ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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とにかくキャラが良い。MVPはサム・ロックウェル
ジョジョを中心にナチスをディスりまくっている世界観が最高。ソー・バトルロイヤルもこんなノリだった記憶が蘇った。
とにかくジョジョを取り巻くキャラがそれぞれしっかり構築されていて良い。スカヨハも良いし、監督自ら演じた心のヒトラーもとても良い。
世界を代表するバイプレイヤー(と個人的に思っている)サム・ロックウェルはユダヤ寄りであるジョジョファミリーに気づきながらも良い大人へとしっかり導く役柄は感涙者。キャプテンKの金魚の糞と化してるスカルスガルドもほぼ喋らないのに存在感ありすぎ!
ナチスのホロコーストは人類の歴史でも最も暗い過去ではあるものの、1個人にフォーカスすれば明るい日常もあっただろうし(ドイツ人が主役というのもあるけど)ポップに歌える平和があれば現代の分断もどうにかなるような気がした楽しい映画だった。
オープニングでビートルズというのも意図あるな!と感じる始まりだったのを思いだしました
構成と演出の妙
序盤はジョジョの空想のヒトラーが出てきたり、実際にあったとは思えないような少年少女に対する洗脳?訓練シーンがあり、半分ファンタジーのような展開が続くため、気楽な気持ちで純粋に楽しめますが、後半ナチの実態や戦争の現実を観客につきつけてきます。この構成、演出が素晴らしく、いわゆる「ナチ映画」とは一線を画しています。
蝶を追いかけたその先でジョジョがある現実を目の当たりにしますが、見ているこちら側も思い込んでいた世界が反転するような気持ちになりました。
最後には希望も見せてくれます。
素晴らしい映画でした。
死せる者は最早死なず!シオンの笑顔尊い
アルフィーアレン出てるって知ってヒェェまたクズな役だったらどうしよう〜!って思ってました。
何も考えてなさそうな平和そうなシオンって感じで良かった。キャプテンKとの関係性も良かった。
WW2のドイツが舞台、ワイティティだからコメディあり、ライフイズビューティみたいなやつかな〜と思ってたらそれより軽くサクッと観れる内容で良かった。
学校の人権の授業とかでやるのに丁度いい重さというか。人に薦めやすい。
ローマンくんマジでかわいい。子どもながらの残酷さと純粋さ、優しさが滲みました。ヨーキーもかわいかった。
ナチスあるある
早くいいたい
『英語でしゃべりがち』
本作もまあハリウッド制作なんで、全員英語で喋ってくれる親切設定ですw(アメリカ軍はもちろん、ロシア兵も?)
ビートルズ、ボウイの曲はドイツ語版を入れてみました、もなんだかトンチンカンな印象
会話が多く、金曜夜に見たせいか眠くなってしまい…
アカデミー賞候補とのことですが残念ながらあまり乗れなかったです
タイカワイティティ監督の描きたかったテーマとは?
インタビュー読んで勉強します
童話
子供に向けての作品に思えた。
大人が楽しむというよりは、子供が見て考えられる作品。日本でいう所の文部省推薦枠のような。戦争の愚かさや悲惨さ、人種差別の理不尽さとか迫害…ドイツに狂気が蔓延してた時代を背景にそんな道徳的な事を説いたような感じだった。
と、そうは言っても堅苦しいわけじゃない。ちゃんとコメディしてるし間口は広い。子供達が楽しめるような作りになってる。
そして大人も楽しくないわけじゃない。
ジョジョの仕草や言動は可愛いし、それなりに戦争の悲惨さも描いてる。
ジョジョ=群衆と捉えたら深みまで出る。
世論に懐柔される大人たち。
事実は知らされない、探求する術もない。右向け右が美徳かのように振る舞う人々。
ジョジョは10歳の子供だ。
社会通念に染まってない彼は、まさにその通念に染まっていこうとしてる。
でも、だからこそ彼は気付く。
自分の中の素朴な疑問にちゃんと向き合った。
「どおして?」「なんで?」
幼い彼は、社会を担う大人達よりも、よっぽど善良な人間だった。
とまぁ、そんなとても意義のある作品だったのだけど、「フォードvsフェラーリ」の後で見たもんだから、若干疲れてた。
俺の欲が満たされてたような状態で申し訳なかった。
少年よ!その愛で、性善説を否定しろ!
