「しんちゃんワールドの良さが詰まった作品」映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
しんちゃんワールドの良さが詰まった作品
幼少期はいろんなアニメを見て育ってきたがしんちゃんは自分にとって特別な作品であり、大人になった今でもしんちゃんの映画だけは足を運んでしまう。気づいたら今年でみさえの年齢を超えてしまった…
前作は野原一家が中心となる作品になり、今年は野原一家でも春日部防衛隊でもなくしんちゃんとしんちゃんがクレヨンで生み出したキャラクターが中心となり春日部を守るお話。その為みさえ、ひろし、ひまわり、風間くん、ネネちゃん、まさおくん、ボーちゃんこの辺りの出番は少なめとなってしまうが、それでも限られた時間の中で彼らをいじりユーモラスなシーンもあればカッコいいシーンもあるので寂しさはない。
しんちゃんと共に旅をする2日目のパンツと偽ななこお姉さん、そしてお馴染みのぶりぶりざえもん。このキャラクター達がこの作品内でしっかり愛着が湧くキャラクターとしてきちんと描かれている為見ていて楽しい。
ぶりぶりざえもんなんかは彼の持ち味のいい加減さが存分に描かれていてとても良かった。
前作同様、今作も終盤は子供から大人まで涙するシーンが多く良い。今作のしんちゃんは涙を流す事は少なくとても大人らしいしんちゃん。勝手な大人達へユウマが最後にしんちゃんのサポートを呼びかけるシーンに涙してしまった。
今作ではヴィランを倒すというより、ヴィランを助け最後は彼らとしんちゃん達、そして春日部市民が協力してラクガキングダムを救うといった過去作にはあまりないパターンでなんだから優しい作品に感じた。
実際に作品で使われていた絵なんかも春日部の幼稚園児、小学生などが描いたものが使われている事がエンドロールでも説明されており、まさに作品自体も春日部市民の協力もあって作られた作品でもある。
しんちゃんとしんちゃんが生み出したキャラクターで旅をするというパターンなどから途中まではなんだかヘンダーランドを思い出してしまい、またヘンダーランドを見たくなってしまった。
大人目線の感想となってしまってるが、もちろん子供達がなにより今作も楽しめる作品。
しんちゃんワールドが大好きな人には是非オススメの作品である。