Redのレビュー・感想・評価
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何も感じるものが無かった
R15指定が不自然なくらい、濡れ場は少なく肌の露出も特になく、まずそれを目的に観た人はガッカリすると思います。
私は濡れ場目的で観たわけじゃないですが、良く言えば情緒的な表現に終始し、のっぺりとした展開に飽きてしまう。そして塔子の気持ちが全く理解出来ないまま幕を閉じました…。「愛したけど結ばれなかった相手に再会して浮かれちゃったし、良妻の仮面をかぶるのに疲れました私。」というだけに見えてしまいました…。
あ、柄本祐さんの役柄が唯一素敵です。笑
夏帆ちゃんきれい。
久しぶり映画らしい映画を観たという印象。
映像きれいだし、漂ってる空気感で、観ている人なりが読みとっていくっていう、こういうのが映画だよな、って思う。
夏帆は魅力的だったけど、男性目線でなく、女性監督が選んだんですね。
女性は良妻賢母ありきにまだまだ縛られている、っていう、絵に描いたような幸せならそうあるべきという日本社会の風潮を問いかけてるけど、
でも安直にそれを選んでいるのも本人だし、
男性の働きかけ次第で変わっていくのもまた、
なんだかお人形さんのような可愛らしさの夏帆ちゃんがやるから、リアルなのか、皮肉なのか、ちょっと考えてしまった。役としてははまり役でした。
こんなにきれいな女優さんなのに、ちょっと大人しくて
もったいないかな、もっと活躍して欲しい気がします。
でも、恋愛が人をかくも掘り下げるのは確かだし
肌の触れ合いは、欲望というのを越えて、巡り合う運命で求め合って生きている意味にもなるし。
こういう映画を観て、自分も掘り下げられた気になる。
それって満足感、充実感ですね。映画ならではの。
口出しするな!
働いてもいいと、結婚するとき約束したじゃない。国立市の高級住宅街に暮らす村主塔子(夏帆)。一人娘ももうすぐ小学校に上がることもあり、かつての不倫の仲だった鞍田秋彦(妻夫木聡)と同じ会社に就職しようと決意する。夫の真(間宮祥太郎)も優柔不断というか、かなり偏執的な愛のため結婚した経緯があった。偏執ぶりはタイトルから判断願います・・・ん、変質だったか?
谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」という本が一つのテーマとなっていて、それが塔子や秋彦が設計事務所という繋がりも見せている。読んだことないのですが、部屋の隅々まで明るくすることで陰翳の中の美学を確立するという内容らしい。
普通の不倫ものといった感じもするのですが、トンネル内の赤いランプ、雪の上の血など、色彩にはこだわりを見せています。明るさという点では大きな窓にこだわったり、酒蔵のデザインにもこだわる塔子。清楚なママさんを演じていたのに、秋彦との再会により急にエロくなっていく様子も面白かった。
新潟県の雪も印象的でしたが、2年前の大雪被害をも思い出させてくれました。また、家を作るなら~♪という歌まで・・・
寒々とした中ぬるいベッドシーン
原作未読ながらかなりの官能的な小説というのは聞いていた。ただ三島監督作品にそっち系は未知数。上手い監督だだけにこの濡れ場は消化不良と言うか、夏帆のためにもR18まで上げても激しくいって欲しかった。
子供まで捨てる情念をもつ女性をここまで綺麗に演じられた夏帆だけになんで中途半端なベッドシーンに落胆。
映像も音も良かっただけにもったいない。
夏帆のキャリアハイはまだブルーアワーかな?
ん〜これだけではなんとも…
原作未読。結婚生活を無理して作った自分で頑張っていた主婦が、昔の彼の出現から本来の自分に正直に生きようとする話、なのでしょう。
でも、情報量が少なくて感情移入はできなかったな~。
まず、結婚が打算だったのでは?と。
こういう女、結婚に向いていないと思う。母性も足りない。そういう人っている。そして、やはり ないものねだりでは結婚は続かない。今の自分をも認められなければ、どこを探しても満足は得られない。幸薄そうな未来しか想像できなかった。
出演者が好きな俳優さん達だったので、鑑賞して残念な作品でした。
映画みて救われた感じかな。
小説既読。
個人的には映画の結末のほうが断然好き。
小説の塔子には全然共感できずもやもやしてたから。
妻夫木さんの鞍田さん
もう若さだけじゃない年頃の、ある意味では汚れた男の女々しさ、狡さ、弱さ。
寡黙な男ゆえに表現に頼るところがたくさんだったけど実に良かった。
過去から続く塔子を想う気持ちがちゃんと存在していて、それが幼稚過ぎる夫といい対比だった。
言葉よりもひとつの深いキスで過去の愛の熱情まで伝わる、想像できてしまうところが
なんか良かったな。ふたりとも好演だった。
一瞬で当時に戻されてしまうあの感じ?経験者なら共感できると思う。
ある程度人生を積んだ大人向けの映画。
でも、現実ではあって欲しくない物語。子供が不憫過ぎる。
愛するとは何か。。を深く考えました。
考えさせられる恋愛映画と言ってよいでしょう。
人を中途半端でも、自己犠牲となっても愛すべきなのか?それとも心底惚れた、死んでもいいと思える人と添い遂げるのか?とても重く、そして苦しい選択です。また自分らしいとは何か?を考えさせられるそんな映画です。
決して楽しい恋愛映画ではありませんが、私は興味深く拝見しました。
恋愛映画好きにはおススメします。
妻夫木+えもたす+間宮=
「最後に抱いてくれる?」この妻夫木さんの台詞!!!
