映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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怒涛の98%OFF
へ?
み、み、み、みじかw
もう最後の最後に、そのオチはヤメて下さい。マジで吹いたw
舞台はハリウッド。じゃ無いよの、ニャリウッド。アニメ的甘チョロワールドの映画ヲタ物語は、意味のある短尺90分。テンポ良く話は進みますし、そこそこの密度なので物足りなさはゼロ。むしろ「90分しかなかったの?」
登場人物が揃って可愛らしい。と言うか微笑ましい。劇中劇が今ひとつな感はあるけれど、しっかりと本編転写になってますし、なんと言っても、映画好きには堪らないシナリオ、堪える台詞の連続です。
これは、どう足掻いても「嫌い」って言えないですもん。何かのために捨てる事、前に進むために切る事も否定していない所なんかは、逆に好き。なんと言ってもですよ。B級モンスター映画で観客(♂)の目を、その「キレイなカラダ」で釘付けにしてしまうと言うミスティアには「大好きだよ」って言いたい。
いや、あの「大好きだよ」には、期せずしてホロリと来たもんだw
「花園」より、こっちの方が好き。
良かった。かなり。
HOKUSAI、クルエラ、ポンポさん
映画の作り手を題材にした映画は好物なので見に行ったら、期待以上の出来で大満足。誰でも楽しめる作品だけど、映画好きとクリエーターには、特におすすめ。あと、HOKUSAIやクルエラにゾクゾクした人にも。
作中で「すぐれた映画とは?」みたいなことが繰り返し語られている。そのせいで、この作品自体にもその基準を当てはめてしまうのは自然な流れだと思う。確信を持って言うが、作り手もそれを意識してこの作品を作っている。
その結果は? 見て、確認してほしい。
あと、作業工程が実写映画とは違うアニメでこの作品が作られたことは興味深い。作中で強調されていた「編集」は、実写とアニメで大きく違う部分の一つ。違うからこそ、隣接しているけれど同じではない分野のクリエーターへのリスペクトになっている。
激アツ!映画製作ストーリー!
登場人物みんなにしっかりキャラ付けされていて、深みがある。
展開が早いわけではなく中身が詰まっているからか上映時間90分なのにずっと長く感じた。
アラン君のプレゼンシーンが激アツ!!
すごく面白かったのでもう1回映画館で観たい!
いつか来るその日の為に
前からポスターで興味を持ってたので観賞
原作等は未見でしたが
Webコミックが元となった映画
感想は
なかなか見た目からは想像も
つかないような骨太な中身でした
映画製作を映画にするという作品は
今までも無かったわけではありませんが
こうした切り口の作品は新鮮でした
映画の都ニャリウッド(ほぼ〇リウッド)の
映画製作会社ペーターゼンフィルムに勤める
社会不適合レベルの映画オタクのジーンは
世界的名監督の孫で辣腕プロデューサーの
ポンポさんに見込まれて初仕事は映画の予告編から
新作の監督に新人女優と共に大抜擢されます
ポンポさんは見た目は少女ながら
「長い映画が嫌い」「女優が輝いていればいい」
「お涙頂戴よりB級おバカ映画で感動させる方がかっこいい」
など言ってる事はロジャー・コーマンや岡田茂
のようでなんとも説得力を感じます
そんなポンポさんがジーンの映画オタクとしての
映画の捉え方やポイントの絞れ方を見込んで
挫折した名指揮者が休養先で出会った少女との
交流から立ち直り再び帰り咲く新作
「マイスター」の監督を任せます
ジーンは自分にそんな事できないと最初は
躊躇しますが自分がなんのために映画の知識を
付けてきたのかを考えれば「映画を撮るか死ぬしかない」
と覚悟を決めます
その後は様々な助言やポイントをジーンは
受けることになり映画を作るまでの手間や
苦労といった部分をなぞるように進んでいきます
「八方美人に作ろうとするとぼやけた映画になる」
「誰か一人の為に作るくらいが輪郭がはっきりする」
「映画は現場の誰ものアイデアを取り入れてみんなで作る」
