脳天パラダイス

劇場公開日:

脳天パラダイス

解説・あらすじ

「ロビンソンの庭」「闇のカーニバル」などで知られる山本政志監督が、ある豪邸に集ったさまざま人たちの狂騒をハイテンションで描いたトランスムービー。東京郊外の大豪邸に暮らす笹谷一家。父・修次の破産により、一家はこの家を手放すこととなった。不甲斐ない父親にイラついている娘のあかねは、半ばやけくそ気味に「今日、パーティをしましょう。誰でも来てください」と地図付きでツイートしてしまう。あっという間に拡散したこのツイートにより、数年前に恋人を作って家を出て行った元妻・昭子をはじめ、酔っ払いのOL、恋人を探しているイラン人、謎のホームレス老人などなど、さまざまな人びとが豪邸にやってくる。どんどん増え続ける珍客たちによって、豪邸はドンチャン騒ぎを超えた、狂喜乱舞の状態になっていく。演劇ユニット「コンプソンズ」の金子鈴幸が脚本を手がけ、南果歩、いとうせいこう、田本清嵐、小川未祐、柄本明らが顔をそろえる。

2020年製作/95分/R15+/日本
配給:TOCANA
劇場公開日:2020年11月20日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
金子鈴幸
山本政志
エグゼクティブプロデューサー
大江戸康
プロデューサー
村岡伸一郎
アソシエイトプロデューサー
根本礼史
コープロデューサー
大高健志
キャスティングプロデューサー
関谷楽子
アシスタントプロデューサー
翁長穂花
撮影
寺本慎太朗
照明
渡邊大和
録音
光地拓郎
美術
木岡菜津貴
衣装
宮本まさ江
現場衣装
津田大
装飾
岩間洋
特殊スタイリスト
百武朋
メイク
佐々木ゆう
操演
羽鳥博幸
特殊効果
羽鳥博幸
編集
小原聡子
助監督
佐和田惠
演出補
平波亘
振付演出
南流石
メインテーマ
Oto
特機
塩見泰久
技術コーディネーター
豊里泰宏
VFXディレクター
中口岳樹
島田欣征
ドローンオペレーター
池田佳史
山本雅映
庭師
高見紀雄
スチール
江森康之
メイキング
永山正史
テクニカルスーパーバイザー
溝口洋
賽本引き指導
柳川竜二
撮影協力
井戸賢生
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(C)2020 Continental Circus Pictures

映画レビュー

4.5非現実は現実の対極ではなく、その一部としてある

2025年2月13日
PCから投稿

『てなもんやコネクション』『アトランタ・ブギ』といった多国籍カオスコメディを数多く手がけてきた山本政志。本作もまたご多聞に漏れず地球上に存在するあらゆる要素が無秩序に入り乱れる。

父・修次の破産によって自宅を手放さねばならなくなったあかねは、開き直ってホームパーティー開催の案内をTwitterに投稿する。投稿はみるみるうちに拡散され、引っ越し直前の笹塚家に見ず知らずの人々が次々殺到する。浮浪者、ゲイの外国人カップル、バカ大学生、日本一周中の若者、ヤク中、台湾未亡人とその息子、テキ屋、ヒッピー崩れ、亡霊、ダンサー、誰が誰だかようわからんグループ、その他諸々。

修次はあまりの急な出来事にあかねを糾弾するが、もはやカオスの波濤を誰一人止められない。自宅の一角はドトールやラブホテルと化し、庭先には盆踊りの櫓と縁日露店が立ち並ぶ。血と汗と薬物が宙を舞い、レイヴと結婚式が同時並行的に執り行われる。あらゆる要素がサラダボウル的に入り混じることで、正誤や善悪、あまつさえ生死や時空の二項対立さえもが完全に瓦解し、快楽だけが全てに先行するドラッギーな超常空間が出現する。

とはいえ山本政志もベテランの映画監督。カオスが組織されていく過程の描き方も非常に丁寧だ。公園で遊んでいた子供が木の枝に変わってしまったあたりから徐々に現実にヒビが入っていき、ホームパーティーの参加者の増加とともに非現実的描写が増えていくという構成のおかげで、置いてけぼりを食らうような感じはしなかった。

やがて夜は明け、朝日とともに現実が再び笹谷家を満たしていく。あたかもそこにいた全員が共同幻想に浸っていたかのような呆気のなさ。しかし戻ってきた現実は昨日のそれと地続きではない。そこかしこに昨晩の熱狂の残り香が物理的痕跡として残されている。

山本政志作品の妙味はここにある。村上春樹をもじるなら「非現実は現実の対極ではなく、その一部としてある」。

彼はものごとの間に線を引かない。国籍、年齢、文化、経済状況、何もかも。万物が同じ位相状にばら撒かれるがゆえに混沌が生じる。しかしそうなってしまうことを危惧するどころか、むしろ積極的にカオスへと漸近していくのが山本政志だ。

それは、言語という「分割」を基本的機能とするコードに支配されたこの世界に対するある意味で最もスマートでラディカルな反逆であるといえる。

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因果

2.5生きてる世界が違うのか

2024年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

父親の借金で豪邸を手放すことになるが、引っ越しの前日、娘はSNSでパーティを開くので集まれ、とのメッセージを発信する。
集まってきたのは色んな人たちで、幽霊まで含まれている。
あっけにとられているうちに終わりました。

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いやよセブン

3.0何も、わからない…

2024年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

たった1点理解できたのが、「何も変わらない」ということ。
作品の登場人物たちはこのパーティ参加前と後では、何も変化していないが、妙な満足感または納得感を感じて散っていく。
そこに関係性もない。
ただそこには、「切っても切れない何かがある」というようなメッセージを感じたように思う。

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R41

2.0はちゃめちゃ

2023年5月3日
iPhoneアプリから投稿

意味不明の大渋滞てんこ盛り!

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もひょもひょ