ジョン・デロリアンのレビュー・感想・評価
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実在の車だったのか…
デロリアンて、バック・トゥ・ザ・フューチャーに出てくる車とだけ思っていたら、カーデザイナーの名前だったとは。麻薬の運び屋ホフマンの隣人となったデロリアンが、資金繰りに困っていたことから、ホフマン自身の無罪放免と引換にFBIと取引し、麻薬ディーラー、デロリアンを嵌める実話。結局、裁判でデロリアンからの提案ではないと曖昧にすることで罪を被らせなかったのは友情だろうか。全体的にライトな作りだけど、実話として証人保護プログラムをホフマンは受け続けて暮らしており、もう少し緊迫感あっても良かった。
めちゃくちゃ面白いというわけではないが
実話を元にしている話なので、よかったかと…
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの大ファンで、細かいトリビアまで好きなら見ておいても損はないと思う
実際、発売時は欠陥だらけの不良品ばかりで不評だった(作品内でも出てくる)が、「バック〜」のお陰で人気が出てきた車なのでジョンは悔しかったんじゃないかなぁと思う
世界一有名な欠陥車
観たかったのですが自分の地域では
公開がやっと最近で観れました
感想としては
非常に面白かったです
公開少ないの勿体ない位
デロリアン・モーター・カンパニー「DMC-12」
1985年にバック・トゥ・ザ・フューチャーのタイムマシンとして
そのクルマが世界に広まった頃には会社もなくなっていました
ジョン=ザッカリー・デロリアンはGM車で名だたる名車を
作り上げた名エンジニアでしたが既存の技術の焼き増しに
過ぎなかったカーデザインに嫌気が差し保守的な経営陣からも
疎まれていた事もあり会社を飛び出しDMCを設立
今まで観たこともないドリームカーを作って売ることを
目指します
そんなデロリアン宅の隣に越してきた
ひょうきん者のパイロットだけど麻薬の運び屋がバレ
司法取引的にFBIに麻薬取締の情報屋を手伝わされている
ジムの視点でストーリーは進みます
ジムの所有するポンティアック・GTOもジョンの仕事で
ジョンに強い憧れを抱きます
面白いのはジョン・デロリアン
完璧に見えて自分が設定したルールで卓球に負けると癇癪を起こしたり
チェスで負けそうになるとズルをしたり決して一筋縄ではない
ところを見せている点です
クルマを作り上げるには「設計」「販売」「生産」が当然必要ですが
DMC-12は発表時からイタリアの名匠ジウジアーロの手による
力強いファストバックスタイルやガルウイングドアなど
その未来的な「設計」に注目が集まり「販売」は良好で大量の予約注文を
取り付けました
…問題は「生産」に関わる人材・用地・品質です
ここでデロリアンの計画は大いに苦しめられることになります
まず米国内での生産は人件費や大手の参入障壁もあり困難なので
英国から助成金が出る超ド田舎のベルファスト(北アイルランド)
名門ロータスの協力も取り付けることに成功しましたが
これが後々問題を招くことになります
まずデロリアンが期待していた性能を類推できるエンジニアが
ロータスとの提携で抜け、田舎のベルファストで生産した品質は最悪
しかも英国はサッチャー首相に交代し国内の助成金を片っ端から廃止
しかも助成金の私的流用もバレて資金的に完全に追い詰められます
肝心のDMC-12も想定した性能には全然届かず
品質の悪さが知れ渡り注文キャンセルなどで生産8000台の
1/3しか売れていない有様
つまり…
限られた日数で大量の資金を必要とする最高の方法は…「アレ」しかありません
そしてジムに会社を救うためにと「アレ」とは言いませんが仕入れ頼みます
ここぞとばかりにFBIはジムを利用して売人もジョンも麻薬所持で逮捕して裁判にかけます
その裁判の模様が冒頭からチラチラ入ってきます
結果ジョンは具体的に麻薬を示唆する要求がなかった事と
FBIの強引な逮捕に陪審員に悪い印象を持たせ無罪を勝ち取ります
結局この映画
ありとあらゆる人が誰かに騙されます
ジムもジョンもその奥さんも
憧れてたのに詐欺師みたいな男だったとか