この声量、声質、最高でございました!!!
こんな(※※)作品じゃなく!!
もっとちゃんとした設定で、ぜひこの台詞、おかわりおなしゃす!!!
と、原作が好きじゃない作家さんだったんだけど、
妻夫木さんとえもたすが何やらエロいと聞いたので、
下心だけで観てきましたw
正直、内容なんてよくある感じだし、
こういう結婚しちゃいけない女っているし、
オチも読めたし、そんなに面白かった作品ではない。
でも、台詞なんだよ台詞!!!
この二人の放つセリフのまぁエロいこと!!!
えもたすもエロい!!
コダカさんだがオダカさんだか、もうどっちでもいいや、
この路線で10年食えそうな勢いですw
この二人と、最近同じような立ち位置の間宮祥太朗、
この3人で十分だった気がします。
辛口なことを言えば、
セックスシーンだって全然見応えないし、
女性監督ならではの悪い癖も出ているし、
ここじゃねー、これじゃねー感があちこちにあるしで、
いろいろツッコミも尽きないけれど、
とりあえず、それらどうでもいいと思わせるほどに、
最後の妻夫木さんのセリフが素晴らしかった。
ちゃんとした設定で、もう一度聞きたい。
妻夫木さん!!!
私、脚本書きますから!!!
その時はぜひその台詞、またお願いしますwww
尺の長さ?
ジャンル的には好きな映画。人の黒い部分をちょうど良く、映像と音楽でも表現できてたと思う。今回だと嫌われ役だけど、間宮くんは幅広いなと思った。キャストは上手くはめられてて、音楽、映像共に良かったんだけど、微妙に引っかかったのは尺の問題かなぁ。ちょっとプレイの尺長いし、時系列の変わり目もわかりづらかった。締めもいつ終わるねんだったし。そう言った意味で、内容落とし込め切れてない方は多いんじゃないかな。
女の一人称映画
商社マンの夫と娘、夫の両親と何不自由なく裕福な環境で安穏に暮らす主人公・村主塔子という女の、徹底して一人称の映画であり、彼女を通して三島有紀子監督が描く、女であることの苦悩と女であるゆえの煩悩を、粘液的にねっとり絡みつくように映像化した抒情詩が本作です。
毛穴がはっきり見て取れるほどの極端な人物の寄せカット、手持ちカメラの長回し、暗然とした色調、更に台詞が極端に少ない映像は、自ずと官能的で蠱惑的な情炎を内に滾らせ、観客が冷静にスクリーンを眺めることを許しません。台詞が少ない、ト書きの多い脚本であり、従い役者のドウサ(演技)の演出は監督の独壇場となり、三島監督の制作意図が直截に表現されたと思います。
引きのカットは殆どなく、また決して女の煽情的な衣装やアクションは皆無ゆえに、却って女の心の奥底で醒めた炎が消炭の中に熾り続けているような、予測不能な不気味さに慄然とします。少なくとも男の私にとっては・・・。
10年ぶりに再会した男は、多分消炭を熾らせた触媒に過ぎず、己も無自覚に鬱屈していた女は理性では動かず、感性、更に言えば子宮で行動するのでしょう。男との情事のシーンの長回し、これも台詞はなく、ただ濡れ場が延々と続くものの、その描写は極めてソフトで胸部や下半身は一切見せません。
女性視点である所以ですが、繰り返される情事は全て男の射出感覚ではなく、女の分泌感覚で描かれており、突出した一瞬の爆発ではなく、終わることのない濃密で粘っこく絡みつくような描写で終始します。
劇中「男は1000年経っても男のまま」という台詞があります。男は、少年のままに齢を重ね、遂に老年に至り少年のままに死を迎える一方、女は一生涯変貌し続けるということでしょうか。全く異なる生き物と言っても良いのですが、それ故にこそ、実に微妙なバランスの上で共存し共栄してきたのでしょう。
冒頭、雪景を疾走するトレーラーの、長尺荷を警告するための真っ赤な(Red)布が烈風に激しく靡く様、そしてラストでは遂にその赤い布が風に吹き飛ばされてしまう、その血の色を連想される“Red”こそ、本作に相応しいエスタブリッシング・ショットでした。
原作の映画かとは
とても映像的で感覚的で本能的な
秀逸な映画だったと思う。
開けた海で大きな棘を指し
閉ざされた車内でキスをし
真っ白な吹雪の中で人生に彷徨った
三島監督が映画というものとちゃんと向き合い、映像で表現するということと戦った良い映画だったと思う。
孤独な恋愛
島本理央の原作は既読。恋愛の心理描写と駆け引きを巧みに表現し、男女の縺れ合う官能の世界を濃密な性描写を交えて綴られ、きわどい表現にも挑んだ大人の恋愛小説。
ただ、本作はそこまで踏み込んだ描写や展開にはなっておらず、やや肩透かし。キスシーンだけで、R15というのどうなのかな…?
