「楽しい! 今泉監督、いいね~!」mellow CBさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しい! 今泉監督、いいね~!
楽しい! 今泉監督、いいね~! いいです、とても好きな映画です!
雰囲気のよい小さな花屋にやってくる人々の日常の話、主に片思いの話。
今泉監督がまたまた作る「何も起きない映画」だ。タイトルの "mellow"、その単語にはいろいろな意味がある。
mellow:熟している、芳醇/豊潤な、豊かで美しい、(時代がかって)柔らかでなめらかな、(年をとり経験を積んで)円熟した、練れた、穏健な、落ち着いた、柔らかくて肥えた
自分が感じたメロウな世界は、「落ち着いた世界」かな。映画らしく、固定カメラでの映像が落ち着く。
自分の想いを相手に伝えるか伝えないか。もう、むずむずするもどかしさ。でもこれが生きてるってことなんじゃないかなあ。
「好きです」「ありがとう。でも…」というやりとりの連続が、思いのほか心地よい。
ラーメン屋の閉店も、店主からお客さんへの片思いの話とも受け取れる。全編を通して、貫かれているテーマ、「片想い」。そんな自分の想いを、なかったことにするかしないか。その問いに対する監督からの答なのだろうか。「ふっといなくなったら、周りは寂しいと思うよ」というキーワード。
本作で、想いを伝えなかったのは、結局、主人公ひとりだけだ。
ただひとつ実りそうな恋もあったけれど、どうなったんだろう。自分が思うに、きっと主人公の最後の言葉は「行ってらっしゃい」だけだったんじゃないかな。
そんな終わり方だったとしても、キライではないなあ。
さあ、みんな、自分の想いを相手に伝えよう!!
今泉監督の映画、いろいろ観てきた。「愛がなんだ」「his」「アイネクライネナハトムジーク」。
あらためて振り返ってみたら、ふと感じたことがある。全然違う映画に思えるけれど、そうか、想いが "ほとばしる" か "にじみ出す" かといった違いだけで、伝えたいことはどれもいっしょなんじゃないかな。
おまけ:上手な子役って、表情豊かだね~。白鳥さん、このまますくすく育ってね。
CBさん、こんばんは!
「片想い」なのに爽やかで充実感に包まれました。
>想いを伝えなかったのは、結局、主人公ひとりだけ
ホントですね。彼の想いを想像するのも楽しいです。
CBさんコメントありがとうございます。mellowの意味知らなかったのでありがとうございます。
思いを伝えるって難しいです。このレビューを書くことも同じ思いを伝えて共有するのが楽しさの一つだと思います。
告白した後は少し熟して大人になるのかも知れませんね。落ち着いた素敵な映画でした。
CBさん、お邪魔します。
白鳥玉季ちゃん
「ステップ」にも出ていまして、どこかで見た気が…はて?
と、思って調べてみたらこの「mellow」でした。
上手な娘ですよね。
>このまますくすく育ってね ←同感です