国策による煽動、吹聴と
実際に見て、触れ合って、経験し感じたこととの
矛盾に揺れる少年のこころ模様を機微にとらえた傑作!
戦争をユーモラスに、滑稽に描くことで
戦争の無意味さ、馬鹿々しさに変換して
作品に込めたメッセージを際立たせていることに感激しました!
ヒトは、知らない他者に恐怖する。
だから、優位な立場をとろうとして高圧的に
ときに、非情なほどの暴力で抗おうとする。
無知である自分を肯定するためだけに…
盲目的に何かを信じることは、けして悪いこととは思わない。
それがヒトのちからになり得るのだから…
でも、一方で危ういちからにもなってしまう…
強要され偏った思想が、ヒトを盲目にさせるのだと思う。
世界で名の知れた著名人の多くが
ユダヤ系人種であることから
どれだけ聡明で優秀な人種であったか
今やわたしたちの知るところでしょう。
そのことに、恐怖心と劣等感にかられ
アドルフ・ヒトラーはユダヤ人を悪意をもって
弾圧、迫害したのかもしれない…
ユダヤ人に限らず、今の国が国として成り立っている
その背景には、かつて他民族との紛争の歴史があります。
その歴史の陰には、失なわれた民族と文化があります。
悲しいけど、これが現実なのです。
情報で溢れる今のこの世界で
今のわたしたちは、他国のことをどれだけ知っているのだろう…
当時のヒトは、他国のことをどれだけ知っていたのだろう…
自分が知らないことを棚にあげ、偏見と悪意に変えて
他人のことをみてしまってはいないだろうか?
戦争も差別も、要約すれば
他人を知ろうとしないことから始まっているのではないだろうか?
無知であることを恥じることはない。
だが、知ろうともせず無知であり続けることこそ
恥じるべきである。 …と、わたしは思うのです。
情報を選び取り、経験し、見分ける目を、
リテラシーを身に付けることが
今の世界で、わたしたちができる、最善のことだと
わたしは思います。そう願います。
あと、大人の子供との接し方の大切さも感じました。
〈子供のこころは白いキャンパス〉
大人がより良く導いて、
自分の手でちゃんと絵を描かせてあげたいですね。
今回、一際わたしの注目を惹いた俳優、
〈トム・ロックウェル〉さん!
同じ日に『リチャード・ジュエル』を先に観賞しましたが
本作の役が一段と増して、男前に見えた!
超絶カッコよす!!
戦時下の子供の飾らない目線
第二次世界対戦終戦間近のドイツ。10歳のジョジョ少年は、架空の友達『アドルフ』と対話し、ヒトラー親衛隊に憧れてユーゲントに参加する【ごく普通の】男の子。子供の目線から戦時下ドイツの歪みを描く、新鮮な切り口の挑戦作。
シリアスで複雑な問題を取り上げるのに最も適しているのが、コメディという手法だと思っている。笑いは希望や勇気、立ち上がる気力を与えてくれる。笑いの裏に哀しみや怒り、背筋の凍るような恐怖を併せて表現できる奥深さがある。
無論、ただの嘲りにならないよう、かなり繊細なバランス感覚で舵をとらなければならない難しさはあるが、優れたコメディには、フフフと笑いつつも、あれ、これ良く考えるととんでもないぞ、と、立ち止まって向かい合って考えさせられる力がある。
ともすれば不謹慎と批判されそうな切り口の本作だが、意図する所は明確だ。ビートルズの『I Want To Hold Your Hand』に合わせ、ロックスターさながらの熱狂に迎えられるヒトラーのニュース映像。笑っちゃうような馬鹿げた事態が、歪んだ現実ではまかり通る。
ロックの調べに乗ってコミカルなテンポで繰り広げられる少年の日常は、年相応の幼い憧れや自尊心、憂鬱とときめき、我が儘や思い遣りに溢れ、母の愛情に包まれて、時にお伽噺のような風合いを見せる。
