ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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冒頭部の描写からは想像できない終わり方。2人のその後が気になる余韻の残る終わり方は個人的に好み。
冒頭、時代があわないbeatlesの「I want to hold your hand」にあわせ大戦中にヒトラーに熱狂するドイツの人々の映像が流れる。
果たして、きちんとまとまった作品なのか危惧したけど、終わってみると綺麗にまとまっていた。
曲も最後の2人に掛けている?
軍人でないドイツ市民も祖国防衛のために闘って死んでいく描写があるけど、立派に闘って死ぬより生き残ることが大切ということなのかな。詩もそんなこと言ってたなあ。
2人のその後が気になる余韻が残る終わり方は個人的にとても好き。
気になったのは、熱烈にヒトラーに傾倒していた主人公が敗戦を契機に立場を急に変えたように描かれたことで、ちょっと唐突感がある。もう少し丁寧に描けなかったか。
あと、サム・ロックウェルがカッコ良すぎなのと少女役の子がとても魅力的。
アカデミー賞にノミネートされているけど、取れるといいね。
10歳の空想?
ビートルズで皮肉り、ボウイのコスプレで締め(ヒーローズの歌詞は復習推奨します)
ジョジョがシャツの襟をドバッと広げて、金髪をかきあげて。何かいきなり雰囲気変わった事無い?これがデビッド・ボウイのコスプレだってのに気付くのは、ヒーローズのイントロが流れ出した瞬間。レッツ・ダンスでも良かったよね。
トロントの観客賞なのでオスカー獲る感じでも無く、ちょっぴりだけフランス的な戯曲感を漂わせる脚本が好きなのと、監督であるタイカ・ワイティティを含む、メイン・キャストのハッキリしてて象徴的なキャラの立て方が良かった。
反ナチの母は、子供を巻き込まないために、息子を親ナチスとして育てながら、人として正しく育てる為に、何が大切なことかは教え様としていました。が、ここはも少しバシっと描写して欲しかったかなぁ。
自由になったら、まず、踊る。思想・内心・行動の自由。なんて許さないのがナチズム。なんだけど。なんでこれ、こんなに大騒ぎで宣伝してるんですか?そこがディズニー?
コメディ要素も、皮肉要素も、振り切り具合に多少の不満ありでした、俺的には。
サム・ロックウェルがリチャードジュエルの弁護士役に続いて、カッコいい所を持って行きました。カッコ良すぎひんかね?
良かった。けど、割と普通で物足りなさもありました。
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1/22 追記
"Maybe we're lying, then you better not stay."
デビッド・ボウイのHeroesの歌詞の締め部分は2人のその後を示唆してると思われ。戦争で家族を喪った2人は、一日だけKing&Queenとなった後、それぞれの道を歩みだす。そんなデビッド・ボウイの歌声を響かせながら、映画はおっ終い!になります。
Beatlesに熱狂するファンの姿と、ヒトラーに心酔する民衆の姿を被らせて始まる映画は、締めにも音楽を使ってます。こう言うところは好きです。
新しい観点から戦争を見つめる
ドイツ人も苦労したんだなぁ
明るい叙事詩
子どもがヒーローに憧れる、敵を醜悪なものと信じる。
それを否定はせずに愛を注ぐことで成長を促す母が素敵でした。
父のふりを芝居っけたっぷりにやったり靴ひもでいたずらしたり、そうしつつあなたも恋を知る、と大人扱いもする。
あんな素敵は母には私はなってないなあ。
終盤、誰もが幻想に振り回されているかの描写が騙されて愚かなのは子どもだけじゃない、と思わされ。
振り回されてる大人も流れに適当にのっかった大人も含め「できることをした」というくくりでは変わらないとも言え。
戦争や偏見に加担する勢力を深くは描かず、元凶であるヒトラーにすら心の友たる要素を含んでいること、お母さんの明るさや少年の成長が主題となっていることから、明るい叙事詩のような印象です。
そして。主演もだけど友達の少年がとにかく可愛い。
居場所を強制されてはいけない
タイカワイティティが自ら演じるヒトラーを空想の友達として持つ少年の話、と聞いて 一体どんな話なんだろう… 全く想像がつかん笑 と思いながらも評判の高さに期待を膨らませて鑑賞。
ヒトラーが出てくる以上、歴史のダークサイドの香りを排除した話を語るわけには行かない、だからこそタイカワイティティという監督の資質の中にこの話がどう落とし込まれているのか というのが大変興味深いポイントだったが、これまた非常に独特なバランスのお話だった。
この話のテーマの個人的な解釈としては
自分の居場所というものは、周囲の環境に多大な影響を受けてしまう。 が、それでも人は最後は自分の居場所を見つけることができるのだ。
といった内容だろうか。
(めちゃくちゃ乱暴だが…)
巨大な空気が国全体を覆っていたであろう、当時のドイツ帝国の中において、その空気の中に自分の居場所を必死で見つけようとしていた少年ジョジョが最後に見つける自分の居場所は… 好きな子と踊る!
