家、コメンテイターもやられては如何だろうか・・。その姿と対比するかのような、真紀の従兄弟の”額に汗せず、楽して稼ごう”という薄っぺらい生き方。 -
4.美和子さんの旦那さんが、マンションから飛び降りた事で世間の目は、今までとは一転して、真紀に対してのバッシングに切り替わって行く。
- 愚かしき報道陣、野次馬の姿・・。真紀が奈子ちゃんと共に、報道陣に取り囲まれ、フラッシュやTVカメラを向けられた時に
”救世主のように現れた”
愚かしき報道陣、野次馬達への、美和子さんの一喝!
スカッとしたなあ・・。
”大丈夫、私たちは正しい・・”と言い続け、苦しくとも正道(除く:早朝の布団叩き・・)を歩んできた人だから言えることであろう。
中々、言えないよ、あの言葉は。
事の渦中にあるのに、そして相手は真紀なのに・・。
奈子ちゃんを守ろうとしたんだね。
ジーンと来た場面である。
そして、自らの哀しき過去を振り返り、真紀をも、叱る正しき年長者としての姿。ー
<世間は、誤解、中傷、悪意で満ちている・・。
その風潮の中で起こった”悲喜劇”をコミカル要素をほんの少し塗しながら、アイロニカルな視点で描いた作品。>
■補足
1.(小声で)新津ちせさんの演技が一番良かったなどとは、口が裂けても言えないから、書いちゃうよ。
2.今作の良さを引き出した大きな要因は、大高洋子さんの”怪演:ちょっと、素人っぽい・・”によると思うなあ・・。
<2020年12月9日 劇場にて鑑賞>
意外と楽しめる佳作
失礼ですが有名な役者さんも出演してない低予算の作品ながら、意外と楽しめました。
設定が面白そうなだけじゃなく構成もかなり凝ってて、そういうのは好みでした。
武蔵野館で観たんですが、作品のレベル的には佐々木ナンチャラよりこっちをたくさん上映してあげてほしいなと思いました。
あえて苦言を呈するなら、構成を成立させるために騒音おばさんがご都合で良い人なったり異常者なったりキャラがブレてるのが気になりました。
もっと言うと、この騒音おばさんはもう何十年も布団叩いてるんだから、その事情は周囲に知られているはずです。引っ越して来たときに主人公も騒音おばさんの事情を大家さんとか第三者から聞かされているのが自然だと思いました。
それだと話が始まらないのでご都合で情報を伏せるのは理解しますが、騒音おばさんが布団を叩く事情を最後まで語れなかった、納得できる理由を設けておくべきだと感じました。
で、さらにレベルが高いことを言うと、このトリッキーな構成にしたことで、騒音おばさんの真実を観客が主人公より先に知ります。
観客は騒音おばさんにも事情があって実は良い人
だったととっくに分かってるのに、主人公だけがゴチャゴチャ自分本意なことを言い続けます。
結果、主人公がどんどん魅力的では無くなっていくんですね。観客はどんどん感情移入できなくなります。
トリッキーな構成で観客を驚かせる代わりに、ドラマ性を犠牲にしてるわけです。
両立はできないので仕方ないことですが、ドラマ性を犠牲する構成だと分かってやったのか、それとも気付いてないのか、それは監督さんに聞いてみたかったです。
これに気付けると、もっと良い映画作れる気がします。
【想像力の欠如】
取り返しがつかないことにならないと、事の重大性に気が付かない人ってのはいる。
確かにいる。
僕は、こういう人は、これから事態が、どのように推移するのか思考出来ない、想像力に著しく欠ける人なんだと思う。
思ったことが、すぐに口について出る程度の人は、まだ良い方かもしれない。