鮮やかな色彩とお洒落な構図は、暗く色褪せたモノトーンで描かれがちな戦争ものと一線を画している。けれども、ポップな描写の裏には痛烈な皮肉が流れ、人間の残酷さがそこここに顔を出す。
全てを見せずに、しかしその余白にくっきりと映像や展開を思い描かせる手法が、多感な少年の思いや、戦時下の人々の狂気や悲哀を際立たせ、じわじわと胸に染み通らせる。
台詞や何気ないショットにたくさんの伏線がちりばめられ、それらが後に丁寧に拾われて形を成していく。嵌まった欠片の意味が府に落ちた瞬間、ドスンと感情が腹の底に落ちてくる。
戦争映画では『悪い敵国』と設定され、問答無用で打ち負かされがちなドイツ側の目線を意識したこの作品が胸に刺さるのは、我々が日本人であるという一面も大いに関係しているように思う。
鬼畜米英、神国日本と教えられ、一人でも多くの敵を殺し、国の礎となって死にますと、キラキラした目で語ったたくさんの子供達が、かつてこの国にもいた。紙の軍服おもちゃの武器で、敵に突っ込めと強要されて死んでいったたくさんの若者がいた。おかしい、間違ってると焦燥を覚えながら、体制と時代に抗えず、唇を噛んで押し黙った少しの大人がいた。戦いに負け、過ちも認めず謝罪もせず、占領国におもねるように手の平を返した国に、子供達は呆然自失し憤り、大人は、子供達を美しい未来に導けなかった後悔と罪悪感に俯いた。そして、あの狂乱は何だったのだろうと振り返り、叩き壊された価値観を更地にならし、一人一人が自分自身の手で組み立て直さざるを得ない現実に直面した。
歪んでしまった世界に立ち向かうのは容易ではない。ちっぽけな一人の力で抗い、覆す事はほとんど絶望的だ。哀しみ、苦しみ、打ち倒され押し流されながら、ほんの僅かな自分に【できること】をするしかなかった。
母は密かに少女を匿い、息子の未来を守る為、戦争への抵抗を。クレンツェンドルフ大尉は一人の少年を励まし、謝罪し、彼の命を未来へ繋ぐ事を。ジョジョ少年は、勇気をもって少女と自分の心を狭い囲いから解放する事を。少女は、少年の嘘を赦し、共に踊る事を。
今の私達に【できること】は何だろう。
子供は染まりやすいから怖ろしい。
好きなタイプの作品だけど、ビミョーです。10歳児から見たナチなんてTVのヒーローみたいなんだろうけど、脳内ヒトラーから壁の中のユダヤ人の少女に心がシフトしていくのは、いい感じです。だけど、風刺コメディなのかファンタジーなのか中途半端な感じで、没頭できなくて残念。母親役!のS・ヨハンソンはカッコよくて最高でした。
ジョジョの正しい選択
評判聞いてハードル上がってたんですが、軽く超えて行った本作。
最高過ぎです。
コミカルでユーモア溢れる映画ですが、ちゃんと戦争の残酷さが伝わって来る。
前日にリチャードジュエル観たんで、2日続けてサムロックウェルにやられました。
2020年ベストムービー!⭐️✨
ジョジョの母が亡くなってからは、号泣しっぱなしでした😹(笑)
なんとなく展開の読めるストーリーでしたが、演出が楽しくて、美しい映像と切ない台詞と音楽にやられてしまいました(笑)
名作です!
*ビートルズやデビッド・ボウイなどの音楽が、なかなかいい感じ…です(笑)
私も弱虫ラビットでいたい
第二次世界大戦中のドイツが舞台なのになぜか英語、でも観ているうちに気にならなくなる。だってこれは10歳のジョジョが見た世界だから。
ジョジョのイマジナリーフレンドがインチキヒトラー(ジョジョの想像の産物だからあんな感じ(笑))とか、ラブリーなママとか秘密の友達とか。10歳のジョジョにとって戦争は、時に笑ったり怒ったり泣いたり。国や政治なんか関係なくて、何より大事なのは友達や好きな人と遊んだり笑ったりすることなのだ。子どもの世界ってシンプルでうらやましい。
ママのあの靴のシーンと二人のダンスシーンが秀逸。
そしてキャプテンK…!
