虚空門 GATE

劇場公開日:

虚空門 GATE

解説

UFOを呼べる男とUFOの存在を信じる人びとの姿を描いたドキュメンタリー。監督はこれまでにさまざまなジャンルの作品を手がけ、本作が一般映画デビュー作となる小路谷秀樹。小路谷は月面異星人遺体動画に触発され、その真偽をUFO研究家にぶつけてみたが、動画はフェイクであるとの意見が多かった。小路谷はそれをきっかけにUFO遭遇体験者への取材をスタートさせる。ある日、庄司哲郎という男が現れた。UFOを呼べると自称する庄司とともにUFOの撮影を試みると、実際にUFOが現れ、庄司はUFOをスマホで写すことに成功するが、小路谷には撮影することができなかった。数カ月後、小路谷は改めてUFO撮影を試みるが、肝心の庄司は現場には現れず、所在不明となってしまう。

2019年製作/123分/日本
配給:ブライドワークス
劇場公開日:2019年11月9日

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映画レビュー

3.0UFOが呼べる男のドキュメンタリー

2023年8月9日
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まりも◌

3.0何にすがるのか、何故にすがり続けていかるのか。未知の存在に希望を見...

2022年8月12日
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鑑賞方法:映画館

何にすがるのか、何故にすがり続けていかるのか。未知の存在に希望を見出そうとする人々が交錯する、宗教じみた作品。

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御納戸色

4.0一人称ドキュメンタリーの天才、復活!

2020年3月13日
iPhoneアプリから投稿

天、空、神、宇宙、UFO、心。
全てが虚なまま完結する。

信じる人、信じない人、信じたい人、信じたくない人。
人が心の拠り所にするものは十人十色。

監督 小路谷秀樹の視点は常にクールで、
UFOという神秘に埋没することなく、1組の男女のラブストーリーと二人を取り巻く人々の人生や葛藤を浮き彫りにする良質なドキュメンタリーだった。

インサートされる風景やアイテムの美しさが芸術性を高めていたが、メインは人の心模様を暴くこと。
人間にまとわりつく神秘主義、精神疾患、薬物依存など社会的な歪みへの問答のようにも感じた。

ラストのネタバラシの残酷さが痛快で、この作品のクライマックスと言えるだろう。

35年ほど前に小路谷氏が宇宙企画で手掛けていた女性の性を暴いていくシリーズでの尋問スタイルと声のトーンと虚々実々の混在させ方が相変わらずで、とても懐かしくゾクゾクした。

そして、あれからここまでの小路谷秀樹の軌跡を掘ってみたくなった。

あの頃、憧れた
一人称ドキュメンタリーの天才の今を知りたい。

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NobuNaga

4.0霊感商法と信仰宗教についての本質がここにある気がします

2019年11月19日
iPhoneアプリから投稿

そこに集まるのは、国籍も学歴も職種も関係なく、
純粋に世界の神秘を追い求める者たちの集いである。
彼らの目は真剣そのものである。
その中心には、自分には特殊な能力を持っていると
豪語する人物がいる。
彼は断言する、軽々しく平然と、それはある、と。
自分は特別な経験をした、と。
その言葉は、強靭である。
科学と論理と情報とビジネスが支配する現代社会において、その言葉と態度は、どんな証拠よりも、信じるに値する凶器なのである。
人々はそれにすがりたがる。
集団の中心に坐るカリスマは、人々にそれっぽいなにかを感じさせるような錯覚に陥らせて、至極曖昧な現象を我が物にする。
この手法は、古今東西関わらず、人類が誕生してから現在に至るまで、なんら変化していないのかもしれない。

上記が僕が本作から掴みとった感覚である。
ただ、本作はオカルトを扱った怪作のフリして、中盤からは見応えのある人間ドラマだ。

登場人物について、後半落胆する事実が発覚する訳だが、この人らはもうその道に人生捧げて生きてきたわけだ、死ぬまで現代のリアリスト達と闘い続けるほかないだろう。
肩身は狭そうだが、居心地は悪くなさそうだ。
いやむしろ、淡白な生活と消費活動にあくせくしてしまっている現代人より、よっぽど充実しているように思える。

ドキュメンタリーの本質ここにあり。

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冥土幽太楼
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