劇場公開日 2020年7月17日

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「マ・ドンソク3本目に観た映画。韓国映画の進化に驚かされている。」悪人伝 はるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マ・ドンソク3本目に観た映画。韓国映画の進化に驚かされている。

2020年7月21日
PCから投稿

物語の構成、演技、カメラワーク・・・どれを抽出しても世界に認められてもおかしくない作品だろう。観るものの想像をキッチリと裏切り、物語が進んでいく中での設定に対して最後には必ずや決着をつける映像を用意する。観るものの想像に委ねることがない。制作するものの意図を分かり易く提示して見せるところなど、サービス精神の在り方そのものが遺憾なく発揮されている。
何はともあれ爽快で痛快で、そこまで結論を出すか!と、呆れてしまうぐらいだ。
それは、マ・ドンソクの愛嬌が故に成り立っている。それが愉快だ。抜け目なく、用意周到に、まだ終わっちゃいないんだよ!と語りながら映画は進行し続ける。日本映画はもうとっくの昔に置いてけぼりを食わされているようだ。しかし、マ・ドンソクはハリウッドなんぞに身を売り渡すな。

はる