「でも取捨選択をするのは監督でいい」
など具体的なものが出てきます
そしてポンポさんが登場人物から撮る人まで
あて書きした脚本で撮影は順調に進んでいきあっさり
クランクアップします
そこからはWebコミックにはないオリジナルな部分
映像素材が出来たところで編集に入りますが
どうしても脚本にも素材にもなかったシーンが
ジーンの中に生まれ
それによって試写が遅れスポンサーが引いてしまい
資金元の確保に追われることになってしまう
などの非常にリアルな展開になっていきます
改めてこの辺で映画などの映像産業の本質的な
部分を感じました
拘りを捨てて納期を守った方がいいのか
悔いの無い仕上がりを目指すのか
というせめぎ合い
そして何より映画製作に投資すること
そのものがいかにギャンブルであるかという
部分も知ることが出来ます
こうした夢を追って成功するという部分
だけで終わっていた原作に加えてこうした
追加部分があったのは非常に深みが出たと
思います
手っ取り早くオタクになりたいとかで
早送りで映画見てウィキペディアであらすじ観て
みたいな若者が増えていると先日聞きましたが
それではオタク風にしかならないんでしょうね
(まあなる気は無いんでしょう意識高い系みたいに)
むしろコマ送りして見るくらい細部まで観察して
のめり込んだ人が映画を生み出して人々を感動させ
続けている現実に目を向けられる映画だと思いました
タイアップから興味を惹かれたミリしらだが
結論から書くと、もうほんとめちゃめちゃ面白かった。
独特の映像は、【実写映画を作るアニメーション映画】という世界観にマッチしてた。
ここから長々と。
ストーリーはドラえもんでいうドラ側ポンポさんと、のび太側ジーンからメインの物語は構成されていて、そこに世界一の大御所俳優とピンとくる何かをもつ女優希望のキャラクターが肉付けをしていきます。
演者さんの演技力からベテラン感新人感を強く出している、起用の仕方もとても新鮮でした。
大御所が俳優の大御所だから声の演技が下手、今をバリバリ活躍する女性声優だから演技が上手い……などの世界観とのミスマッチは何も感じませんでした。
私はタイトルの通り、反逆者の僕ら、例えばから興味を惹かれ、なんなら大スクリーンの第大迫力でこの二曲を聴きに行ったと言っても過言ではありませんでした。
ですが、この二曲を噛み締めたからこそ余計にあの世界観のあのシーンにこの詩がマッチしている…みたいな部分がどんどん出てきました。
例えばから詩を拝借し、見た方はこの詩を噛み締め、見ていない方はこの詩を心に置いてまたいただければと思います。
何もかもが通り過ぎる
ノイズが乗っかって景色が吹き飛んで
光だけはそこにあって
それこそが君だ
映画大好き‼️
仕事のミスから超鬱状態。現実逃避から「映画大好きポンポさん」を鑑賞。
ひとりポンポさんだけが外見が特異なんで鑑賞に二の足を踏まれる方もいるかと思われますが内容はまとも。劇場版だけを見ると今回の主人公と言えるジーンさんの最初の立ち位置が分からいかも。で、さらっと説明は入ります。
映画的手法を巧みに使って映画作成ストーリーは進んで行き、そして映画作りのお決まりのアクシデントが入って映画は大円団。『中の映画のストーリー』が挫折と復活のストーリーなんで泣けるけどね。
出てくる人皆んな良い人で、映画の編集の苦労以外に苦悩も困難も何も無い。ポンポさんの付き人からいきなり長編の初監督!(別の映画の15秒PV作成など伏線はあるけど) 全てがうまく進んでいってお気楽すぎる感はある。
Twitterなんかでやたら90分の尺に拘るツイートが目立つけど、作中ではポンポさんが子供の時おじいちゃんの名画鑑賞に付き合わされて、我慢できるのが90分だったということで他にたいした理由はない。本当に良い映画なら三時間の長編でも90分くらいに感じる作品はいくらでもある。だから劇中劇が90分を超える尺でポンポさんが怒り狂うが、試写を観て時間を忘れて感動するなんてのもよかったのでは。
まあ面白かったからビデオが出たらまた見るかも。
君はたしか浮沈艦スタン・ハンセン!