妻にも黙ってFBIの情報屋やってたとか
変装してまでFBIがジョンらをハメようとしたりとか
持ってもいない麻薬を買う200万ドルをあると言ったり
ただそんな中で結局ジムのジョンへの憧れの気持ちだけは
最後まで残っていてそれを貫いてジョンは無罪を勝ち取りました
その代わり二人とも奥さんから会社から全てを失いました
そんなジムとジョンは再会し…ジョンは別れ際にクルマのキーを
ジムに置いて帰ります
そのクルマは…
良い終わり方でした
映画の裏にある
レーガン政権下で「麻薬との戦争」でFBIが強引な操作も厭わなかった
世相などもわかる面白いストーリーでした
結局DMCはジョンが無罪になったとはいえ1982年に倒産
DMC-12はいわくつきのカルトカーとして記憶に消えていく
かと思いきやその倒産の3年後にバック・トゥ・ザ・フューチャーで
人気が爆発し今ではレプリカ生産で新車で手に入ってしまうほど
愛好家がたくさんいるクルマになりました
そんな人気とはうらはらの「クソ車」っぷり
この映画で知ってもらえればと思います
構成は好きです
back to the future好きとしては、デロリアンを見ただけで興奮してしまうので、それだけの理由で鑑賞しました。
物語は裁判シーンから始まり、当初運び屋のビルが裁かれているのかとフェイクをかけて、実は・・・という構成が、前情報まったくなく観ていたので、前のめりになりました。そこは面白かったです。
こういうドンパチ映画でない場合、私は登場人物の哀愁とか、愛嬌とか、そういうところを注目しながら観ているんですが、それって完全に私の主観しか含まれないんですけど、今回の主要人物4人、ビル、ジョン、FBIの人、ウォーキング・デッドの人、なんですが、いずれもイマイチ深く入り込めませんでした。
ビルは全編通して小物感がイラっとするし、ジョンはスマートでカッコいいんですけど、それだけになっちゃってる。
あと、主要人物にそれぞれの奥さんを入れてないのは、奥さんはほんとよくわかんない存在だったなと思ったので・・・(人生を踏み荒らされてんなら出てけよ。と)
というところで、事実を改ざんできない伝記映画って難しいよなあ。
あとデロリアンもかっこよかったけど、ビルのGTOも超カッコ良かったですね!
アメ車の音がかっこいい
色気があり挑戦的で自信家、クリエイティブ。
車の性能はボロクソ言われ最後は落ち目?(エンドロールで“新しい車の開発は出来なかった”と出ていたような)だったとしても、バックトゥザフューチャーという伝説の映画で使われたことだけでもう、伝説でありドリームカーであり、これからも沢山の人に知られていくんだと思うと、真の成功者な気がしますね。
BTTF好きが思わずニヤリとしてしまうあの車誕生の舞台裏
新宿東口のミニシアター武蔵野館で上映をしているということで観に行きました。
もしかして全国で上映しているのってここだけ?武蔵野館さん、上映してくれてありがとうございました!
バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)シリーズが大好きで続編ムックシリーズも英語のセリフ集も持っているくらい大好きなのですが、あのタイムマシーンになっちゃった格好いい車=デロリアンの誕生がこんな闇があるなんて…。
単に生産台数が少ない希少な車じゃなかったんですね。
BTTFで「まさかデロリアンをタイムマシーンに⁉︎」とマーティーが驚くシーンはそう思うと皮肉たっぷりですね。1981〜82年に生産されたきりで、85年公開の映画だった訳ですから驚くばかり。
作品はデロリアン誕生の舞台裏であり、アメリカンドリームを実現して金と女と名声と友情と麻薬との国を相手にした訴訟ものであり、BTTFファンにとっては思わずニヤリとしてしまう会話やシーンが何度となく登場します。
エンディングのアレはファンにはたまらないですね。
作品も実際の報道されたものと思われる当時の映像を使ったシーンなど迫力があります。
もっと色んな人に観てもらえる作品だとも思うのですが、上映館が少ないのがもったいないですね。
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