街の上でのレビュー・感想・評価
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なんとオシャレな─
下北沢を舞台とした素晴らしい恋愛映画
若葉竜也が別人みたい
長回しが多いなというのが第一印象
下北を舞台にそこで暮らす古着屋の店員が主人公
普通に生活する中で登場する女性たち
台風家族で若葉竜也さんを知って
若葉竜也って何色にでもなれるんだね
それが一番びっくりしたというか
衝撃でした
窓辺にてでもそうだけど
台風の時とありえないぐらい別人
街の上では狭い世界のピンポイントのラブストーリー
ヒロインの女の子のかわいさと
友情出演の成田凌さんのカッコ良さね
友情出演という割にはまーまー重要な役所で長く出てました
好きって人それぞれなのは前提として
なんなんだろうって思う
居心地の良さが1番なのは自分らしくいれるから?
一旦他の人に行って大切な人に気づいた的な?
どきどきすることと相性の良さは比例しないのかな
映画に誰を対象とした映画って言ってしまうのも
あれなんだけど...私は少し若い子たち向けに感じた
最後の二人の笑顔がステキやったな
この二人の俳優さんが窓辺にてではまた違った役所で出てて
それもまた一味違う面白さが増し増しです
とても豊かな映画だと思いました。
所謂一流企業のビジネスマン・・・といった生活には多分さらさら興味はなく、将来の経済的保証などは考えることもなく、好きな古本や、好きな音楽やに囲まれて、生活する主人公。
一見高踏遊民・世捨て人風に見えますが、実は全くそうではなくて、古本・古着屋・芝居・自主映画制作・・そんな文化の息づく下北沢という独特の空間に棲息し交差する男女との関係が複雑に入り組んでいて、見ていて全く飽きることがありません。そしてそこでかわされる会話に潜む、微妙な感情の動きのすくい取られたかたの見事さと豊かさといったらどうでしょうか!
別れ話から始まったお話が、紆余曲折を経て最後そうくるかという点も含め、なんかすべてが愛おしくなってしまうお話ばかりではありました。
新宿シネマカリテで確かロングラン上映され、名画座系の映画館でもかかっていたので、見たかったのですが、なかなか機会があわず、先日DVDで鑑賞しました。 劇場で見たかったです。
下北沢の青
飲み物
カット少なめ、BGM少なめで何気ない日常を映し出す。何気なくても、下北沢という街の上ではそれぞれのストーリーがある。
シュールな笑いを誘う大好きなシーンがたくさん。冒頭の古着屋で、男女の喧嘩に巻き込まれるシーンから映画の雰囲気に引き込まれる。それにしても、あの猫がたくさんの服は告白に向かないのでは。
人間模様を徹底的に描き出す今泉節。
特に会話とともに添えられた、レモンサワー、日本酒、お茶などの飲み物が良い味を出す。現実でも沈黙や間を埋めるために飲み物に口をつけがち。そういったところからも、登場人物の気まずさなどが伝わってくる。
映画全体で実はそんなに月日が経っていないこともすごい。普段日常は速くすぎるけど、本当はこんなに濃密なのかも。いや、それよりも、期間が長い短いというのは1番意味のない時間の概念だとしたら、そんなことはどうでも良くなってくる。
イハとタナベが青に恋をしているようで、これからも一悶着ありそうな予感。イハ役の人が可愛い。関西弁が良い。
田舎モンが描く、夢みる、これがシモキタ
下北沢のための映画だ。下北沢に住んだり、もしくは友人が住んでいたり。たまに遊びに出かけると(俺いまシモキタにいる!)なんてどうにもテンションが上がってしまうような人にとっては最高の映画だろう。つまり私のような田舎モンのサブカル好きには最高の映画なのだ。
今泉力哉監督は、そんな田舎モンの母校の後輩。我らがスターです。ゆるゆると淡々と若者の群像を描く今泉監督のスタイルは相変わらずで、その緩い時間の流れにまぐわう、有りそうで無さそうなのにシモキタなら何か在りそうな「事件」の展開が心地よい。
観る人の現状や過去や未来によって面白かったり詰まらなかったり意見が異なる代表作。でも万人が同じ感想のエンタメなんて逆に糞だと思うの。レビューなんて信じずに、観に行けばイイと思うのです。
おー、マジかー、ドキュメンタリーかよ‼️❓
これで若葉さんにハマりました。
狭い世界
しがない一人の男の 狭い世界での別れ、出会い、日常を シュールにチ...
「街の上で」という名の軽演劇 再レビュー
前のアカウントが不明のため、記録管理のため、再レビューしたもの。
1 下北沢を舞台に、ひとりの青年に起きた数日間の出来事を描いた作品
2 この作品には二つの柱がある。一つ目は、主人公とその彼女とのもつれた恋愛事情の行方。 二つ目は、自主映画の作品に関わることになった主人公のリアクションと新たに得た人間関係。 このリアクション部分は結構面白く感じた。また、主人公の人物造形においても真面目かつ受身な一方、自意識過剰の性格が想像できた。
この作品の特徴は、下北沢のアパートや各種店舗(古書店、酒場、古着屋、カフェなど)の室内での人物の会話劇が中心となっていること。会話シーンでは人物は動きを止めていることが多く、カメラはカット割りをせず、会話する人物を横から捉えている。面白いのは、路上でのシーンがことごとく現実的には起こりえないシチュエーションにして、そこで繰り広げられる会話はとても奇妙であったこと。 全編を通じると、下北沢の街をいわば舞台の板にして、その上でシーンを変えながら会話による現代演劇を演じさせ、それをカメラで写しとったような感じがした。
3 この作品は演劇的であっても決して重いことはなく軽やかであった。また、奇妙な会話やシチュエーションがあっても致命的にならなかった。静かな会話のシ−ンをベ−スにしており映画のリズムのバランスは崩れはしなかった。そして、恋愛劇としてきちんと帰結出来ていた。これは今泉力哉の演出の力である。また、カフェのマスターが主人公に言う「文化はすごい」という言葉は、邦画のフロントランナーとなっている今泉の「映画文化を担って行く」という覚悟であったと思う。なにげない会話の中でジムジャームッシュやトリュフォ-の名を入れたのには今泉のセンスの良さを感じた。
4 今泉作品の馴染みの役者が主要な人物を演じていた。中でも主人公の若葉は現代的で繊細な若者を演じて「・・え?」という言葉とともに印象に残った。成田も存在感のある役どころであった。女優陣では、城定イハ役の人は、丸みのあるふわっとした雰囲気を持っており、若葉との恋バナのシ−ンでは画面を落ち着かせた。
最後にどうでも良い事であるが、古書ビビビの店頭の均一棚は定点観測したいほど魅惑的である。
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