ポンポさんではなく、新人監督のジーンが主人公。“B級映画”ばかりプロデュースしてきたポンポさんだったけど、新作「MEISTER」を撮るためにオーディションを行い、前作での15秒CMを撮ったことが評価されたジーン。いきなり監督?!という展開だ。
プロデューサーといえども脚本も書くポンポさん。5頭身アニメキャラだけど、祖父のDNAを引継ぎ映画製作はB級といえども感動作に仕立て上げる才能がある。公式サイトによれば好きな映画の一番は『デス・プルーフ in グラインドハウス』だというから、90分に収まる映画が最高だと思っているし、『ニューシネマ・パラダイス』が好きな人は共感できないかもしれません。
対するジーンは学生時代から友達もいなくて、ただ映画をひたすら愛している青年だ。観た映画だけではなく、撮影現場で学んだこともすべてノートに記録している。青春を謳歌してきた者にはない輝く目を持っていると認められたのも白羽の矢が当たったのだろう。
映画製作過程を描いたアニメ作品ではあるけど、ナタリーへの当て書となった脚本でもあり、ほぼベテラン俳優とナタリーが中心となっていて、映画作りの面白さや誰に対して見せたい作品なのかと問いかけてくる。そしてロケ地では「映画は一人では作れない」というテーマや、最大の見せ場でもある編集技法。カットバックやモンタージュといった基本的なことは描かれてないけど、いかに時間を短くするかに集約されているのです。合計72時間の映像をいかに短くするかって、デジタル時代だからこそですね。また、試写に間に合わずスポンサーが降りてしまうことやクラウドファンディングについても描かれていました。
後半になって「アリア」という言葉が何度も使われる。音楽でいえば独唱だろうけど、ジーンが使うのは単純に空気とか雰囲気といった意味なのだろう。勝手に解釈しちゃえば、「自分らしさ」!あまりいい使い方じゃなかったかな。
まぁ、もっとも評価できる点は90分の映画が最高!というところ。そのまま本作も90分に仕上がってるし、ここだけは賞賛すべき!
リアルな映画制作過程の描写が、映画好きにはたまらない❗
公開までノーチェックだった作品。たぶん予告編もあまり流れてなかったと思います。信頼できる方達のコメントをみて、観たくなって…。そしたらもう、すごく面白かったです❗❗
わたしは特にアニメファンではないので、正直最初は「アニメか―」って思いました。でもこの作品をみて、アニメだからこそできること、スケールだったり、新しいストーリーだったり、絵のおもしろさや美しさだったり、表現だったりがあるのだなあと、アニメの可能性を再確認しました。
舞台は、ハリウッドならぬニャリウッドです。ほらもう、実写化は無理そうでしょ?
主人公は冴えない映画製作アシスタントのジーン君。とても自信がない男の子なのですが、唯一映画が好きだという点では、誰にも負けない。リア充ではないため、映画の世界にのめり込んでいるタイプです。
タイトルになっているポンポさんは、天才映画プロデューサーの女の子です。天才映画監督のおじいさんと一緒に暮らしていたため、自ずと映画の英才教育を受けたようです。幼い子供のように見えますが、年齢不詳の不思議ちゃんで、なんとワンマンで毒舌でドSです!
もう一人、この映画のヒロインになる新人女優の女の子が重要キャラクターで、彼女のシンデレラストーリーも見所です。
ポンポさんの使いっぱのようだったジーンくんが、ある日、ポンポさんの書いた脚本の監督を任されます。尻込みしていたジーンくんが、撮影から編集、公開まで、困難な試練にぶち当たりながら、映画を完成できるかどうか…。
この、ポンポさんが書いて、ジーンくんが監督する、劇中劇である映画「マエストロ」自体が、初老の男性が主人公の、名作になりそうな重厚でおそらく感動的な作品なんです。(すごく実写版が観てみたい!)
