Redのレビュー・感想・評価
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夏帆ちゃんの目力が凄い
大好きな妻夫木くんの映画なので観に行きました〜!まず、夏帆ちゃんの目力が凄い!男の人はあの表情と目でやられますね。官能シーンも良かったけど、鞍田を探して目で追うところとか、鞍田が待ち伏せしていて塔子が気付いて見つめ合うとか、そういうシーンにグッときますね。それから当たり前ですけど、妻夫木くんのかっこいいこと!笑
ストーリーは切ない!切なさを忘れていた私も切なくなってしまいました。忘れていた感情を呼び覚ます、これが映画の醍醐味ですね!
これから原作本読みます。先に映画を見るとキャスト通りに頭に映像が浮かぶのがいい!
もしかして・・・女として
賛否両論渦巻くこの作品ですが、映画を見てからもう数日も経つのに、頭から離れないシーンがあるので一言だけ。
ラストで塔子が泣いてすがる我が娘に、その目をしっかり見据え、小さく首を横に振るシーンがありました。
普通に見ると「身勝手な母といたいけな娘の別れのシーン」ですが、私には塔子の覚悟とともに、同じ女として生きていく娘に対して、「同じ女」として、対峙しているように見えてなりませんでした。
自分の母親(余貴美子さんが好演!)から言われた言葉を無言のままに伝えているような、そんな気迫を感じました。
そこには「母と娘」ではなく「同じ女同士」の無言の会話があったような気がしてならないのです。
この娘がこれから、どんな風に生きていくにせよ、「女として、人間として、自分がどう生きていくのか」を、一般的な常識ではなく、自分自身で考え、選択せざるをえない人生となっていくのだろうなあ、と。あんなお母さんを持ったばっかりに(笑)!
塔子は母親としては失格かもしれませんが、もしも塔子が、自分の気持ちを押し殺したまま、あの豪邸に住まい続けて行けば、娘もまた同じように、「本当の自分」を押し殺して生きる道を歩むのかもしれません。
あの、娘を見つめた目は「あなたも自分の人生をしっかり生きて!」という、母親からの最大のメッセージではなかったかと、そう思えて仕方ないのです。
もしこれが、私の勝手な解釈ではなく、監督の伝えたい想いが、あの1秒足らずに込められているとしたら・・・そしてそれを、実に見事に演じきったのだとしたら・・・三島監督と夏帆さんに脱帽せざるを得ない。
と言うわけで、深読みかもしれませんが、心に残る映画だったので、満点を!
私は、三島監督は優しいと思う
原作未読です。
私、三島監督の作品は『少女』しか観たこと無いんです。
そして、『少女』凄く好き。
『少女』は、原作がイヤミスの女王・湊かなえさんなので、嫌な感じのする映画なんですよね。
だけど、最後まで観ると、今苦しんでいる若者に対して、「世界は広い」のメッセージが、しっかり込められている温かい映画に思えたんですよ。
それで、その時思ったんです、この監督は優しいんじゃないかと。
それから暫くして、あれっと思うニュースも有ったんだけど・・・。
それで、この映画の話なんですが、とにかく後味が悪いんです。
こういうストーリーを私が好きじゃないせいもあるのでしょうが、観た殆どの人が後味悪いと思ったんじゃないかな。
そして、その理由も殆どの人が、子供と答えると思うんです。
この映画、火葬場のシーンに限らず、子供の表情をしっかり見せるんですよね。
抗う事のできない男女の愛を描きたかったのなら、ここまで子供の表情を見せなくてもよかったのでは。
それで考えたんです、もしかしたら監督が一番見せたかったのは、子供の表情だったんじゃないかと。
だとしたら、「子供にこんな顔させるな」って言う、大人に対する警告のメッセージなのかも。
そうやって考えてみると、三島監督はやっぱり根は優しい人だと思うの。
結構見当違いな事を書いてるかもだけど、個人の印象と言う事で。
それから、三島監督の映像好きだな。
一度、ベタベタのキラキラ映画を三島監督の映像で観てみたいけど、流石に無理だよね。
妻夫木聡の冷たい視線にビビった、シビれた
