ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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最後まで乗れなかった
一言。「うーん」。
☆よかった点☆
・10才のジョジョ目線で話が進む、ドイツの戦時下という設定が新鮮。全然子供騙しではないところも。
・母親(スカーレット・ヨハンソン)、キャプテンK(サム・ロックウェル!出てるってしらず、驚き)。
大変な時期でもジョジョを、ちゃんと子供として接し守るところ。
大人の取るべき姿を貫いているところが、優しさを感じました。
・登場人物があまり出ないので、混乱することはない。
△うーん、な点△
・個人的な意見です。
実は最初の15分で、「ちょっとこれはパッとしないな」と。
話の盛り上がり方もイマイチだし。空想のヒトラーっていうのも、映像ではもうちょっと工夫が欲しい。
・アカデミー賞作品賞候補になってましたが。それほどのものではないような。
単館の名画座系で渋く上映されているような分類。
・子供が主人公の割に、ちょっと「げ」っていうシーンが個人的にいくつかあったのも。
週刊誌の映画評や、観た方の評価は高いので。
見る人を選ぶのかなあ。ま、旧作DVDで見る程度ならいいと思います。
クレンツェンドルフ大尉、私はあなたについて行きますよ。
嬉しいなあ、ここにもいました。
誰がって?
サム・ロックウェル演じるクレンツェンドルフ大尉のことです。
思いっきり体制側の人間なのに、その体制を権威付けているもののいかがわしさや嘘くささを一番分かっている人。
そのくせ、媚びてるわけではないけれど、体制が必要としている仕事はそこそここなして、部下からの人望や信頼も意外に厚い人。
『風の谷のナウシカ』にもいましたね、そういえば。
クシャナの部下のクロトワ。
やれやれ、女っぽくなっちまって。
くせー、溶けてやがる、俺も逃げなきゃ。
みたいな感じ、私は好きです。
原作漫画でも、ナウシカのことを本気で心配したりして、クシャナにからかわれているのです。
体制側からはみ出すほどの気概やエネルギーは無いけれど、いざ、これからの世界に必要な若者、少年、少女がピンチという時には黙って見過ごしたりしないで、自分が犠牲になっても助けてしまう。
色々と困難なことの多い世の中ですが、こういう大人が100人に1人くらいいてくれるなら、まだまだ捨てたもんじゃないと思います。
(この前は、寅さんみたいなおじさんが欲しいとか言ってたのですが)
ジョジョの前で、スカーレット・ヨハンソンがひとり二役を演じてたシーン。
他にも名シーンが多いのですが、なぜか観賞後に、ふと思い出しては泣きそうな気持ちになるのはここでした。
笑って泣けて、蝶が舞う
控えめに言って、最高でした。最初から最後まで。
10歳のジョジョが、少女と出会い成長する。
これは、ボーイミーツガールとも言える!?
ナチ思想に染められてはいても、元々は、ウサギを殺せと命じられても逃がしてしまう、心優しい少年なんですね。
ジョジョの友人もヒトラーユーゲントながらとてもいい子っぽいし、お母さんは、行方不明のお父さん(共産主義者?)とともに、愛情豊かにジョジョとジョジョのお姉さんを育てていたのでしょうね。お母さん、とてもいい味出してます。こんなお母さんになりたい。こんな美人にはなれないけど😅
ジョジョのお姉さんが何故亡くなっているのか、はっきり語られていなかったのですが、お姉さんとよく似た、ユダヤ人の女の子を匿う、勇気あるお母さん、凄いです。
お母さんと、もう一人、勇気ある人の、ジョジョを助けてくれる大尉さん。2人の場面、泣けました。
ジョジョが劇中、妄想のヒトラーと会話するのが、めちゃくちゃ笑えます。本物のヒトラーも最期は拳銃自殺しますけど、ジョジョが、妄想ヒトラーとどう決別するか、未見の方は是非御自身の目でお確かめ下さい!