製作過程もリアリティーがあります。常日頃から、映画やドラマの製作って、例えば大きな家を一から建てるがごとく大変なんだろうな、と思っていましたが、想像以上にトラブルが降ってわいてくるんだなあと気づきました。
わたしはもう一回観に行くと思います。
90分映画とは思えないほどの熱量
原作未読でした。(視聴後に買って読みました)
あらすじや前情報を全く入れずにとりあえず見てみた作品でしたがものすごい熱量の映画でした。
じっくり腰を据えて物語を進める映画ではないですが、軸を決めてそれにまっすぐ突き進むハチャメチャながらも大変面白い作品だったと思います。
演出面も大変面白く、シーンカットの手法から場面転換、構成の組み方など、様々な場面にわかりやすく技術が使われていて終始ワクワク、ニヤニヤしながら見ることができました。制作している映画のストーリーとジーン自身が重なるシーンのところとかはニヤニヤしっぱなしでした。あぁ、映画好き(演出好き)が作った映画なんだなぁと終始思う作品です。
ストーリーも現実世界に楽しみを見出せなかったジーンが、映画監督というものづくりの世界で成功するというベタな話ですが、物語を作るといううえでの葛藤や喜びをしっかりと盛り込んでいて大変良かったです。
降って湧いたような幸運やご都合主義展開が見受けられますが、私はこの映画はそれでいいと思いました。ジーンが映像編集するうえで必要なものを取捨選択していく過程を軸に置いている為、その他のお金が足りないからかき集めなきゃいけない、映像撮影をする際に役者との付き合い方を考えなければ、といった軸に不要な部分をご都合主義展開にしてしまったのはいい判断だと思いました。(そうしないと90分という尺に収まらないですし……
「幸福は創造の敵」現実が面白かったら別の世界を創造しようなんて思わない。クリエイターに必要なものは創造という幸福を求める貪欲さなのではないかと思う作品でした。
前情報は、見ないで!
20分長くなって良いから、もっと映画制作の難しさを映像の鮮やかさに逃げずに生々しく出しても良かったのかなぁと思いました。
90分が必要なのは分かるけど、好みの差が出るとこでしょうか。
私の場合、前情報でSHIROBAKOみたいなものをイメージして観てしまったので物足りなさがあります。
映画の制限時間があるなかではしんどいですよね…
リアルなドキュメンタリーに近い方が好きな人には物足りず、フィクションとしてストーリーの分かりやすさと派手な展開が好きな人にはピッタリな印象です。
ポンポさんが目指す映画のコンセプト通りですね。
前情報を確認しないで観るべきでした。
変に創作の難しさが題材に、、とか意識して観なければもっと楽しめたと後悔してます。
原作派も満足できそうだが、後半に詰め込み過ぎ?
敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった!
ポンポさんのかわいらしさ、ジーンの根暗感などキャラの動き、再現度は非常に高くて満足。
中盤までの話は割とシンプルで引き込まれる。熱い展開もいい。
原作漫画も既読だが、追加要素も作品の邪魔にならずいい働きをしてる…部分もある。
一番気になったのが追加撮影からのジーン。
まず追加撮影で何を撮りたかったのかが、イマイチピンとこない。
何よりマイスターのダルベールは作中劇でリリーと出会い、忘れてたものを取り戻し、それを音楽に還元したのでは?
ジーンが映画以外を削ぎ落として作品を完成させたのならそこが一致してないのがモヤモヤする点だった。
結局削ぎ落とすのか、拾うのかがわからなかった。
「アリア」というワードも急に出てきた感じがしてしまう。後半にテーマ(情報量)が増えてちょっと集中しにくかった。
総じて観てよかったが、もう少しシンプルな方がよかったなーと思います。
日本アニメ的な演出とハリウッド的な演出のMIX
新海誠風の日本アニメ映画的な演出とラ・ラ・ランド的なハリウッド映画的な演出を感じました。雰囲気だけじゃなく、内容も最高。若者が好きなことや仕事に取り組む姿勢、物語の中で成長していく感じがたまらんです。
映画系TikTokerのしんのすけさんが今年Top10に入る映画とレビューしていましたがまさにそのとおり。是非とも映画大好きな皆さんには見てほしい作品です。
映画好きを舐めんな!!