NHKの情報番組で原作者と監督が話しているのを観て興味をもって観賞に行った。そのせいか、最中に監督の顔がちらついてしまい、なぜか入り込めない。。
最初の衝撃は妻夫木聡の冷たい視線。にこやかな青年の印象しかなかったから、ビビった。でも、こういう陰ある男に目がいってしまうんだよねー。
鞍田が四年前にああなってなかったら、再会も塔子のあの決断もない。鞍田が悲しかった。
塔子は指輪を置いたが、私は、真が答えた真にとって結婚とは?への答えにグッときたし、正直元サヤだなと思ったのに…。塔子にはそらぞらしくしか、聞こえなかったのかな。それとも私の方が自分を抑圧することに慣れてしまっているのかな…
子役が真に迫って泣いていて感心。
しかし塔子の決断、あれは酷いよ。塔子みたいな人間を再生産するだけだよ。
観終わって。悲しいだけが残った。
「人間、結局、どれだけ惚れて死んでいくかよ。」(搭子の母親のセリフ)-正にその通り。※因みに原作にはこのセリフは有りません。
(原作既読)①まあ無難に映画化。②もっとセックスシーンが有るかと思ったが2箇所だけ。原作は女性のセックスでのオーガズムをこれでもかと描いていたが、映画化において監督の意図は別のところに有ったのでしょうな。確かにセックスはキス(舌を入れる)とヴァギナにベニスを突っ込んでピストン運動をするだけのものではないし。③妻夫木聡が陰のある大人の男を演じられるかな?と思って観ていたが、今までにない冷たい視線とかに努力は見えるが、やはり甘いマスクと良い人キャラが邪魔しております。④ラストでヒロインは原作とは真逆の選択をするが、それは映画の出来とは余り関係ない。これはこれで良いと思う。しかし、どうして結局選択を強いられるのはいつも女性なんでしょうね。自分は男ながらそう思ったね。⑤夏帆は熱演。柄本佑は好演。
難点はあるが、グズグズな恋愛描写は◎
『ナラタージュ』が映画化されてもいる島本理生の同名小説の映画化。ただし原作は未読です。
商社マンの夫と幼稚園に通う娘、そして実業家である夫の両親とともに東京の郊外・国立の邸宅で専業主婦の塔子(夏帆)。
経済的にも恵まれ、周囲からみれば何ひとつ不自由などない生活にみえるだろうが、常に窮屈な思いで暮らしていた。
それは、彼女の育った環境によるのか、それとも・・・
そんなある日、夫に同行を強いられた夫の仕事がらみパーティで、10年前に熱烈な恋愛をした男・鞍田秋彦(妻夫木聡)と再び出逢ってしまう・・・
というところからはじまる物語で、簡単に言えば、身も蓋もない不倫もの。
身も蓋もない・・・あるのは、割れ鍋に綴じ蓋、花瓶に花束、身も心もすべて・・・といったところ。
もうグズグズな一晩経った湯豆腐みたいなもの。
そんなグズグズな恋愛映画の脚本を書いたのは池田千尋(『クリーピー 偽りの隣人』が印象的だ)、監督は『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子、女性コンビ。
グズグズ不倫から「道行(心中のこと)」するしかないまでになってしまう、グズグズな男女の関係は見事に描けている。
雪の道行となる場面、塔子の前に唐突に鞍田が現れるのは、必然としかいいようがなく、そんなところをツッコんでも仕方がないし、ツッコむだけヤボ。
なので、そこいらあたりは文句は付けない。
が、いくつか難点がある。
大雪の夜の道行は、ジェフ・バックリーの『ハレルヤ』に乗せて、塔子の公衆電話のあと、ふたりで自動車に乗って夜の中に溶け込んでいくシーンで終わらってほしかった。
途中の、田舎の食堂を出たところで、鞍田が倒れるのは余計だし、戻った塔子のその後の決断めいたものは蛇足でしかない。
夜の道行は、やはり、文字どおり「道行(しつこいが、心中のこと」をイメージさせて終わらなければ、余韻もへったくれもなくなってしまう。
ジェフ・バックリーの曲が、相米慎二監督『ラブホテル』の中での山口百恵が歌う『夜へ』に似た雰囲気なだけになおさら。
もうひとつは、塔子が暮らす郊外での生活があまりにも嘘くさい。
これは三島有紀子監督の2014作品『繕い裁つ人』の夜会シーンのようで、現実味が薄い。
