ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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センシティブな題材を、しっかりコメディに
最初から最後まで、軽快でポップなタッチで描かれていて、非常に観やすく楽しめる映画。
題材としてはセンシティブで、コメディとして映画にするのは正直どういう仕上がりになっているのかとても気になっていた。
しかし、そのような心配は野暮だったなと。
歴史上の事実そのものを描くというより、その事実の裏に潜んでいた人間の心理状態やその変化、その事実から人間が学ぶべきだったこと、学んだことをとても爽やかに描いてくれていると思う。
1人の少年が、自問自答しながら成長していく様がとても素敵な映画。
コメディではあるが、社会性、メッセージ性という意味でも満足できる内容だと思う。
印象的だったのは、開始すぐの当時の映像に合わせてビートルズの曲が流れてくるシーンと、
ラストの2人が自然と踊り始めるシーン。
戦争の怖さ・恐ろしさ・狂気。そういうものが良く伝わってくる作品です。
第二次世界大戦中のドイツが舞台の映画は観た記憶がなく、
予告で観た少年とヒトラーの掛け合いから、内容も「ゆるい」のかな
と勝手に予想して鑑賞。
したのですが、
この作品、「ジョジョ」と聞いてまず頭に浮かんだのが
「あのジョジョ」
「我が帝国のォ 技術はァ 世界イチぃぃぃ」
と、頭のネジが緩んだドイツ将校が叫ぶ
そんな作品なのかと思っていました。 やれやれ
もちろん違いました。
そして「ゆるい作品」との予想も大外れ。
軍事教練特訓中のジョジョ少年
・うさぎを殺せと言われ
・投げた手榴弾で被弾しリタイア
・絞首刑の死体はぶら下がってるわ うへ
…
ジョジョ少年は可愛いし
おデブの友人もコミカルだし
ジョジョの母親はお茶目 なのですが
実は安心して観ていられない作品なのでは
ということにようやく気付いたのでした。
そして再び出くわす「絞首刑の死体」
…
見覚えのある靴… ああ
※ 下半身しか映りませんが、これはもう…
ある意味、ヘタなホラー映画より怖い
最後まで油断できない作品でした。
◇
それにしても
後半になる程、「あっさり」と人が死にます。
ドイツ国内での戦闘が本当にこうだったのか分かりませんが
第二次大戦中の日本国内ともまた違った描写に
すごく心がザワザワしました。
ジョジョ少年とユダヤ人の少女。
この二人が生き残ったことが救いといえば救い。
けれどこの二人
この後どうする(どうなる)のでしょうね。 心配…
◇
教官
ドイツ軍の上着を着ていたため米兵に連行されるジョジョ
窮地を救ったのは元・指導教官。
「このユダヤ人のガキめ」
…
…哀しく、とても優しい嘘です
◇最後に
この作品
可愛いうさぎと思って抱きしめたら、実は針ネズミだった。
そんな気分です。
心にチクチク刺さる刺さる…
あまり気楽に観る作品では無かったようです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
コメディで突き通してほしかった
男の子の友情、そして恋心と戦争
ピュアネスの詰まったチャーミングでハートウォーミングな大冒険に出よ...
ピュアネスの詰まったチャーミングでハートウォーミングな大冒険に出よう! そしてボクたちは踊るんだ! 天才タイカ・ワイティティがまたも彼特有の温かな眼差しでやってくれた。彼の紡ぎ出す世界観はいつもながら本当に素晴らしいし心掴まれ気持ちが高揚する。クスりゲラゲラと笑っている内に愛しきキャラクター達に感情移入し揺さぶられ最後は光の射す方へ、こんなの最高だろ。『マリッジストーリー』とのオスカーWノミネートも納得の母親(父親?)役スカーレット・ヨハンソンに個人的に大好きで今回もやさぐれいい人ポイント稼ぐサム・ロックウェル、いつも通りのコメディエンヌっぷりレベル・ウィルソンまで豪華役者陣のとことん温かな気持ちにさせられる名演技も必見。けど本当に驚きなのはそんな周りに負けず劣らずの輝きを放つタイトルロール役ローマン・グリフィン・デイビス君! おかげで少年の歳上女性の初恋物語としても見応えあり。
本当に優しく特別な時間。魔法にかかるワイティティ節、残酷な現実も。ナイフや靴紐といった小物使いも印象的。監督自身がノリノリに演じるヒトラーの存在然り見せない説明しないのバランスも絶妙。だからこそスローモーションやモンタージュといった王道な手法も彼にかかれば小粋に時にエモーショナルに効果的にいきてくる。靴や服といった衣装もステキすぎる。選曲もビートルズの「抱きしめたい」にデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」(ジュヴナイル永遠のアンセム!で冷戦だけど歌詞にもマッチ?分からぬ人は『ウォールフラワー』も見ておくように)と当時だからこそあったドイツ語版を使っているの上手い。ヨーキーは不死身。去年の東京国際でチケット取られなかったから、やーっと見られて良かった。小さなことは大きく、大きなことも小さく、誰も置いてきぼりにしない心地よい風通しの良さ。終わり方ラストシーン本当に反則最高キュンキュンワクワクどツボ100点。ウインクしてチャッとクリック音
だからサム・ロックウェル推し2
Everybody's Gotta Live by LOVE
Yoohoo Jew おーいユダヤ人
いくつになっても観たい映画
ヒロインの女の子が悲劇のヒロインじゃなくて強くて一筋縄じゃいかない...
妄想ヒトラーなんて要らなかった。これは純愛映画である。
また見よう
お母さんがカッコイイ
センス溢れるお洒落な映画!
コメディなの?メルヘンなの?社会派なの?何なの?
1.英語! 2.「ハウルの息子」との違い。
お腹の中の蝶々が舞う気持ち
異色の反ナチ映画の傑作
ブラックコメディとヒューマンドラマが見事なまでに融合した、とてもメッセージ性の強い稀有な傑作。無垢であるが故に危なっかしい10歳の少年ジョジョが、母ロージーや壁の住人エルサに啓発され、ナチスの邪悪さに気付く成長の過程を自然体で演じたローマン・グリフィン・デイビスには驚かされる。ジョジョが空想上の友達ヒトラーを窓から蹴り出すシーンは痛快。聡明で機転が利き、いざという時の度胸があり、クールな優しさでジョジョの心を解きほぐしていくエルサを演じたトーマシン・マッケンジーも素晴らしい。アンネ・フランクを彷彿とさせるエルサだが、生き残ってジョジョとダンスを踊るラストには、大いなる希望が感じられる。ジョジョを大きな愛で包み、強い信念と勇気でユダヤ人エルサを自宅に匿い、反ナチ活動に身を挺するロージー役のスカーレット・ヨハンセンの抑制された演技には脱帽。ナチスの崩壊を冷静に感じ取り、ロージーやジョジョそしてエルサに温かい眼差しを注ぎ続けたサム・ロックウェル演じるクレンツェンドルフ大尉に魂の安らぎがありますように。
愛は最強
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