これまで勝手に独りを選んだ主人公が、いざ好きなことを始めると何もかも上手くいくというご都合主義展開にうんざり。
監督になった途端、周りのみんなは良い人で彼は全く挫折なしに笑ってしまう。あれだけ人と関われなかった人間とは思えない。
それから何でもかんでも言葉で説明するくだりにはイライラしっぱなし。
それにしても、この世界観の中途半端さも意味不明。
つまらん!
〝幸福は創造の敵〟
日頃、応援している清水尋也さんが初声優ということで鑑賞しました。
キャラクターの絵柄的にお子様向け?と勘違いしてしまいがちですが…
いえいえ内容はまさにクリエーター向け?という感じ。
本格的なものづくりのノウハウが見られます。
私個人としては見逃さなくて良かったと心から思えた映画。
敏腕映画プロデューサーポンポさん。
彼女の製作アシスタントをしているさえない映画通の青年ジーン。
彼と一緒に自分も映画制作に加わった気持ちになった。
その上、自分が新しくやりたいことのヒントももらえたし自分という人間の本質みたいなものについて気づかせてくれました。感謝。
〝幸福は創造の敵〟
ポンポさんがジーンに贈る言葉の一つひとつが秀逸!
ポンポさん語録を作りたいくらい言葉が胸に届きました。
杉谷庄吾さんのコミック版にも興味津々です。
非支持。劇中劇の魅力不足。苦労話の既視感。
アカデミー賞方面なら感動名作でしょ的な思考の浅さが致命的。
劇中劇の鮮度と魅力が味噌だが、大味凡庸退屈な名作もどきをアニメで見せられる苦痛。
一連の苦労話も既視感あり、別に。
私達が「キツツキと雨」「アメリカの夜」など未見と踏んで撮ってないか?
非支持。
アニメである事やタイトルに騙されてはいけない!
この作品は映画が好きな人はきっと感動出来る
作品だと思います
アニメなんてと思う大人もいるでしょうが
中々の出来だと思います
始めはキャラ物のアニメかな? と思うのですが
ドンドン引き込まれていきます
ヒロインの演技力が周りのキャストから考えると
下手だな! と思うのですが、ヒロインの環境から
考える許容範囲になっていくのですが最後には
これで良いんだなと思ってきます
邦画の実写では安っぽく見えてしまうのを
アニメならではの表現で感動的かつ雰囲気を出していて
より感動を受けると思います
原作があるのでタイトルはどうしようもありませんが
映画を見る人を選んでしまうかもしれませんね
今公開している映画の中では群を抜いて
良い作品だと思います
まぁ、アニメを作る場合は綺麗事だけでは
上手く進まないので綺麗な所だけを見せてますが
これを観て映像の世界に飛び込みたいと思わせる
作品ではないかなと思います
う〜ん
元々、原作コミックが大好きで、その大好きなコミックが映像化されると聞き、ワクワクしながら封切り当日に行ってきました。
オリジナルキャラ追加という、一抹の不安を抱えながら…
前半から中盤にかけては、原作の通りに進み
原作では描かれていなかった、Meisterの撮影シーンを追加されていたり。原作の世界観が広がる演出がされていて楽しく観ることができた。
ただ、撮影が終わり編集の段階に入る所から大幅に原作から進路変更をしていった。
映像が足りないので映画が完成しない点。
原作では、ジーン君って作品を落とす事は1回も無かったのにキャラクター造形が変わってしまった。(わざと、完成品を差し替えた事はあったが)
次に始まる「半沢直樹」。
もう、オリジナルシーンが全体的に微妙
原作の世界観を映像に落とし込んで、広げていった中盤までと、それ以降で個人的には評価が全く変わる作品になってしまった。
原作厨と言われたらそこまでだが、やはり鑑賞前の一抹の不安は、その通りだったなぁ…と感じた。
原作の世界観を広げた中盤までと、全体の映像表現で星2にしているが、人にはオススメ出来ない
「実写」映画の内幕ものを「アニメ」で観る面白さ。技法と題材と作り手のエゴが交錯する90分!