シチュエーション、ロケーションは仕方がないとして、もっと切り詰めた方がよかった、
夫の両親なぞ、画面に出さずとも演出できたのではなからろうか。
このふたつは、映画として必ずしも必要ということでもないので、もしかしたら、脚本の稿を重ねるうちに、「もっと観客にわかりやすい方がいいのでは?」なんて意味で盛り込まれたのかもしれませんが。
なお、夫との生活のなかでは、結婚記念日に高級すき焼き料亭に行くシーンはよかった。
「君に食べさせたかった」といいながらも、「豆腐はもう出来てるよ。春菊も」の夫の台詞は良いと思います。
最後に、主演のふたりはどちらも熱演。
肉体だけで、グズグズな恋愛関係を演じ切っていたと思いました。
らぶですわー
せっかく金持ちと結婚しても所詮都合のいい女程度の扱いになっている塔子さん。
これ、愛じゃないよね、ただの召使いでただのお手伝いさんやん。
この役の代わりはいくらでもいる気がするよね。なんて思いながらなんとなく生きてきたのかしら。
ほんとにむなしいわ。
子供の笑顔だけが救い。
塔子さん、今までよくがんばってきたね。
そんなときに自分の仕事を認められたり、女として正面から向き合ってくれたり。思いやりをもって愛してくれたり。
ましてや鞍田さんですよ。
妻夫木さんですからね。
出てきた瞬間、もう眼差しや佇まいから、色気がだだもれだもの。
あいかわらずスクリーン映えするお顔でしたね。
なにより元彼ですよね。
あきらめた人ですよね。
憧れの人ですよね。
そりゃいくでしょ。
無愛想で不器用そうなところも、自分も好きなのに塔子が好きだから里芋くれたり❤️2人っきりになると優しいところもやられます。
明確な言葉や約束や指輪がなくても、どんなに自分のことを思ってくれているか、大切に思ってくれているかはなにげない言葉や行動に出ますから、どうやったって磁石みたいに引き寄せられて離れられないですよね。
ほっておけるわけないじゃないかー。
もうすぐいなくなるとしても寄り添っていたいと思うでしょ。
そしてまた1人ぼっちになる未来が近くにみえたとしても、「わたしも行くと思う」と思わせた鞍田さまの美しき佇まいと優しくて温かい声がこの映画を成功させたことはまちがいないといいたい。
ラブシーンもとってもよかったです。女性監督だからひさびさに違和感なく感じられました。ちゃんと愛がありました。
それから、1人になってしまったあと、塔子さんが震えながら1人を全うして律儀に歩きだすところも。
覚悟と責任を持って。
子供にはただただ申し訳ないが、大人には、誰にも止められない愛があるんだよ。心が勝手に動いてしまうんや。自分にうそはつけないでしょ。
子供よ、ごめん。許しておくれ。
大人の女性のための映画だと思いました。
雪の新潟県が出てくる。R15+指定にするほどのことはないと思う、不倫がアカンのか
照明と音楽が良かった
「幼な子~」で初めて知った女性監督で監督目当てでチェックしてたけど、改めてみなおしたら前作のことはあんまりエエように書いてなかった。監督が美人やからチェックしてただけなのか?
我ながらようわからんけど確実に本作のほうがしっくりしたし女性監督らしさは前作ほど感じへんかった。
夏帆のおっぱいを期待した人残念でした、特に何もみえません。
キスシーンがエロいし最後のベッドシーンもなかなか
大きな黒目の夏帆が魅力的。衣装も魅力的やった。
6歳の子供がいる母のように見えないのも後々効いてくる。
片岡礼子が出てきたのも個人的に上がった
「女は大変よね」
酒向芳もちらっと。母子家庭の母親に余貴美子はもうええかな
やっぱり余命短いってのは卑怯よねぇ
妻夫木君がずっと東出君に見えてた
柄本佑はなかなかにええ感じやった
間宮祥太朗は歌舞伎役者みたいで商社マンにはみえんかった
部屋着に白のポロシャツボタン一番上まで留める
この監督はボタン一番上まで留めさせるの好きなんか
妙高市の君の井酒造がそのまま出てくる
リノベーションの出来は?やったけど。ウィスキーの蔵みたいやった
小千谷市や十日町でもロケ
ラスト、新潟から東京に向かって太平洋側に出てきた朝方に見える風車の場所はドコ?
