「10歳の目線のホロコースト」ジョジョ・ラビット カメさんの映画レビュー(感想・評価)
10歳の目線のホロコースト
個人評価:4.0
ホロコーストをナチス側から描く作品は珍しい。それも10歳の目線から。
全体にポップな空気感が流れているのが、この時代の子供達も、普通に無邪気に子供時代を送っているとも感じさせ、またその普通の中で、当然の様にナチズムの教育が自然体である事が、ポップに恐ろしい。
盲目の思想の中、敵と戦う後半の戦闘シーン。スローモーションの中で、唯一本当の恐ろしい現実を直視していたのはウサギの様に怯えるジョジョだけ。そんな思想とのコントラストが素晴らしかった。
スカーレット・ヨハンソンはもちろんだが、サム・ロックウェルらしい役柄の大佐も素晴らしかった。
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