「蛇足」魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い 宜山風さんの映画レビュー(感想・評価)
蛇足
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美女の殺陣と、二刀流黒騎士と署長たちの殺陣は見どころ。
3部作通してみたが、ゴーゴリ余計なことしかしない。
誰かに助けられてばかりで、自分ではなにもできないのに口ばかりは一丁前。
なんであんなに色んな人に慕われてるのか、さっぱりわからなかった。
ゴーゴリがリザにかけられた魔法の首輪を外さなければ、割とすんなり終わったし、署長は死ななかったと思う。
結局、最後は少女に助けられるという情けなさ。
始終、リザ♡リザ♡していて、片想いをして苦しんで泣いて魂が地獄に落ちてもいいという覚悟で復活したのに、その瞬間殺されたオクサーナが憐れで仕方がない。
しかも、オクサーナを殺した本人に「一緒に生きよう」と言われて揺らいでいる描写は、ほんまに「こいつ……」となる。
お前、散々オクサーナに助けられていたくせに……。
ラストも、オクサーナになにか感じるわけもなく、ずっとリザだったし。
さすが、芥川龍之介が影響を受けた作家の作品ですな〜。
もういい、このまま綺麗に終われ、と願ったが「僕の好きな人が死んでしまい自暴自棄になるも、その話で一発売れた上に尊敬していた詩人に秘密の組織に誘われちゃった☆」という蛇足で終わってクソデカため息を吐いてしまった。はーい、台無しです、解散。
原作がロシア文学で戯曲も書いている作家な時点で、合わないよ。
あの辺りの戯曲、私はとことん合わないから。
作者の名前を使っているからか「俺TUEEE系中二ラノベ」感が半端なくて、また観たいとは思えない。
ちょっときついわ。
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