「10年の月日を感じさせないユルくてグロい、マニアックでオフビートなゾンビコメディ」ゾンビランド ダブルタップ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
10年の月日を感じさせないユルくてグロい、マニアックでオフビートなゾンビコメディ
前作からきっちり10年後の世界。コロンバス、タラハシー、ウィチタ、リトルロックの4人はコロンバス発案の“生き残るための32のルール”に従ってサバイバル生活を続けていたが、一方のゾンビも10年の月日を経て進化を遂げて強力な身体能力を持つゾンビも誕生していた。かつてのホワイトハウスに辿り着いた彼らはしばらく悠々自適な生活をエンジョイしていたが、今までの生活に飽き足らないウィチタとリトルロックは大統領専用車を改造したタラハシーの愛車を奪って逃走。残されたコロンバスとタラハシーはショッピングモールで出会った不思議ちゃんマディソンを連れてホワイトハウスに戻るが、そこにウィチタが戻って来て・・・。
『ヴェノム』が残念な出来だった監督ルーベン・フライシャーがオリジナルキャストを伴って原点回帰、10年の月日を感じさせない絶望的なのにユルい世界観を再現。4人プラス1人の珍道中は無数のマニアックなギャグと気合の入ったゴア描写に彩られていて大満足。演技派女優として確固たる地位を築いたエマ・ストーンが楽しそうにゾンビを殺しまくる雄姿には感動すら覚えました。今回初参戦のマディソンを演じているゾーイ・ドゥイッチは80’s青春映画のアイコン、リー・トンプソンの愛娘。よく見ればお母さんそっくりなので、BTTFや『ハワード・ザ・ダック』辺りのお母さんを彷彿とさせる人懐っこいキャラクターにピッタリハマっています。
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