「戦争の怖さ・恐ろしさ・狂気。そういうものが良く伝わってくる作品です。」ジョジョ・ラビット もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争の怖さ・恐ろしさ・狂気。そういうものが良く伝わってくる作品です。
第二次世界大戦中のドイツが舞台の映画は観た記憶がなく、
予告で観た少年とヒトラーの掛け合いから、内容も「ゆるい」のかな
と勝手に予想して鑑賞。
したのですが、
この作品、「ジョジョ」と聞いてまず頭に浮かんだのが
「あのジョジョ」
「我が帝国のォ 技術はァ 世界イチぃぃぃ」
と、頭のネジが緩んだドイツ将校が叫ぶ
そんな作品なのかと思っていました。 やれやれ
もちろん違いました。
そして「ゆるい作品」との予想も大外れ。
軍事教練特訓中のジョジョ少年
・うさぎを殺せと言われ
・投げた手榴弾で被弾しリタイア
・絞首刑の死体はぶら下がってるわ うへ
…
ジョジョ少年は可愛いし
おデブの友人もコミカルだし
ジョジョの母親はお茶目 なのですが
実は安心して観ていられない作品なのでは
ということにようやく気付いたのでした。
そして再び出くわす「絞首刑の死体」
…
見覚えのある靴… ああ
※ 下半身しか映りませんが、これはもう…
ある意味、ヘタなホラー映画より怖い
最後まで油断できない作品でした。
◇
それにしても
後半になる程、「あっさり」と人が死にます。
ドイツ国内での戦闘が本当にこうだったのか分かりませんが
第二次大戦中の日本国内ともまた違った描写に
すごく心がザワザワしました。
ジョジョ少年とユダヤ人の少女。
この二人が生き残ったことが救いといえば救い。
けれどこの二人
この後どうする(どうなる)のでしょうね。 心配…
◇
教官
ドイツ軍の上着を着ていたため米兵に連行されるジョジョ
窮地を救ったのは元・指導教官。
「このユダヤ人のガキめ」
…
…哀しく、とても優しい嘘です
◇最後に
この作品
可愛いうさぎと思って抱きしめたら、実は針ネズミだった。
そんな気分です。
心にチクチク刺さる刺さる…
あまり気楽に観る作品では無かったようです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
もりのいぶきさん、二つ目のコメントありがとうございます。今回は大丈夫だと思います。ちゃんと読めてよかった!
もうお一人がコメントくださったのですがそれも消えてしまいました。
もりのいぶきさん、コメントありがとうございます。ナチ好きの男の子の話で空想の中にヒトラーが出てくる、という内容で公開当時も見る気持ちはありませんでした。でもついこの間、映画好きの若い女子学生がこの映画良かったと言ってたので、決意して(大げさ!)見ました