劇場公開日 2020年1月31日

  • 予告編を見る

「楽しくないし、残るものもない」バッドボーイズ フォー・ライフ 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0楽しくないし、残るものもない

2020年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

 ハリウッドのB級作品である。お決まりのカーチェイスなどのアクションが長くて後半はアクビが出た。一作目と二作目を観ていないと面白くないという話があったが、観ていても大して面白くなかったと思う。
 ウィル・スミスが好きなので鑑賞したが、十年一日のありきたりのアクション映画であった。ウィル・スミスは前作の「ジェミニマン」でも自分の分身のような人造人間と戦っていたが、本作よりは人間のアイデンティティに対する世界観がしっかりしていた。対して本作品の敵役であるアルマンドのキャラクターは人間的な深みがない。
 主人公がレベルアップ済みのRPGをゲームしているみたいに物語が進み、ラスボスを倒して終了というお手軽、お気軽な作品である。当然ながら主人公の成長もないし、世界の問題を訴えかける訳でもない。かと言って楽しく鑑賞できるほどウィットに富んでいたりエスプリが効いているのでもないし、ぶっ飛んだギャグがあるということもない。観て損をしたとまでは思わないが、残るものはなにもなかった。

耶馬英彦