「脚本・演出を殴りたい」映画大好きポンポさん たんたんたぬきさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本・演出を殴りたい
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音楽・独特の映像表現は素晴らしかったです。
声優の演技も役柄と合っておりハマっています。
この映画を良くしようと言うリアルのスタッフの気迫が伝わる。
そして、脚本、演出構成だけ最悪でした。
一つのカット毎は素晴らしいのに、構成が全てを台無しにしています。
初めて、残念さにイラつきながら映画を見ました。
シーンをぶつ切りにして、本編の時系列と映画の時系列を前後混ぜるので、訳がわからない。何を描きたいかわからない。
キャラクターの葛藤も全て混ぜる。誰のカメラを意識すればいいかもわからない。
ギリギリわかるのはキャラが「一生懸命なこと」だけ。それはカットごとの作画や音楽や演技で伝わる。しかし、物語としては一生懸命な理由が「新人としての葛藤」の域を超えず、キャラの深掘りまで至らない。2時間の映画に悩むキャラを三人出したら、相当上手くやらないといけないはず。観客は誰目線なのか、監督か、新人女優か、銀行マンか、映画タイトルのポンポさんなのか。感情移入はどこなのか。
テレビアニメシリーズなら各キャラの回で切ればわかるものになったでしょう。しかし、これは劇場版。90分か2時間そこらで一つのまとまりにしなくてはなりません。
皮肉なのは、主人公が編集に悩んでいたこと。
何を伝えたいのか、そしてこの映画の編集はまさしく時系列つまりは「カットの繋げ方」を間違えてよくわからないものにしていました。
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