映画的にはよかったと思うけど…
主役の母親が吊るし首で主役の目線のすぐそこに母親の靴が見えた時はさすがに「えぇぇぇ…」って声に出してつぶやいちゃいましたね
そのあとしばらく映画の内容が入ってこなかったくらい衝撃だった
最後、いや作中ところどころでキャプテンKがいいヤツだったりしてて、けっこうキーパーソンだったり
彼はなんだろう…、戦場のピアニストを思い出しましたわ
高評価レビューにヤラレた。。。
全世界的にヒットしたスターウォーズとアベンジャーズではなく・・・
映画好き以外は知らない作品で、アカデミー賞主演男優賞・主演女優・助演女優賞にノミネートされてるアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソン
公開作が多くどれから観るか悩むも・・・
予告が面白そうだったのと、初日の時点のYahoo!レビュー4.5超の高評価〜ジョジョ・ラビットチョイスの金曜レイトショー
冒頭からビートルズ、落ちこぼれな10歳の主人公と、彼にしか見えないコミカルなヒトラー
コレは、レビュー評価通り面白いやんと思いましたが・・・
だんだんイーストウッド作品を先に観た方が良かったかも!?と思ってしまう(^◇^;)
終演後、後ろの席の2人の会話
A『面白かった!?』
B『なんか微妙;;;;』
私も心の中で『確かに^^;;;』
この作品でアカデミー賞助演女優ノミネートのスカーレット・ヨハンソンの存在感と愛情演技は素晴らしいですが・・・・
アベンジャーズでの彼女の頑張りの方が、私的に超助演女優賞です^^!!
この時期、アカデミー賞最有力!!とか事前評価に惑わされるよね(^^;;
評価高いの納得
音楽やダンスを楽しむ時代が続けば戦争も起こらない
エルサ役のトーマシン・マッケンジーがいいね。仕草や表情が自然なのに心の揺れがこっちに伝わってくる。あの年頃の少年は、頭の良さそうでほのかに色気のある年上の女性に憧れるんだよね。
この映画で一番惹かれたのは、天才子役のローマン・グリフィン・デイヴィスでもなく、スカーレット・ヨハンソンでもなく、サム・ロックウェル演じるキャプテンK。本当の勇気とは、銃弾を浴びながら突撃して敵を一人でも多く倒すことではなく、自分より弱い人間を命がけで守ること。キャプテンKの俠気には魂が震えた。この人、どっかで見たことあると思ったら。「スリー・ビルボード」のレイシスト保安官役。
10才ぐらいの時って警察とか、軍隊とか制服がカッコいい職業に憧れてしまうんだよね。その上、あの時代だからナチスに傾倒してしまうのもよくわかる。
ゲシュタポをはじめとするナチスはとんでもない組織ということは言うまでもないが、天文学的な賠償金をドイツに課して、ナチスを生む土壌を作った第一次世界大戦の戦勝国のエゴも忘れないようにしないといけないと思う。ナチスドイツをソ連への防波堤にしようとして、ナチスをほったらかしたのもイギリスとフランスだからね。
まさかああいうエンディングが待っているとは思わなかった。とてもいいんじゃない。ビートルズで始まり、デビット・ボーイで締めるなんて。音楽やダンスを楽しむ時代が続けば、戦争なんて起こらないから。
ジョジョの希有な体験
第二次大戦中のドイツを舞台に、ヒトラーユーゲントの少年ジョジョの目線で当時のドイツを描きつつ、彼自身の成長を描いた良作でした。ジョジョ役の子の演技がすばらしく、彼とともに一喜一憂してしまいました。ヒトラーを尊敬し、ナチに憧れ、ユダヤ人を蔑みつつも、優しい気持ちを失わず、やがて自分の心にしたがって歩き出す、そんな少年ジョジョをみごとに演じきっていたと思います。
物語は徹底してジョジョを中心に展開し、彼の目線で語られていきます。そのため冒頭から描かれるのは、戦争の悲惨さより、憧れの対象としてのドイツ軍と、戦時を感じさせない暮らしぶりです。そして節目節目に、ナチへの憧れの具現とも、もう一人の自分ともとれる存在として、ヒトラーが現れます。これが、ジョジョの内にある葛藤を描いているようで、わかりやすくておもしろかったです。当時のドイツが10歳の少年の目にはどのように写っていたのかがうかがえるようでした。
そんなヒトラーユーゲントのジョジョが、自宅に匿われていたユダヤ人少女を見つけたところから物語は動き始めます。はじめは驚き、嫌悪していたジョジョですが、少年の憧憬としてありがちな、年上女性への淡い恋心が、本人も気づかないうちにどんどん大きくなっていきます。そして、それがナチに傾倒していたこれまでの自分を否定していくさまが、実に鮮やかに描かれています。
こうしたジョジョの成長を促してくれたのが、彼を取り巻く魅力的な人々です。エルサはユダヤ人を蔑むジョジョに新たな一面を見せ、友人のヨーキーはいつも素直にジョジョに接し、キャプテンKは危険を顧みずジョジョを支えてくれます。中でも母の存在は極めて大きく、叱るわけでも説得するわけでもなく、絶妙な距離感で息子を導く道標を示しているようでした。そんな母役のスカーレット・ヨハンソンの演技が秀逸です。