映画撮影ものには、それだけで映画ファンの心を強くゆさぶるところがある。
古くはトリュフォーの『アメリカの夜』やゴダールの『軽蔑』、比較的新しいものだと『リビング・イン・オブリビオン』や『地獄でなぜ悪い』、もちろん『カメラを止めるな』も。ああ『全裸監督』だってそうか。
僕自身は映研に属したこともなければ、自主映画に関わったこともない一介の観る専ファンに過ぎないが、こういう内幕ものはそれだけで観ていてとても楽しい。
自己言及性、テーマと手段の混淆、イレコ構造の生む思索性。
くすぐられるシネフィルとしての仲間意識、共犯性。
何より、「映画についての映画」は、とことん監督にとっての私小説的な省察にしかなり得ず、そこそこ羞恥プレイめいた要素があって、その気恥ずかしさが観客にも伝染し、むずがゆくさせるのかもしれない。「映画の映画」は、撮ったことがない人間にも、何かしらのノスタルジィと懐かしさを共有させる不思議な装置だ。
『映画大好きポンポさん』は、そんな「実写映画の制作現場」を「あえてアニメというメディア」を用いて描いてみせた作品だ。
この「実写」を「アニメ」で、というのがおそらくなら本作のキモなのだろう。
そりゃあ原作が漫画なんだから、アニメ化して当たり前だろうと言う意見もあると思うが、意外に「実写」と「アニメ」には表現メディアとして大きな懸隔がある。実写の撮影裏話を「アニメ」でやるとなると、作り手はかなり自覚的に手法を取捨選択し、再構成する必要が出てくるのだ。
たとえば、『ポンポさん』では、技法としてはむしろ実写映画に近いカメラワークやモンタージュが多用されている一方、アニメ的なデフォルメや誇張されたレイアウト、非現実的なアクションは、思いのほか抑制され、限定的使用にとどめられている。これはじつに興味深いことだ。
とにかく、冒頭からラストまで、カット割りが異様に多い。
で、カット毎にパンしたりズームしたりぐるっと回ったりと、カメラの動きがひたすらうるさい。
その映像感覚は、「アニメ」的というよりは、間違いなく「実写」的だ。
私見をいえば、このみっちり濃縮されたカットが、息つぎする間もなく詰め込まれていく感じは、マーティン・スコセッシの中期作品にとても近い。と思って、鑑賞後にパンフを見たら、監督が好きな映画に『グッドフェローズ』をあげていて、ああやっぱりな!!と。
それから、本作ではスプリット・スクリーンや逆回し、早送りなど、いかにも気の利いた実写映画らしい仕掛けも多用されている(てっきりガイ・リッチー由来かと思ったら、監督いわく『127時間』が元ネタとのこと。ああ、ダニー・ボイルのほうか(笑))
要するに、本作はアニメ映画でありながら、「映画オタクのシネフィルが撮った実写映画」の外観を、ねちっこく追求し続けているのだ。
では作中、いちばん「アニメ的」な演出が観られるのはどこかというと、それはもうジーンくんが「編集」をするあたりのシーンにとどめをさす。ここでは思う存分、アニメ的な特殊効果と空想的なレイアウトが導入され、「アニメならでは」の画面づくりが追求されている。ここだけは、抑制を解いて「アニメっぽくやらないとうまく表現できない」部分だと制作陣が判断した、ということなのだろう。
でも総じて本作は、実写寄りのテイストを無理やり身にまとっている。それは間違いない。
だが一方で、キャラクターデザインや、演技の方向性、各キャラクターの動かし方などに関しては、思いがけないくらい「旧来的な萌えアニメ」のそれを踏襲している感じがする。