設定どおり国立に実際にある邸宅
何かの作家のパーティー会場は旧細川侯爵邸の「和敬塾」
表情と色。
夏帆さんの自然体の魅力が際立ってよかったです。
また映画全体的に「表情」が印象的でした。確かに普段でも人と対するときに表情しか見ないときが多いのでなるほどと思うとともに、表情に感情の動きをこめることができる役者の力を感じました。
色も印象的で白、青、特にラストで印象深い赤、そして黒。また対になるような「みどり」の存在の大きさ。
結末については賛否両論あるとは思うが、これは失ってしまったかのような人生の選択肢を取り戻し、自分の進む道を自分で切り拓く、覚悟の映画、決意の映画と思いました。
しかしながら子供の将来には幸せが訪れてくれることをやはり願ってしまうものの、
塔子の人生を考えるたびに、人生において幸せとは何だろうか、訪れるものではなくもがきながら探し求め続けるものではないか、あるいは通り過ぎていく風景のようなものなのであろうか、といまだに考えさせられています。
考えさせられるお話でした
小説を買ったのですが、とても悲しいお話で原作を読みきれず、映画で見ようと思い見てきました。
場面が何度も変わるので、原作の大体の話の流れが分からないと分かりづらいと感じる方もいるかなと思いました。
塔子の母親が言った台詞がすごく刺さりました。
「自分の気持ちに嘘ついて幸せなの?」
相手が結婚していても
相手が病気で余生が長くないと分かっていても
相手が悪い人と分かっていても
本当に好きなら、好きって気持ちを消すことはできないよなと考えさせられました。
だからその気持ちを消すために別の人と付き合ったり、結婚したりしても、それは自分として、果たして幸せなのかなと。
女である自分の人生の生き方を、もう一度見つめ直してみようと思えた作品でした。
余白が多い
登場人物の行動の理由とか背景は詳しく描かれず、説明セリフもあまりなく、だだその場の空気感や感情の高まりだけを鮮烈に描き出すような、余白の多い演出が好きでした。
不倫のストーリーとしてはよくあるといえばよくある。だけど主要キャスト4人の魅力と、映像や音楽の美しさにひきつけられました。
原作は読んでいませんが、観賞後に調べたところによると、結末もちがうし、割愛されていることも多いようです。
主人公の決断は、原作と比べても救いがないし、正直納得のいかない気持ちもあります。でもだからこそ、なぜそうしたんだろう?と考えさせられてしまいました。
あとパンフレットもおしゃれで気に入りました!
REDで伝えたかったのは何だったのか?
映画はおおよそ2時間の時間で、監督が「伝えたいもの」を映像と音によって表現する芸術だと思う。
その「伝えたいもの」が観衆に伝わってこそ、涙や笑い、感動が生まれる。
勿論それは観る側の感性や感じ方が一人一人異なるので、一人一人違った感情が生まれる。
この作品は正直に言って、監督が何を伝えたかったのか判らないままに終わりを迎えた作品だった。
そもそもREDというタイトルはどこにつながっていたのだろうか?
映画の導入部で映像される、トラックの荷台から落ちる「赤い旗」なのか? それとも主人公の吐いた「血の赤」なのか?
