「もはや独自ジャンルと言っていいほどちゃんとくだらない。」ゾンビランド ダブルタップ バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
もはや独自ジャンルと言っていいほどちゃんとくだらない。
80年代的な能天気なアメリカンコメディとゾンビ映画の融合という前作のコンセプトはさらに脱力感を増していて、まだ二作しかないけれど、すでにひとつのジャンルになっているのではないかと思った。出てくるキャラクターがほぼ全員倫理観が歪んでいるのに、それが一切暗さに繋がらないのがすごい。久々に見た気がするルーク・ウィルソンのキャラ、本当に要る?と思ったりもするが、じゃあなにが必要でなにか不必要なのかみたいなことを考えることすらバカバカしく、この奇妙な可笑しさが一番近いのはナンセンスギャグマンガなのではないだろうか。三作目があるならさらに逸脱していくに相違なく、もう現代美術の領域に入りそうな気がして期待せずにいらない。われながらこの作品の評価軸をどこに置いていいか戸惑っているが、個人的には一作目より好きです!
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