ストーリーは、真面目でマザコンの夫、昔の恋人で強引な鞍田、同僚で軽薄な小鷹の3人の男達に、最初は翻弄されている様に見えた塔子の揺れ動く女心を描く、悲恋ストーリーです。
しかし、原作で描かれている、塔子が次第に男達を巧くコントロールし、女の内面に宿る強かさが滲み出てくる様子は、今ひとつ伝わらなかった。まぁ、正直どの人物にも共感はできなかったのですが…。
妻夫木さんと夏帆さんは、それなりに良かったと思います。でも、欲望を貪り合うような原作に忠実な役柄としては、2人のこれまでのイメージが邪魔した感じでした。
自分らしく
主人公塔子が自分というものを殺して、よき母、よき妻、よき嫁として暮らす毎日。傍からは幸せそうに見えるかもしれないが、その息苦しさはすごくよくわかる。そんな中鞍田に再会したときの塔子の気持ち、無音状態の中鞍田を懸命に探す塔子に共感して私もドキドキした。最後の塔子の選択は、私には真似できないかもしれないが、この映画を観て、自分らしく生きることの大切さを教わった。役者さん達の演技も素晴らしく、映像や音響のこだわりも感じられ見応えのある映画だった。
夏帆ちゃんの目力が凄い
大好きな妻夫木くんの映画なので観に行きました〜!まず、夏帆ちゃんの目力が凄い!男の人はあの表情と目でやられますね。官能シーンも良かったけど、鞍田を探して目で追うところとか、鞍田が待ち伏せしていて塔子が気付いて見つめ合うとか、そういうシーンにグッときますね。それから当たり前ですけど、妻夫木くんのかっこいいこと!笑
ストーリーは切ない!切なさを忘れていた私も切なくなってしまいました。忘れていた感情を呼び覚ます、これが映画の醍醐味ですね!
これから原作本読みます。先に映画を見るとキャスト通りに頭に映像が浮かぶのがいい!
でもさあ、人間、どれだけ惚れて、死んでいけるかじゃないの?
佇まいだけでクズ臭が漂う鞍田と、いまだに過去の甘味が身体から抜け切れていない塔子。エピソードがひとつも出てこないので想像するしかないが、演じる妻夫木の冷めた目、夏帆の訴えかける表情で十分それは伝わってくる。それは孤独な男と孤独な女ゆえ。そして、暖色系と寒色系の色彩を、立場や感情に合わせて巧みに訴えかけてくる映像、それが醸す空気。そこらへんは監督の見事な手腕だ。
だけど、反面、そこが女性監督ゆえの弱点。美しい恋愛映画にでも仕上げようとしているのか、泥臭さがない。だいいちこの映画、脱ぐ勇気をもたない女優が主役ってどうよ。塔子の覚悟が見えてこない。役者の覚悟(例えば「火口のふたり」の瀧内ほどの)が足りないから、説得力も足りず、塔子の最後の選択を許す気になれない。そりゃあ僕だって、一人の人が好きで忘れられないなんて人間の性、業なんだもの、しょうがないと思っている。だからこそ、そこは他人をねじ伏せるもの、つまり、”どれだけ惚れたか”をみせてくれることを期待したのだが。
もしかして・・・女として
賛否両論渦巻くこの作品ですが、映画を見てからもう数日も経つのに、頭から離れないシーンがあるので一言だけ。
ラストで塔子が泣いてすがる我が娘に、その目をしっかり見据え、小さく首を横に振るシーンがありました。
普通に見ると「身勝手な母といたいけな娘の別れのシーン」ですが、私には塔子の覚悟とともに、同じ女として生きていく娘に対して、「同じ女」として、対峙しているように見えてなりませんでした。
自分の母親(余貴美子さんが好演!)から言われた言葉を無言のままに伝えているような、そんな気迫を感じました。
そこには「母と娘」ではなく「同じ女同士」の無言の会話があったような気がしてならないのです。
この娘がこれから、どんな風に生きていくにせよ、「女として、人間として、自分がどう生きていくのか」を、一般的な常識ではなく、自分自身で考え、選択せざるをえない人生となっていくのだろうなあ、と。あんなお母さんを持ったばっかりに(笑)!