そりゃ原作準拠なのでは、といわれたらそれまでなんだが、あれだけ宮崎駿や細田守や新海誠や片渕須直ら、長編アニメ映画の監督たちが自作の作品から拭い去ろうとやっきになってきた「深夜アニメの臭い」を、なんだか当たり前のように(それも実写映画を模倣するつくりをわざわざとっている作品に)しれっと取り込んでしまう感覚は、やはりちょっと独特だと思う。
結果的に、本作は「いかにも日本のアニメっぽいキャラクターたち」が「妙に実写的技法にこだわって組み立てられた映画」の主演をつとめるという、初音ミクめいた「ひねり」を生じており、その奇妙なツイストが独特の味となっている(そのへんの感性は、もしかすると京都アニメーションに近いのかも)。
本作で特に重視される「編集」作業についても、実写とアニメで編集のやることにかなり差がある以上、「アニメという表現手段でこのネタを大きく扱うこと」自体、なかなかひねくれていると思う。
実写では大量のフィルムを「切り詰める」引き算が編集の大きな役割となるわけだが、アニメでその作業は作画の前段階となる絵コンテで先に済ませておくことなので、何十時間も後からカットすることは「絶対に起こらない」。アニメは設計図通りに、必要なものだけ作ることを基本とするからだ。
本作では、そんなアニメを用いて、撮りまくったフッテージを「捨てていく」実写映画編集マンの痛みと恐れと勇気を、いかにも「同業者として共感している」体で語っている。
この「ズレ」は、なかなか面白い。
とにかく、小気味よいテンポで、明るく前向きに描きだされるその内容は、青春群像としても、お仕事アニメとしても、じゅうぶん口当たりよく楽しめた。
テーマ性については、あまりストレートに出されると若干こっぱずかしいところもあったし(創作者にコミュ障や根暗やアスペが向いてるのも、実生活で浮かばれないほうがいいのも、当たり前すぎて真顔で語られてもちょっと引いちゃうかも。それ自分で言っちゃうんだみたいな)、オリキャラであるアランが作品にしっかりなじんでいたかというと疑問もあるが、原作未読の僕にとってはストレスの少ない、完成度の高いアニメだった。
原作改変は好悪の分かれるところだろうけど、作中のジーンが「自分」の尺で作品の核となる要素を判断し、切り詰め、さらには追加していった流れを「成長」として肯定するなら、同じことをやろうとした平尾隆之監督のチャレンジだって認めてあげたいと思う。
とくに文句があるとすれば、(これは『映画版SHIROBAKO』でも思ったことだが)肝心の作中作がちっとも面白い話に思えないところかなあ(笑)。
偏屈の老指揮者がアルプスで少女と出逢って再生するとか、そんな陳腐な話でアカデミー賞はさすがにとれねーだろっていう。てか、作中で周りに褒められている演出やアイディアの大半が、たいしてうまくいっているように見えないのもまあまあつらい。あれだけごり押しして撮りたかった追加撮影シーンについても、傍目にはそう「絶対不可欠な」シーンにはどうしても見えないのだが。他のみなさんは「ああ、たしかにこのシーンがあるとないとでは大違いだよな!!」とか、本当に思われたのだろうか?
あと、ここだけはちょっと真面目に文句を言っておくが、クラシックがらみの部分については、もう少し説得力が欲しかったし、もし原作準拠なのだとすれば、それこそちゃんと音楽監修をつけてきちんと改変してほしかった。
まず、モダン・オケでマーラーの交響曲第1番を振ってるような指揮者の勝負曲が、よりによって今は古楽演奏がメインの「マタイ受難曲」だってのは、普通に考えるとほぼありえないシチュなので、違和感はバリバリに大きい。なんだろう、僕の知らない有名な指揮者とかを念頭に置いているのだろうか? (そもそも、マーラーの「巨人」の演奏でフルートの出来を咎めるなら、それは第四楽章より第一楽章で発生するイベントのような。これもなんか元ネタがあるのか?)