この映画には最後に、「あーーここでつながっていたんだ、、。」と思わせる様な展開も、ジャズのしびれる様なフレーズも無い。
一言で言うと「駄作」である。 原作は読まないことにした。
レッドカード
夏帆はブルーアワーにぶっ飛ばす以来でした。うってかわって、危ういオンナを演じていました。その危うさは、演技も良かったのですが、多分に彼女の顔や雰囲気が醸し出すものと思われます。これからもいろいろな映画でいろいろな役をやるんだと思いますので、彼女のバリエーションが楽しみです。パーティ会場で、妻夫木を追いかけていくシーンも良かったです。
鞍田(妻夫木)カッコいいな~
でも、足の指舐めてましたね。足の指舐めた後で、キスしないでって思いました(女目線)。
柄本佑はだんだん垢抜けてきた。セリフ(内容)が沁みた。
国立の豪邸羨ましかったですね~
子供いるのに、国立から天王洲アイルにはちょっと通えないでしょう。幼稚園の始まりは遅いし、お迎えは早いし。浜松町の屋形船は天王洲アイルからは近いけど、そのあと柄本佑とバッティングセンター行って、自転車二人乗りして遊んでから国立に帰ったら、午前様ですよね。
羽田の現場から横横道路、東名、小田原厚木道路から伊豆半島の白浜海水浴場に勤務中に行ったら、帰ってこれないでしょう。
撮影は良かったから、無駄に場所が分かる看板とか出さないで欲しい。気が散るのよ。
この映画は女性監督で、女性の視点で恋愛を描きたかったのかもしれないけど、「あんた、本気で男に惚れたことないでしょ。嘘ついてまでして幸せなの⁉️」
なんて言う台詞を余貴美子様に言わせないで欲しかった。余さんじゃなくてもいいんじゃないの。
左薬指の指輪はもうちょい高そうなほうが良かった。
冒頭の電話ボックスのシーンと最後の通話の会話の入ったシーンの対はすごく良かった。原作にあるのかないのかは知らない。
ただ、その後の火葬場で娘と旦那が出てくるシーンや塔子が運転して朝日に向かって走るエンディングが超つまらない。
電話ボックスのシーンでぷっつり終わらせたら、カッコいいって思いましたよ。
帰れないのは、子供のセリフでわかってしまっているし。でもね~、幼稚園の子供が「ママきっと帰って来るよね」って、玄関先で普通言わないでしょ。
火葬場のシーンも子役の子供もなんか気持ち入ってなかった。ちと、無理やりだった。子役に大いに同情してしまった。
鞍田は再発して、鼻血が止まらなくなるくらい血小板が減っていたんだから、あとは見に来た観客に任せて欲しかった。
どれだけ惚れて、死んでいけるか
本音で生きるには
どういう覚悟がいるのか
という話。
あの時どう言えば良かったのか。
場面やタイミングに関わらず
皆一度は経験する場面。
浮気してる人に
結婚について聞かれて
もし、
その人にそばにいてほしいなら、
回答がアホすぎる。
「生涯でただ一人、
好きになった女性と一緒になったこと」
って、
浮気している人からすれば、
私は違う。その資格がない。
と悟って
別れを決意するのが普通。
シチュエーションが違えば
正解の場面もある言葉なのかも
しれないけども。
こういう作品をみると
考える。
相手の心情を素早く理解できる人は
強い。勝ち組。
恋愛でも仕事でも。
無邪気に、ステレオタイプの人は
心の底で、
ないがしろにされて
踏みにじられる。
けど、
安定感とか安らぎで
つながる人も
あると思う。
そういうの無しで
価値観や恋愛観で
求めあうなら、
周りとの関係性がさめるのは
しょうがない。
子供でさえ、
他人という位置付けに
なってしまう。
でも、
そこまでやりきれる人は
少ないと思う。
人間はズルいから
普段は、
本音を隠してユルい集団に身を置き
寂しさをまぎらわす。
そして、
理性が抑えきれない時に
本作のような背景を想像して
一時を経験したり、
考えたりするんじゃないでしょうか。
だから、
母親の言葉のように、
個人の生き方として
途中までは、共感しても
最後までやりたくないと
