「周りの若者たちが熱かった」映画大好きポンポさん Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
周りの若者たちが熱かった
まず妄想。
映画を見た夜の劇場では、周囲には年配者やカップルは見当たらず、20代後半から30代の若者の独り客が溢れていた。皆さん、前傾姿勢で熱っぽい。ひょっとして、全員が映画関係者orアニメ関係者かも知れないと言う妄想が膨らみました。
真面目すぎて、いつでも死にそうなジーンと、優しいけどがっちりビジネスライクなポンポさんが、可愛いマンガタッチで描かれたから、心地よく胸に入り込んでくれました。
このあたりこそが、本当にアニメの力だと思います。
真剣で命懸けなテーマこそ、浮世離れした表現の方が似合うのかも知れない。
癒し系のアニメが伝えてくれた、硬派なハウツー。
仕事の流儀を無言で語っている、監督と脚本家と俳優と、そしてそしてプロデューサー。キャストの中で一番好きな俳優が映えることを考えろとか、自分が楽しくなるようなシーンを一生懸命に撮影しなさいとか。
特にシーンは残すより、ありったけ捨てることを考えろ…は雑誌編集業の片隅に居るだけに、効きました。
ただ、ポンポさんは結構、姿を消してる時間が長かったような。も少し暴れるのもありだったか。
ところで、ポンポさんは、瞳に光を宿していない者こそが、感動的なシネマを作り出すと言う法則を観客に投げかける。逆説的な言葉が、やはり頭から離れないです。
その中から、いずれ光を宿す者も現れるはずだけれど、さてどうなる?
共感そしてコメントありがとうございます。
やはりお仕事、こちらの関係でしたか。
さすがにいつも明晰な文章力に驚いていました。
ポンポさん、見た目は10代、その実、30代(?)でしたっけ。
そのギャップが実感ありました。
えーっ、
〉瞳に光を宿してない者こそが、
〉感動的なシネマを作り出す。
すっかり忘れてましたが、逆説的な名言ですね。
まさに主人公の監督にピッタリでしたね。