と書くとえらいお気楽な印象、というか実際発生する事態に対して話のトーンは過剰に重たくならないのがこの映画の美学なのだが、演出と役者陣の技量によってお話の 切実さ は全く損なわれないのがこの映画の魅力の大きな部分だろう。
タイカワイティティの資質が存分に生かされた作品であるのは間違いない。
役者陣はみんな最高にこの話にマッチした素晴らしい演技を披露しているが、やはり何と言ってもスカーレットヨハンソン!
この魅力はなんなんだ!
素敵なお母さん像として完璧に近い、そしてだからこそ映画の途中に待ち受けるショッキングな展開がお話を強烈に押し進めていく。素晴らしかった。
あとはタイカワイティティ自ら演じるヒトラー。
ノリノリでやってるのが見てて伝わってくる奇怪な雰囲気が映画の雰囲気を壊さないながらも大暴れしてて印象的。
不満点 というとあれかもだけど個人的には、ジョジョの顔面の怪我の度合いが 思いの外軽傷じゃない…? という印象はあった。ジョジョが自分の居場所について考える一因となる顔の怪我だけど、正直そこまで酷い怪我ではない気がしてしまったのは若干ノイズとなった。
とにかく、他の映画ではまずあり得ない独自の切り口を、ここまで見易くまとめらるタイカワイティティの手腕はとても凄い。トロントでの観客賞受賞もうなずける一本だった。
人は簡単にだまされる。気をつけよう。
ナチスとかヒトラーとか言えば,20世紀最凶・最悪の大悪人ってことになってるけど、彼らとて,ただの独裁者・恐怖の支配者だった訳ではない。
ヒトラーみたいな人間をカリスマって言うんだよね,もともと。美容師じゃないよ,ってことを冒頭のシーンで思い出しました。ヒトラーは素晴らしい指導力を持った英雄的指導者で,人々は大熱狂した。ビートルズに熱狂したみたいに。てことも,冒頭にビートルズの曲が流れたので思いました。いやビートルズ以上か。
ヒトラー率いるナチスを台頭させたのは民衆。彼らを選んだのは大衆。ジョジョは10歳だから何の批判力もなく,かっこいいと感じたものを盲目的に信奉する。ユダヤ人であるエルサを目の前にしても,同じ人間だとすぐには理解できない。ユダヤ人は角があるとか,コウモリみたいにぶら下がったりすると信じてる。
ジョジョが弱虫でほんとに良かったと思う。じゃなかったら,ウサギを言われるがままに殺しただろうし,そしたらジョジョ・ラビットじゃなかったし,エルサのこともゲシュタポに通報しただろう。
ジョジョ・ママのロージーみたいにユダヤ人を命がけでかくまうような英雄的行為は素晴らしいけど,同じことが出来るかって言われたら,・・・できない。
その点クレンツェンドルフ大尉は実に魅力的でした。ドイツの負け戦と分かっていても,ヒトラーユーゲントを指導しなくてはならない。半ばやけくそ気味に生きてて,ロージーに蹴飛ばされたりしながらも.妙に人間的で面白い。彼はドイツ人としての誇りを胸に,そしてヒトラーに荷担した者として責任を取ってあの世に行った。エルサとジョジョを助けて。
これに感動したら「リチャード・ジュエル」も見なくてはなるまい。サム・ロックウェル最高!!
渡辺直美?
大切な誰かを抱きしめたくなる映画
とにかくたくさんの人に見て欲しい
戦争だめぜったい
憎しみは勝ちはしない…
ジョジョのお母さん、
ロージーがジョジョに言った
憎しみは勝ちはしない。
この言葉に尽きると思います。
第二次世界大戦のドイツの街。
戦争へと突き進む中で、10歳の少年
ジョジョも飲み込まれて行きます。
そんなジョジョを見守る母ロージー。
彼女は強い信念を持ち行動するけれど、
母の思いとは真逆に進む息子に、
決してそれを強要せず、母のあたたかい
態度とさり気ない会話の中で、
大切なことを彼に伝え、包みます。
人にとって何が1番大切なのかを。
そんなお母さんから潜在的に
受け継ぎ、弱虫ジョジョが
最後には1番強いジョジョに
なっていたと思います。
重い題材なのに、
笑えて、泣けて、そして大切なことを
教えてくれる素晴らしい作品でした。
ぜひ、ご覧あれ!です(^^)
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