「良かった涙と良くなかった涙」水上のフライト 美姫ちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
良かった涙と良くなかった涙
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主演女優さんがとっても素敵でした。脇を固める人たちもみんな好きになれます。自殺しようとして車椅子がペシャッと飛ぶところとか、子役の抑制効いたフレンドリーさとか、図書館で男女が出会う気負いのない描き方とか、景色の良さとか、全体として監督さんも撮影さんも頑張ったと思います。最後、レースに勝ってしまうのかと思ったら二位で終わったのも、甘くないふうなのがよかったです。ただ、精神的ハッピーエンドになる前にもうあと一波瀾が欲しかったかもしれません。前半の性格悪さと後半の性格良さの対比がわかりやすくてそれはそれで素敵だったのですが。足りない要素としては、悪人がいてほしかった。走り高跳びの後輩の素直な涙は、ちょっと「?」でした。主役が泣いた場面の方はとても自然だっただけに、無理矢理嘘泣きしましたねと言いたいところ。
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