オープニングのビートルズとデヴィッド・ボウイの名曲のドイツ語版がグッときます。
ノスタルジックでカラフルな色使いもあって、大人のための絵本のような映画でした。
絶妙なバランスで描かれた傑作
予告編をチラッと見た程度の知識で観賞。
つい数日前「リチャード・ジュエル」を観てサム・ロックウェルにしびれていたら、本作のオープニングに彼の名が…。あら、これは拾いものだ、と。
ところが、「拾いもの」どころではなかった。
戦争をコメディタッチで描くことって凄く難しいことなのだろうとは思う。特にナチスを用いると、「戦争」「独裁」の悪と合わせて「差別」も大きなテーマになる。差別はここ10年で考え方も世界的に大きく変動しているし、既に第二次世界大戦のヨーロッパを描いたコメディには「ライフ・イズ・ビューティフル」をはじめ、傑作がある。
しかし、本作はその課題をしっかりクリアしてくれた。
主人公の少年ジョジョの演技が凄い…ってことはひとまずおいておいて、戦争に巻き込まれていく彼を、決して「純真無垢な天使」としてではなく、子供なりの正義やエゴを持つ「一人の人間」として描いているのがまず素晴らしい。
そして、戦争を子供の視点で捉え、人と人とが殺し合う戦火の中でさえ、どこか現実味を欠いた演出。
この辺り、リアリティがあり過ぎると子供の視点を離れるし、ファンタジーに寄り過ぎると現実の厳しさが伝わらない。そしてあくまでコメディ。
その微妙なバランスの上に、一人の人間としてジョジョの成長や恋を見事に描き切っている。
これみよがしの「伏線の回収」って大嫌いだが、ここでは作中に登場する小さなピースが、物語を読み進める上で大きな意味を持っていたり、暗示として細かく機能していることに映画が終わってから気付かされる。
なんと憎たらしい(笑)。
…で、ジョジョ役の男の子。
映画監督の息子さんらしいけど、見事な演技でした。この難しい映画が魅力的なのは彼の力に拠るところは大きいよね。
そして、このラストですよ。
ドアを開け新たな世界へ歩み出す、年端もいかない少年ジョジョ。
作り手がここで彼に何か政治的なメッセージや、大人への第一歩といった分かりやすいテーマを背負わせるのかと思いきや、そうじゃない。そんなものはあくまで「大人の求める子供像」でしかない。
ひたすらに視点は子供のまま。
「(さあ、○○○を始めようよ。)」
うん。
それでいい。
観た後、心が軽く、温かくなる作品。
サム・ロックウェルやスカーレット・ヨハンソンなどハリウッドスターも出てる(また二人とも素晴らしいんですよ、コレが)のに、作品の注目度が低いのは非常にもったいない。
たくさんの人に観てもらいたいな。
戦争映画ではないかな?
時代背景が第二次大戦時なので戦争映画だと思って観に行ったが、戦争映画というよりヒューマンドラマでした
銃やセットが気になってしまう戦争映画好きな方は、時代背景を一旦忘れたほうがいいかもしれません。
内容は普通にいい映画なので少年が成長する系の話とか、恋愛映画好きな方とかは割と好みだと思います
何時もこの時期思う事だけど
何時もこの時期思う事だけど、アカデミー賞関連の作品が公開され、賞関連の作品は、とりあえず見ておこうと思い、見終わって何時も暗い気持ちなってしまう・・・・・
私的に、この手の作品に良作と言える作品がない・・・・・「いや~さすがに賞と取った作品(ノミネートまでされた作品)だね、面白かった(良かった)」と言える作品が本当に少ない・・・・・
本作品も見た人の批評を見ていると、かなりいい感じの感想になっていますが・・・・私的には、特に「良く」もなく、「悪く」もなく・・・・・
人にお薦めできるかと言うと・・・・・「何か自分には、芸術的センスがないのかな」と思ってしまう・・・・
本作品、第二次世界大戦のドイツ関連モノを風刺した映画であり、予告編を見た限り、かなりブラックユーモアに満ちた映画だと思い、期待して見たのですが・・・・
何とも中途半端な出来だったかな・・・・ブラックユーモアを通すのなら徹底的にして欲しかったし、もっともっと異彩感を発揮して欲しかったかな・・・
本来なら、単館なので上映するような作品・・・・しかし、監督のタイカ・ワイティティの人脈からか、サム・ロックウェルや、スカーレット・ヨハンソンのようなビック俳優さんが出ているところを見ると結構お金も掛かっているんだな・・・・・
私的には、スパイスがやりない、薄味の炒飯と言った具合だったかな・・・・
この手の作品って、裸の王様のように、「さすが、賞に掛かった映画、良かった」と言わないといけない風潮が有って嫌だな・・・・・
勿論、人それぞれに意見が有っていいと思いますが・・・・・
デヴィッドボウイで踊ってた世代ですが。
映画は全く予備知識を入れずに観る派なので、正直冒頭はどんなテンションで観たらいいのかわからず戸惑った。重いのかなと覚悟しているとビートルズの「抱きしめたい」がかかるしコミカルなヒトラー出てくるし。ナチスを描いた作品は多くあるけどここまで振り切ったものは無かったよね?
