虚空門 GATEのレビュー・感想・評価
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虚なり
監督の小路谷秀樹氏が、「月面異星人遺体動画」の真偽を確かめるため、UFO研究家やUFO遭遇者への取材を連ねたカルト映画。
そもそも、冒頭から神主もどきの男が「高天原にまします天津神たちよ、天の門を開くべし・・」と祈禱しています。いきなり神頼みかい。
そもそも監督の製作動機になったと言う月面異星人遺体なんて存在しないのはNASAも認めているのだから、今更、取り上げる方がおかしいでしょう。推察するにUFOや接近遭遇に興味があったにせよ本格的SFやミステリーでは金がかかり過ぎるので取材で済むドキュメンタリ仕立てで済ませた、如何わしいのは最初から承知の上の確信犯的トリック映画でしょう。
ただ、私はUFOを観たことが無いのですが、仮に出合ったとしたら、状況により存在を信じるかもしれないので、他人様をとやかく言う資格はないでしょうね。
タイトルに虚の字を付けたり、退屈を紛らわすために色んな猫ちゃんや馬鹿な夫を見捨てない健気な奥さん登場でドラマっぽい部分もありましたから、まあ、そんなに悪い人ではないのかな・・。
UFOが呼べる男のドキュメンタリー
人はなぜUFOを見たいのか、人は何のためにUFOを見た!と思いたいのか。
竹本良さんが最後に言っていた「そこまでやんなくたっていいじゃない!」という言葉で、庄司氏にとっての「UFO」と竹本氏にとっての「UFO」は全く別物なんだな、と思った。
庄司氏は、UFOに興味がある人たちの集まりの中で、未知の存在と遭遇した話をしたりだとか、UFO写真を撮って見せたなら、一躍ヒーローになることができるし、みんな話を聞いてくれるから心に満たされるものがあるのでしょう。一方で、竹本氏にとっては純粋に研究対象として熱心に打ち込む対象としてのUFOなのだと思いました。
同じように、あの会に集まっている人にも、それぞれ思いがあるのだろう。
途中からちょっと目も当てられなくて複雑な気持ちになるシーンは色々とありますが、世の中にはいろんな人がいるなぁ(・Д・)と思たり、様々な人間模様が見れた気がして、自分的には結構記憶に残るドキュメンタリーでした。
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