いうのが、
多数のように思えます。
葬儀場で子供の手を離す場面は
最後までやりきる覚悟が
ありますかという
問いかけに思えました。
あのシーンがないと
不倫謳歌の作品に傾くので
後付けなのかなと
感じたりします。
個人的には、不倫肯定の作品に
なっても
車中での理想の家の窓の描写で
終わるストーリーがよかったなと。
恋愛はつまるところ、
親、子供、周囲は
見えなくなるものだから。
それを良しとするか悪いと
するかは別の話。
キャストはいいが
今週は観たいものがないのでキャストに惹かれて鑑賞
決算忠臣蔵でも渋みを活かしていた妻夫木聡
アルキメデスの大戦で気に入った柄本佑など
夏帆は不倫に揺れる若妻と言う役をどうこなすのかも
興味ありました
物語は大雪の中二人で電話をかけ終わった女と
その後車中にいる男女のシーンから始まります
優しいが仕事中心で気の回らないの商社マンの旦那と姑と
就学前の一人娘のいる上流家庭で専業主婦を務める村主塔子(夏帆)
ひょんなパーティーで10年前交際のあった鞍田秋彦(妻夫木聡)と偶然遭遇
その場で激しく燃え上がり冷え切っていた劣情が蘇ります
塔子は鞍田の手引きで鞍田の務める設計事務所に誘われ
当初は反対した旦那の了承も得て仕事復帰しますが
そこで心情をすぐ見透かしてしまう小鷹淳(柄本佑)も
出会い塔子は女性としての充実を取り戻していきます
塔子はおしとやかな主婦という感じではなく
割と肉食系というかズケズケ食い込むタイプで
小鷹からは「お前案外エロいな」と言われてしまいます
小鷹は本当にこの映画のキーポイントを明確に口にしていきます
鞍田は小鷹と塔子が打ち解けていくのもそう意に介さず
仕事に打ち込んでいますがその様子が気になる塔子は
ある日仕事で同行したときに鞍田の自宅で激しく抱き合います
このベッドシーンが妙に長回し…なのですが原作でも
だいぶ割かれているそうです
普段はボケッとした表情で幸薄そうな感じでいますが
この抱かれているときの夏帆のイイ女に豹変する感じが
女優の底力を感じさせます
そのピロートークで鞍田が重い病を持っていることを聞かされます
もう治ったのかという問いにもハッキリとは答えません
その後塔子は優秀なので正社員になりますが仕事が面白く
なってきたところで迎えに遅れた所を娘がその間に
高所から転落しケガを負い塔子は仕事に復帰したことを
旦那に叱責されます
ここで気になったのは姑がいびり倒すと思いきや
どちらかというと塔子庇ってしまうところがちょっと「?」でした
これでは塔子が結婚家庭を放り出して不倫に走る動機が
強くならない気がしました
結局塔子が求めていたのは燃え上がる劣情といった
刺激以外の何物でも無かったのでしょうか
この辺から塔子への共感もそんなに出来なくなってしまいます
まあもうしてない人もいるでしょうけど
そして正月
無神経な事ばかり天然で聞く旦那の父親に
ウンザリしながら母子家庭の塔子はイヤイヤ娘の顔を見に来た母親に
「父親が蒸発したのもウソついてまでこんな家庭にいて楽しいのか」
とハッキリ言われてしまいます
そして仕事場に行くと鞍田が入院しており同行する予定だった
新潟へは小鷹と行くことになりますが大雪で帰れなくなり
それでも帰れと行ってくる旦那にムキになり無理矢理帰ろうと
外に飛び出したところに鞍田が現れ
冒頭の大雪に車中で二人でいるシーンに繋がってきます
正直こういう回想と今の繋ぎ
あんまりうまくなくどっちのシーンかわかりづらかったです
冒頭だけなら良いのですがたびたび挟み込むので
過去話で車中で二人でいるシーンとダブります
作り手は雪が降っているかそうでないかで区別できると
思ったのでしょうがベースノイズとか絵の角度とか
一緒なんで思いのほか分かりづらい気がしました
鞍田が回想で病気を打ち明けた後すぐ今喀血したり
ブツブツ切るので今の状態がわかりづらい感じがしました
塔子はそこで電話で(そもそもなんで公衆電話だった?)