あえて言うならば「ライフ・イズ・ビューティフル」をブラックにした感じかな。
スカヨハ以外は誰が出てるのかも知らなかったのでサム・ロックウェルを見つけたときは嬉しかったな。「スリー・ビルボード」でちょっとムカついて「バイス」で気になり始め「リチャード・ジュエル」でソワソワしてこの作品で偶然の再会を果たしたような胸のときめき!これってもしや恋?(違います笑)
ジョジョもエルサもめちゃめちゃ可愛いし色使いもポップだし音楽も最高。ラストはデヴィッドボウイだよ?彼は十代の頃の青春そのものだったんだよね。
ちょこちょこ入るダンスもキュートだったな。
いろいろ考えてるとややヴェス・アンダーソン風味もあるよね。「グランド・ブダペスト・ホテル」を思い出したわ。
でも二度とあのような時代になってはならないし子供たちにあんなことさせてはいけない。少年も少女も笑って踊っていられる世の中を大人は守っていかなければ。
やけに暑いな
ナチスへの忠誠心が人一倍強い、弱虫だが心優しい少年のジョジョが、家に匿われていたユダヤ人のエルサと出会い心を通わせていく物語。
予告を見る限り、おバカコメディの映画なのかと思っていたが、ある出来事があってからはガラリと雰囲気が変わり、劇場内もすすり泣く声があちこちから。
個人的に、笑えて泣ける系の映画が凄い好きなのだけど、笑い的にはそれほどハマらなかったが、後半はジョジョの悲哀や戦争の虚しさ・恐ろしさなんかが意外にも(⁉)丁寧に描写されていて、思わずウルっときた。ジョジョ役の子の演技が素晴らしすぎ!
ジョジョ以外の登場人物も、明るく気の強い母親や脳内フレンズのアドルフ、おデブな親友、コミカルで勇敢なキャプテン、秘密警察のおじさん等々…愛すべきキャラだらけだった。
ゲラゲラ笑える作品というよりは、イメージとのギャップにグッと胸に迫られる映画だった。
最後の場面でジョジョが家の扉を開くときに、ウィンクしてほしかった。
虎と目を合わせる
ビートルズの「抱きしめたい」で始まる、あの時代のドイツ。
エルサとの出会い、母の死、かばってくれた大尉。
いろいろな体験を経て、ヒトラーユーゲントの一員だった少年ジョジョが成長していきます。
ジョジョの親友のヨーキーは無邪気でかわいいけれど、洗脳されることの恐ろしさも痛感しました。価値観がコロっと変わってしまうことや、それに無自覚なところも。
スカーレット・ヨハンソン演じる母ロージーのキャラクターが魅力的。
蝶がはばたくのも素敵だと思ったけど、ジョジョのエルサに対する恋心が、今ひとつピンとこなかったです。もうちょっと二人の年齢が近くても良かったのでは。
靴ひもを結ぶ少年
ハイル・ヒトラー!ハイル・ヒトラー!と、ここぞとばかりにハイル・ヒトラー!を連発し、鉤十字の真似をする訓練。
面白い!めちゃくちゃ笑ったわ!
この映画は戦争の悲惨さ、ナチの陰惨さを見せつけるものではない。ひとりの純真無垢な少年を通して、憎しみは何も生まないのだと、愛こそが最も強い武器なのだと知らしめるための映画だ。
大人の男の一員になりたくてナチの制服を着、鉤十字を掲げる、靴ひもが結べない10歳の少年は、本物のユダヤ人と出会い、愛を知り、やがて彼女の靴ひもを結ぶことになる。
ミサイルは強い、確かに強い。何人もの命を奪うことができる。でも、ミサイルで人を救うことはできない。ミサイルで信頼する人を手に入れることはできない。
愛こそが、未来をみせてくれる最強の武器なのだ。
ヨーキー
ヨーキーの感覚もしくは価値観。かなり好み。諸々残る。ヨーキーの話を色々したい。彼は悟ったり、察したりするわけでなく思った事を発し、行動する。オマケに運もよい。。登場する場面は全部よかった。
深読みするのが好きなので、登場人物ではヨーキーが愛おしくなる。
と、とても良かった。少しユーモアな部分が出てきても笑うとこまで行かないのはホロコーストの悲劇が過ぎってしまうからなんだろな。
だからヨーキーを求めてしまう!
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