「表情と色。」Red トランクさんの映画レビュー(感想・評価)
表情と色。
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夏帆さんの自然体の魅力が際立ってよかったです。
また映画全体的に「表情」が印象的でした。確かに普段でも人と対するときに表情しか見ないときが多いのでなるほどと思うとともに、表情に感情の動きをこめることができる役者の力を感じました。
色も印象的で白、青、特にラストで印象深い赤、そして黒。また対になるような「みどり」の存在の大きさ。
結末については賛否両論あるとは思うが、これは失ってしまったかのような人生の選択肢を取り戻し、自分の進む道を自分で切り拓く、覚悟の映画、決意の映画と思いました。
しかしながら子供の将来には幸せが訪れてくれることをやはり願ってしまうものの、
塔子の人生を考えるたびに、人生において幸せとは何だろうか、訪れるものではなくもがきながら探し求め続けるものではないか、あるいは通り過ぎていく風景のようなものなのであろうか、といまだに考えさせられています。
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