「やりたいことは解る」映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 ひとくちさんの映画レビュー(感想・評価)
やりたいことは解る
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おそらく大テーマはこどもの自由な表現の開放。
敵幹部のビジュアルは良いし、テーマも真っ当そうで期待しながら見始めたのだが、だんだん自分の気持ちと作品がズレていってしまい、あまり乗りきれなかった。
それは、言いたいことを言うためにストーリーやキャラクターが犠牲になっている感じがし、作品自体が自由闊達な落書きイズムから離れてしまったように思えたからだ。
子供だけの旅路や大人が消えた社会、ぶりぶりざえもん等くれしんらしいモチーフが詰まっているのだがシーン同士の関係が淡々としていて。
例えば、みんなでカレーを食べるシーンがある。チームの結束を見てる側も共感する大事なシーンなんだが、そんな直後ユウマ君の母親探しに誰も協力してあげられなかったり。
ギャグも親父の靴下とぶりぶりざえもんをずーっと繰り返し単調に感じた。
子供が笑えることを優先した結果かもしれないが。
勇者チームのキャラはみんな良くできてたし、「やっちゃえば」と言って街に絵を描いてくシーンは圧倒されるんだけど…映画は堅苦しい印象だった。
レイトショーで見てしまったので、子供が入ってる回で見たかった。
あと余談として追記する
私自身ぶりぶりざえもんが好きだから是非言及したいんだけど、しんちゃんにとってぶりぶりざえもんって何なの?という点があまり描かれなかったことは気になった。だから最後、大きなぶりぶりざえもんを描くところも、しんちゃんの気持ちが良く分からなかったりした。
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