本作は、反戦、平和、自由、家族、愛、人生など、多くのテーマを含んでいると思いますが、私はジョジョの恋と成長を最も強く感じました。プロパガンダによりナチ信者になる姿は、ネット情報に踊らされる現代人に通じるものがあります。自分で靴ひもを結べるようになったジョジョのように、自分の目で見て、自分の心で感じ、自分の頭で考え、自分の足でしっかり歩いていきたいものです。
【愚かな戦いは即刻止めて、民族の壁を越えて交流し、多くの事を経験しよう。”自由”へのステップを踏んで!】
幼少時には、空想の友達がいるとは良く聞く話だ。(実際、”友達”がいた幼子を育てた・・)
そして、成長すると友達は自然に居なくなる・・。
ジョジョにもチョビ髭を生やした可笑しな風体の友達がいる。エンドロールでは”アドルフ”と書いてあったな。(観れば、分かるか・・)
お母さんロージー(スカーレット・ヨハンソン:「マリッジ・ストーリー」に続いて、素敵な演技である)は御洒落で、自由を愛する素敵な女性。
直ぐに解けるジョジョの靴紐を”きちんと”結んでくれるし、ちょっと、秘密も持っている・・。
お父さんは”行方不明”
お姉さんは・・・・。
ジョジョは、”ヘタレ”なクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)率いる”ヒトラーユーゲント”の合宿に参加するが、”ラビット”という綽名を頂戴するは、手榴弾で大怪我をするはで、散々である。
街の広場には、首を括られた人々が曝されている。その光景をジョジョに見させたロージーは言う。”やるべきことをやった人達の姿よ”。
このシーンが後半の衝撃的なシーンに効いてくる。悲しいが、上手い。
ロージーが留守の時、家の中で怪しげな音がして・・・。
心優しき少年ジョジョが、愚かな国家の洗脳により、偏向思想に取りつかれるが、両親の血はしっかりと引き継がれている事が分かる数々のシーンが沁みる。
取り分け、エルサ(トーマシン・マッケンジー:素敵な女優さん、見つけた!)との手紙の遣り取りに少し笑い、少しほろりとする。
”ヘタレ”なクレンツェンドルフ大尉が最期に漢気を見せるシーンも良い。
戦争の愚かしさ、(取り分けナチスの愚劣さ:ハイルヒトラーリフレインシーンなど・・)をコメディタッチで描いた作品。
<戦いは終わり、ジョジョは”空想の友達”を窓の外に蹴りだして、青年になる扉を軽やかに開いた。若く美しい女性と共に。>
良い会話とシーンが1000個くらい集まった映画
(´ω`)ウサギを解き放つ大人になりたい
ヒトラーユーゲント、、、。
ヒトラーの思想を教える学校に通う少年が真の自由を取り戻す映画。
彼が信じて疑わないヒトラーの思想と葛藤しながら母親が匿ったユダヤ人少女を助ける姿は涙。母親もそうであるがゲショタポに捕らえられそうになった少女を機転を利かせて助ける学校の先生(大佐)も感動する。少年が学校の先輩に度胸試しでウサギを殺せの命令を聴けず逃してしまおうとする姿とユダヤ人少女を匿って逃がそうとする人達を重ねている。
国家社会主義のナチス政権下でユダヤ人排他の風潮に果たして待ったをかけられるだろうか?というより皆ユダヤ人は悪で滅ぼさないといけないという教えを強く呪文のように教えられている状態で否をとなえられるだろうか?私は情けないくらい自信がない。考えさせられる映画だった。
映画の色合いがすごく綺麗。対照的に戦闘シーンの爆音が凄く怖さを感じる。そして末期のベルリンの様相、ヤケクソな様相が変にリアルさを感じました。
もう一度観てもきっともう一度感動する。そんな映画だ。
10歳男児目線の戦争映画
公開初日に鑑賞。第二次世界大戦時のナチスドイツをユーモアを交えて描いた作品ですが10歳男児目線の戦争映画は珍しい。ジョジョ少年の可愛さと健気さに引き込まれた。母親役のスカーレット・ヨハンソンの演技も素晴らしく存在感も抜群。
2020-9
この悲しみは永遠と語り続けなければ
悲劇を笑い飛ばしてしまうような出だしに、正直、ものすごーく不安を覚える。これは単に史実をパロったコメディ映画に過ぎないのではと─。
結構笑えるけど、なんかお寒い・・・。これでは全然笑えない。それどころか、怒りさえ覚えるかもという危惧さえも・・・。
しかし、そんな心配が無用なくらい泣いた。これほどまでに悲しくて、戦うことが無意味に感じた戦争映画はない。
やったらやり返すような構図は全くない映画で、心のわだかまりが晴れることは全くないのだけれど、積み重なっていく不安や悲しみといった感情が何かのきっかけで決壊して、そこから最後まで自分の目からは涙があふれ続けた。
映像の美しさやコミカルさは、この悲しみを中和するためのものだと勝手に解釈。
こうやって風化させることなく過ちや悲劇といったことを語り継ぐことが重要なんだとつくづく思うと同時に、この作品の志みたいなものを強く感じた。
映像と音楽の調和度も素晴らしくて、そのせいで余計に涙が出た気がする。
色んな知識や工夫でもって、戦争を愚弄してくれた、素晴らしい映画だった。
良かったです。
良かった👏
冒頭からジョジョとジョジョの想像上の友達アドルフ・ヒトラーの鼓舞の掛け合い?に楽しい気持ちになり、家から飛び出した途端に流れてくるビートルズの曲にウキウキしました!