塔子は母親としては失格かもしれませんが、もしも塔子が、自分の気持ちを押し殺したまま、あの豪邸に住まい続けて行けば、娘もまた同じように、「本当の自分」を押し殺して生きる道を歩むのかもしれません。
あの、娘を見つめた目は「あなたも自分の人生をしっかり生きて!」という、母親からの最大のメッセージではなかったかと、そう思えて仕方ないのです。
もしこれが、私の勝手な解釈ではなく、監督の伝えたい想いが、あの1秒足らずに込められているとしたら・・・そしてそれを、実に見事に演じきったのだとしたら・・・三島監督と夏帆さんに脱帽せざるを得ない。
と言うわけで、深読みかもしれませんが、心に残る映画だったので、満点を!
赤=止まれ?
「男は千年経っても男のまま」
女性が結婚して出産してからの自立
でも男は家事育児を一方的に押し付けて当たり前で
なかなか上手くいかなくて…
「何も生活困ってないよね?何で働くの?」
これを平気で言えるとこが無神経
女として見てくれていない夫
女として見てくれる元カレ
赤=止まれ
止まれなかった彼女
しがみ付いていたRedを跨ぐ
世の中には(海外も含め)どんだけ同じ事で悩んでいる女性がいるのだろう
うちの職場にも「トイレ掃除は女がするもの」って言って、女性群に反感くらってたオッさんいました
アホかっ(゚⊿゚)?
ただな、鞍田さん喋らなさ過ぎねw
濡れ場は肉食系でガツガツしてたのにww
もっと喋ろう〜よ
私は、三島監督は優しいと思う
原作未読です。
私、三島監督の作品は『少女』しか観たこと無いんです。
そして、『少女』凄く好き。
『少女』は、原作がイヤミスの女王・湊かなえさんなので、嫌な感じのする映画なんですよね。
だけど、最後まで観ると、今苦しんでいる若者に対して、「世界は広い」のメッセージが、しっかり込められている温かい映画に思えたんですよ。
それで、その時思ったんです、この監督は優しいんじゃないかと。
それから暫くして、あれっと思うニュースも有ったんだけど・・・。
それで、この映画の話なんですが、とにかく後味が悪いんです。
こういうストーリーを私が好きじゃないせいもあるのでしょうが、観た殆どの人が後味悪いと思ったんじゃないかな。
そして、その理由も殆どの人が、子供と答えると思うんです。
この映画、火葬場のシーンに限らず、子供の表情をしっかり見せるんですよね。
抗う事のできない男女の愛を描きたかったのなら、ここまで子供の表情を見せなくてもよかったのでは。
それで考えたんです、もしかしたら監督が一番見せたかったのは、子供の表情だったんじゃないかと。
だとしたら、「子供にこんな顔させるな」って言う、大人に対する警告のメッセージなのかも。
そうやって考えてみると、三島監督はやっぱり根は優しい人だと思うの。
結構見当違いな事を書いてるかもだけど、個人の印象と言う事で。
それから、三島監督の映像好きだな。
一度、ベタベタのキラキラ映画を三島監督の映像で観てみたいけど、流石に無理だよね。
嫌なものは嫌
過去と今がなかなかつかめなくて若干もやもやした。
電話ボックス。
積み重なっている気持ちあるから、きっと何と答えても嫌なものは嫌なのよ。
女性って(ひとくくりにするつもりは無いけれど)、《嫌》ってシャッターを心の中で密かにジワジワ下げたりしてギリギリまで耐えるんだけれど、もうダメって完全に閉めてしまうと何言ってももう開かないんだよな。
なぜ塔子は真と結婚したんだろぅ。
優しいけど地雷踏みすぎ。
ジワジワ苦しくなって息が詰まる。
鞍田さんに惹かれてしまう気持ち凄くわかる。
でも、私は小鷹さんかな。
母親や小鷹さんから見透かされたようにズバリ言われてハッとする。グサッとくるよね。
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