「思ったよりは良かった」約束のネバーランド Bratscheさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったよりは良かった
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思ったより、良い仕上がりでした。
もちろん、たった2時間に詰め込むから、いろいろなエピソードやそこにまつわる駆け引きは端折られてるけど。
うまいこと、核となる部分をギュッと詰め込んであります。
年齢的な問題も、ギリギリOKなのかな…
エマは大きすぎるし、エマ・ノーマンに対してレイが幼すぎるのは如何ともし難い。
でも、なんとか許容できる範囲の違和感です。
(レイ役の子は、2020年時点の体格なら良かったのにね)
演技の面では、北川景子と浜辺美波が素晴らしかった。
特に北川景子のママは、イメージそのもの。
慈愛に満ちたママの顔と、農園の監視役の顔の使い分けが絶妙。
また、ノーマン役の板垣李光人とクローネ役の渡辺直美も、思った以上に好演。
ノーマンの雰囲気を出すのは難しかっただろうと思うけど、しっかりとキャラクターが出てました。
全般的に満足いく仕上がりなのだけど、唯一、演出上の不満を挙げるなら…
エマの「もう、そういう線引きはしないでね」のシーン。
あそこは、エマが仲間に本気の怒りを見せる唯一のシーンだし、それがレイに「エマの本気」を刻み込む大事なポイントだと思うのだけど、映画のエマは怒っていなかった。
たぶん、その後のノーマン・レイがエマの怒りを話すシーンが映画には無いから「わざとそう演出した」のだと思うけど、やはり怒って欲しかった。
キャラクター設定として、エマの芯の強さが違ってくる。
ここだけは残して欲しかったな。
ああ、あと、松坂桃李が「実写版のだめカンタービレのミルヒー」みたいになっていたのは残念です w
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