旦那に「あなたにとって結婚とは何か」と聞くと
「人生で唯一愛した女性と共にいること」と旦那は答え
塔子はその電話ボックスに指輪を置いて鞍田との逃避行を決めます
ここがね
塔子は旦那ともう一緒にいる資格は自分にはないと言う意味で
指輪を置いたんでしょうけどどうでしょう
観てる側には全部投げ出したようにしか見えないからもう
この女ひどいなーとしかみえないんですよね
このシーンの前に旦那と大雪の中帰るの無理だの喧嘩してる塔子に
小鷹が「なんで結婚したの」と聞きますがまさにそうです
塔子は「小鷹さんにはわからない」と答えますが
小鷹さんならわかりますよ
で結局鞍田は病状が悪化しますがそのゴチャゴチャのせいで
いつ抱き合ってるのか分からないベッドシーン
葬儀
旦那と子供との決別
鞍田の車を運転する塔子にもたれ掛かる鞍田
正直いつエンドロールになってもおかしくないシーンが
パッパと暗転して終わっていきます
終わり方もしまりがなかった
塔子に共感させないのは作り手の意図だったのか
あるいは逆に共感させようとしてこうなのか
よくわかりませんが自分は前者にしか受け取れなかったので
じゃあ女性の自立心のために結婚否定なのって
思ってしまいます
別にどっちでもいいですがテーマ的には独善的すぎて
あまり得られるものはなかった印象です
どこを重視してみるかに依りますが
キャストは十分良かったですからちゃんと観れると思いますが
それだけにもう少し構成を頑張って
しっかり演技させてあげて欲しかったと思います
無理だよね。離れるなんて。。
ネタバレです。
今どき、あんな家族形態があるのか?と思いながらも、愛する形が違う夫と昔の男。
一見、従順な女の本能が、別の男とのバッティングセンターでの男のあしらいかたに現れる。
こんな女に出会ってしまったら男は填まってしまうよね。
昔の男との、濡れ場が美しい。
本当に愛し合っている二人にしか、みえない景色がある。
血を分けた子供よりも男を選ぶ、自堕落に生きる罪深い母親の、未来には後悔しかないことを切に願う。
映画館で観る程じゃないかな…
割とありがちな話を綺麗な音楽と抑え気味な色調の中に映える色を落とし込んだ綺麗な画でなんとなく叙情的に見せてるという印象でした。
主人公の心の揺れ具合とか、割と女ってこういうとこあるよねという感じはするし、演技も上手い。過去と現在が同時進行するのは最初意味がわかんないけどこのシナリオならこうでもしないと凡庸になりすぎちゃうよねとは思いました。
とにかくシナリオが凡庸だったのでどう頑張っても印象が好転しないかなというのが最終的な感想。
細かい点だと私は新潟県の丁度劇中の舞台からそんな遠くない新潟県内の出身なのですが、方言が気になりました。君の井だから妙高の方ですよね。あんな発音するかなー。
湯沢が通行止め?という放送入れるのも違和感。妙高から東京行くのに関越通ったらめちゃくちゃ遠回りですよ。上信越道が通行止めになってないと。
最後に、夏帆さんの乳首は見えませんのでそれを期待する人は行く必要ないです。
映画の結末の方が好き
映画観た後で、小説を読みました。
映画では、トウコが健気に描かれて、シンが酷い夫という印象でしたが、小説ではエピローグのシンの手紙に心打たれました。
幸せって…結婚て…と思う独身女(私)が、一番シンプルで分かり易い答えを出してくれたシンが私は好きです
「生涯でただ一人好きになった女性と一緒になったこと」
この台詞は、映画ではサラッとしていましたが、小説では本当に心に響きます
でも、結末は映画の方が良いと思う、不思議な作品です
身勝手で浅い
原作は知らない。最初に監督の名前のクレジットがローマ字で表示され三島由紀夫(yukio)と思って見てたら、最後三島有紀子(yukiko)だった。勘違い。どおりで内容が薄く、中途半端と納得。
今の生活に本心で満足していないとしても、相手がこの先どうなるかわからない中、子供捨ててまで出ていく主人公の考え方には共感できず。
最初から合わない相手とは結婚するな、したなら覚悟が必要。たとえ結婚後にいろんな意味で合わないことがわかっても、DVでもないし、火遊びで納めるか、子供が成人してからにしないと子供が可哀想すぎ。
濡れ場も女性監督だからか情緒的に表現しようとしたのかもしれないが中途半端で長い。
救いは相手が結婚後に出会ったのではなく、結婚前に好きで体を重ねた人ということくらい。でも10年もたったら気持ち変わるでしょう。
なにか重厚な作品と期待していたものの、殊更映画にするまでもない内容でした。
全43件中、21~40件目を表示