リアリティ恋愛番組で、出演者に誹謗中傷を浴びせ、自死にまで追い込んだクズのネット民もそうだし、弁護士会に特定の弁護士の弁護士資格の停止を求める書き込みを送りつけるよう募り、結局、自分たちが賠償支払いに応じざるを得なくなった連中、特定のコメンテーターや、作家、タレント、記者に対して誹謗中傷を繰り返すSNSユーザーも同様だ。
この作品は、映画の宣伝の為に用意されたあらすじが、頭を抱えたくなるような書き方だし(もっと違う書き方はないものかね!?)、映画のはじめの方の展開で暗澹たる気持ちになりかけるが、あれっ、あれっと展開が変わり、大きな事件を経過して……、なかなかの落ち着きどころに辿り着く。
まあ、救われる。
映画をご覧になった人は、僕の冒頭の僕の書き込みを、なんとなくご理解いただけると思うが、想像力の必要な小説家が、想像力に欠け、身の回りの出来事をネタにして、SNSでバズらないと売れないんじゃしょうがないように思うし、キャバ嬢のお姉ちゃんが実は一番達観しているところなんかも、今を皮肉ってるようで面白い。
『今、僕のオフィスに、
「僕の見てるネットによると、今日、明日あたり地震があるんですよ」とか、
「僕の見てるネットによると、明日あたり、北朝鮮が韓国にミサイルを発射しますよ」
ということを曰うネット右翼のおっさんがいる。
彼は、オフィスに入るなり、備え付けのアルコール消毒は使わず、携帯の自分専用のアルコールで手を消毒してから、マスクを外す。
オフィスに複数スタッフがいる時は、マスクをしましょうと言ってるのに外すのだ。
それで、飲み物を近くに置いて、他のスタッフがデスクの近くを通る時に、飲み物を口に近づけて、飲んでますアピールをして、他のスタッフからのマスクしろコーションをかわそうとするのだ。
最高にセコイ。
それに、コロナは風邪だと言い張る。』
小説家の真紀のように、身近あるネタを書いてみた。
真紀のペンネーム同様、ハンドルネームだし、ただ、バズることはない。
こんな奴がいると書いて、結構、スッキリした😁
きっと、この作品は、こう云うことも伝えているのかもしれない。
気をつけなくてはならない😁
そんなうまい話があるか
面白いんだよね。途中でハッとする瞬間がいくつかあるの。
ただラストまで観終わって振り返ると「思い込みの激しい主人公が酷いことをするが、一番酷い目にあったのが人間がとてもできた人で、そのお陰で問題解決し、主人公は成長して、成功をおさめる」っていう、ひたすら主人公に都合の良い話なんだよね。それが、なんだかなあって。
ラストが都合良すぎるのからかなあと思ったんだけど、主人公の改心があんまり描かれてないからなんだろうな。マスコミに囲まれたときに、おばさんが出てきて子供を守ってくれて、それで一発改心だから。
劇中で主人公は「魅力的なキャラクターとか展開とか、そいういうことじゃなくて、もっと深いところを」みたいなことを編集者に指摘されてんのね。多分これ、監督・脚本の天野監督が普段いわれてることなんじゃないかと思うの。この作品、展開がメチャクチャ面白いのね。だから興奮して映画館を出てもいいはずなんだけど、そうならなかったのは、深いところが描かれないからなんだろうな。
でも、深いところなんか描かれなくても、展開の面白さだけで、これだけ面白いから、いいのかもな。
異常性と恐怖と笑いからの感動
引っ越し先の隣に住むおばさんが毎朝ベランダで布団を干して叩き始める。騒音被害だけでなく、娘を無断で連れ回すといったトラブルも起こったとき主人公のとる行動とは?