街並みや可愛らしい男の子2人に癒される。
ママ役の方演技がお上手です。いいキャラ出してる
泣けるし笑えるしとても面白かったです!
観て良かった
スカーレット・ヨハンソンにベストマザー賞を🏆
JOKERと同時期にトロント国際映画祭で観客賞を取った時に、先ずストーリーから、これは見たいと期待していた作品!
10歳の主人公ジョジョの目を通し戦争と人間の本来の在り方を考えさせられた気がした。戦争ものなら普通は重く悲しいテーマやストーリーになるところなのだが、監督は「シェアハウスウィズバンパイア」「マイティ・ソー バトルロイヤル」等で独自の世界観とユーモラスを得意とする。タイカ・ワイティティ監督ならでわの手腕がピカイチに光っており!頭から妄想の親友ヒトラーと対話するシーンは、かなりぶっ飛んで!しかもヒトラーを監督自身で演じてるから尚面白い(笑)
ユダヤ人に対するかなーり濃いめのブラックコーヒー並のジョーク💦やなんかも目立って、バックではビートルズの曲が流れたりと時代背景を感じさせないところも、また斬新で冒頭から前半は脳内麻薬か葉っぱやってるんじゃないかと言うような勢いから、ユダヤ人の女の子や母親との関係、特にスカーレット・ヨハンソン演じる母親にはベストマザー賞があるなら贈りたいほど一人の母、そして父親代わりと息子を愛する気持ちがとてもよく表されて良かった。
ジョジョの子供なら誰しも幼少期の妄想に狂うかのようなナチ狂から本来の心優しい子供という一時の成長を微笑ましくも切なくユーモラスに描きラストあたりはウルっと来てしまったが、そこは泣かさず気持ちいい締め方で終わらせてくれたタイカ・ワイティティ監督の才能とセンスを感じざる得なかった。タイトルともなっている、ジョジョラビット、冒頭でヒトラーがジョジョに言った言葉もラストでは対になって愉快痛快で本当に気持ちのいい作品であった。
どんなに悲しみを背負っていたとしても、自分を支えてくれる物、自分を包んでくれた人や思い出、心を寄せる宿り木になれる場所があるから人は前へ歩き出せる。一歩一歩踏みしめて歩いていく事ができる。
悲劇的な話題を少年の目を通して
戦争映画は見られない。本当に辛くなって怖いから。ジョニー・デップの大ファンの私は「プラトーン」をずーっと見られなかった。戦争映画で見てみたいのは「グッドモーニングベトナム」でもそれも怖かったらと思ってみていない。でもこの映画、ナチスドイツを崇拝する10歳の少年の物語。
兎に角、その少年が可愛い。金髪巻き毛の白人少年。オーディションで一発合格したのもうなずけます。そしてその少年がヒトラーを崇拝し、頭の中に彼を描き、いつも一緒にいる。(私が今、フレディマーキュリーとジムハットン、ディライラといるみたいに・・・)その幻想を描く姿に、私そっくりと思い映画を見ようと思った次第です。
その少年が子供たちを集めた少年兵の訓練に参加し、ナチス軍の兵士を目指します。ところがまだ10歳の少年の彼は・・・。
少年たちのやんちゃな日常に暗い影を落とし、ヒタヒタと迫りくる戦争。そんな中、ジョジョ少年は自宅で凄いものと遭遇。そしてそれが彼を次第に大人へと導いていきます。現代でも世界中の様々な場所で起きている戦争、その戦いの被害者はやはり、弱気者。特に子供たちは、これからの未来を生き、新しい世界を作っていく存在。その彼らをどうか幸せにしてあげて欲しい。そして大人たちも。やはり戦いのない世界をと思う作品でした。
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