たしかに「マタイ受難曲」はフルで演奏すると3時間かかる大曲なので、これを扱う演奏会はある種の「大イベント」ではあるのだが、ピリオド出身でもない大家が、自分のキャリアをかけてはりきって振るような曲ではない。あと、技術的にそこまで厳しい曲ではないし、力量のある歌手がそろえば形はつくので、指揮者とオケの心がどれほど離れていようと、翌日の新聞で叩かれまくるような演奏になるタイプの曲ではない。たとえば「春の祭典」や「トゥーランガリラ」が難しくて振れない、弾けない、というのとはまるで話が違うのだ。
「マタイ受難曲」のアリアが、「これが僕のアリアだ!」みたいな使い方をされてるのも、激しく抵抗を感じる。そもそもマタイにアリアは14曲あるし、アリアは楽曲の形式であって「アリア」と呼ばれる曲があるわけではない。それに、マタイのアリアと言われて、一般の音楽ファンがぱっと想起するのは第39曲の『憐れみたまえ、我が神よ』だと思うのだが、本作で採用されているのは(パンフでも確認したけど)第52曲の『わが頬の涙』である。この曲を指して「マタイといえばこのアリア」って言い方をふつうはしないし(本当に聞いたことがない)、そもそも「バッハのアリア」といえば、一般の人にとっては管弦楽組曲第3番由来の「G線上のアリア」のことだろう。だいたい、歌手の果たす役割が圧倒的に大きい独唱曲で、指揮者が「これが俺のアリアだ」って言うのも、かなりおかしい言い草だ。
このへんを適当にやっていると、「リアルな映画づくり」を描く映画そのものを害してしまうし、ひいてはジーンくんの才能にも疑念が湧いてしまうわけで、もう少しなんとかしてほしかった。
あと、どうでもいいことだが、劇中でビゼーの交響曲が鳴っていた記憶があるのだが、パンフの使用音楽に入っていないのはNaxosの音源を使っていないから? そんなことでいいのだろうか。
とまあ、文句も書いたけど、映画好きが観て、刺激を受ける作品であることには変わりない。
ぜひ、みなさんご覧になって自らの目で確かめてほしい。
最後に声優陣について。
小原好美は、さすがの貫禄。
「深夜アニメっぽい臭み」を残しつつ「実写映画に寄せる」という本作の基本コンセプトをまさに「声」で体現する存在として、作品を支えていた。
『月はきれい』でイモのぬいぐるみさすって偽ざーさん呼ばわりされてた子が、ここまで成長したかと感無量。この人は、シャミ子といい、藤原書記といい、ルンちゃんといい、ロキシーといい、自分に合う役をゲットすることに本当に恵まれている。
ジーン役の清水尋也は、初声優とは思えないくらいこなれた演技で違和感を感じさせなかった。ティム・バートン系のヤバさもきちんと出せていたし、抜擢は成功だったと思う。
ナタリー役の大谷凜香は、お世辞にも上手とはいえなかったけど、監督はあの声質が欲しかったんだろうなあ。たしかに、これはぐっとくる声だ。
なお、大塚明夫は大塚明夫って感じでした(笑)。
あと、ポンポさん、『ニュー・シネマ・パラダイス』が長すぎるっていってましたが、あれこそはまさに「(とあるシーンの)フィルムのカット」が作中で大ネタとして出てくる「映画についての映画」でありながら、「実際の上映時に、思い切った50分近いカットを行って映画が蘇った」好例(完全オリジナル版が173分、イタリア上映版が155分、国際上映版が123分。国内版が不入りだった結果、監督が泣く泣く後半をがさっとカットした世界公開版が、各国で空前の大ヒットを記録した)。本作の引き合いに出すには、ちょうどぴったりの映画だった。
あれ、ホント青年編以降はゴミみたいな内容だからなあ。
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