ベランダで干している布団を叩く騒音被害っていうと昔あった本当の近隣トラブルを思い起こしてしまう。テレビでもたくさん取り上げられたあのトラブルの異常性と恐怖と笑いが混ざった感じがよく出ていた。
しかしそれだけでなく、それぞれに事情があり、一面的な見方では大きな誤解を生むということをうまーく伝えてくる。それほど大きな驚きは待っていないが、十分娯楽性があって、ちゃんと考えさせられるいい脚本だ。つい意地が悪い見方をしてしまうので、主人公の夫がすごく嫌な奴って結末だったりして、とか変なドキドキを感じていたがちゃんとした終わり方でホッとした。
疑問に感じたのは、出てくる俳優さんたちがあまりうまくないということ。逆にそのせいで普通じゃない感じやイカれた感じが出ていてよかったのだが。もしかしたらわざとなんだろうか。
イライラします。カメラを止めるな とは大違いです
ネットで話題、「カメラを止めるな」的と評判とのことで観に行きましたが
あまり楽しめませんでした
過去実際にあった騒音おばさんをモチーフに、加害者・被害者双方の立場を描き分けることですれ違い、あわや飛び降り自殺
っていう骨格は良いのですが、演技、演出がとにかく安っぽい!!
何気ない会話もぎこちなく、再現VTRのよう、、
何度か出てくる大家さん、あれなんだ!
平野ノラオマージュなのか、素でやっているのかリアリティを崩している。
あと脚本的に、おばさんの言い訳「夫の病気」を主人公が意図的に聞き逃しているのも真実さに欠ける。後出しジャンケンではないか。
理解のない夫、日和見主義の母親、とにかくアホな従兄弟とイライラ。
これは映画館ではなく、amazonプライムとかでついでに観る分には良いと思います。
少なくとも「カメラを止めるな!」と同列に扱うのはやめてもらいたい。
レベルが違う。
ズルい脚本
ストーリーが進むにつれて、徐々にゴールがずらされていくような、つまらなさが残った。
そもそも、“ミセス・ノイズィ”の迷惑行為が発端のはず。
ところが、途中から脚本は、“ミセス・ノイズィ”の人格像を一変させてしまう。
いや、正確に言えば、“二重人格”を保ったまま、その時々で都合良く使い分けていると言って良い。
まともな人間が、あんな暴れ方をしたり、罵詈雑言を吐くはずはないのだ。
これは非常にズルいやり方で、自分は不快だった。
「事実は視点で変わる」のではなく、「事実を脚本が勝手に変えた」ということは、はっきりさせておく必要がある。
また、実在の人物のスキャンダル動画を、作家も出版社も放置し、利用しさえするというのも、実際はありえないだろう。
あまりに不自然すぎて、「もし今の日本でそうなったら、どうなるか」という仮定の話にすらできない。
さらに、「メディアリンチ」や「SNS炎上」がテーマかと思ったら、違う方向に収束する。
映画「よこがお」や映画「許された子どもたち」と比べると、レベルが低いと言わざるを得ない。
「現代版『羅生門』」という評価は、的外れだ。
見終わった直後は、まあまあ満足だったが、思い出すにつれて、だんだん脚本の詐欺的やり方に気付いてくると、腹立たしい気分である。
脚本は観客を手玉に取っても良いが、キャラクターの設定を勝手に変えたり、不自然すぎる設定でストーリーを展開させて欲しくないものだ。
自分としては、ストレートに「ご近所迷惑」に切り込む作品が観たかったし、そっちの方が社会的意義があるだろう。
視点が違えば、捉え方も違う。
人は自分をかばう生き物だ。
都合よく解釈をし、それを他人に伝える。
構成がとっても素晴らしい作品。
まず、主人公側のシーン。
隣人が朝6時前に、布団を叩く、そしてそれが騒音ときた!!その後も子供の件で隣と揉める。お互いちゃんと話し合えば揉める事もなかったようにも思えるが、お互い言葉足らずで、誤解をうんだ。
次に、隣人側のシーン。
布団を叩くのも、意味があったのだ。
精神を病んでる、旦那。幻覚が見え、虫が布団に沢山いると喚くのだ。
その後主人公の作家はこと隣人トラブルを題材に小説を書き、話題作となるが……。
人生はそんなうまい事行くのか…。
人は自分の事しか考えない。
自分以外のものにちゃんと目を向けて
人生歩んで行こうと思わせてくれる
作品でした。
今日も素晴らしい作品に出会えて幸せです。
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