「いや〜〜、驚かされました。 このテーマを?このノリでやるの?正気?...」ジョジョ・ラビット まゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
いや〜〜、驚かされました。 このテーマを?このノリでやるの?正気?...
いや〜〜、驚かされました。
このテーマを?このノリでやるの?正気?ほ、本当に大丈夫??監督勇気あるなァ…という戸惑いのオープニング。「英語かい!」と一瞬ズッコケましたが、見終わってみれば違和感無し。むしろドイツ語版「I wanna hold your hand」で始まるのが秀逸。10歳児のヒトラーへの親しみや憧れのような気持ちと重なって、これ以上無いキャッチーな雰囲気で導入は成功しています。全体として戦争を扱った作品にしては新しいというか(チャップリンとかいるけど)、これだけ高い評価なのはやはり素晴らしいバランス感覚ゆえだと思います。ちなみにスカーレットヨハンソンは母方が東欧系ユダヤ人移民、監督のタイカワイティティは母方がロシア系ユダヤ人でご本人はニュージーランド出身。単純にあーねとすんなり納得しちゃう所もあり。このノリをそのまま日本人がやったらダメに決まってますよね、はい。
現在は、ウクライナやロシア、イスラエルとパレスチナの紛争(戦争?)など毎日テレビで見ない日は無く、SNSを通じて若い世代も現実の身近な問題という認識になりつつあると思いますが、戦争映画って昔のことってイメージ大きいし、悲惨で重いのでとっつきにくさが正直あるので、この作品は歴史に関心をもったり、ずっと忘れないために、より多くの人たちと「今」や「これから」を考えるためにも、とても良いきっかけになるんじゃないかなと思いました。
久々にガツンと来ました。