「愛が欠如した戦争の時代で、一人一人が出来ることを。」ジョジョ・ラビット ネイモアさんの映画レビュー(感想・評価)
愛が欠如した戦争の時代で、一人一人が出来ることを。
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ジョジョは『愛を知らない、目で見えないし…』というが、
結局ジョジョは愛を注がれてばかりだった。
10歳という若さでそんなこと簡単に気づけなくて、失って初めてその愛に気づく。
ジョジョ、君が『愛なんて目に見えないしわからない』って言ってる時、ママが靴紐を結んでいたね。君の目の前のその光景が一つの愛の形なんだよ。
最近、この国ではたった一回失敗しただけで必要以上に心身共にズタズタになるまで叩きのめされて、晒し上げられて社会的に半殺しにされる。誰も望んでないのに。そうやって"ヘイト"を広めるんじゃなくて、もう一度許してより良くなるよつに支えてあげる"愛"と"寛容"を広めるべきなんだ、と監督は言っている。
私達が目を向けないだけで、見渡せば自分の周りに愛は満ちている。知らず知らずのうちに誰かに愛を注がれているし、何かに愛を注いでいる。そうやって争いに満ちた絶望と憎悪の時代でも、なんとか人も世界も繋がってきた。
たった一人の力じゃ大きな変化をもたらすことはできないけど、だからこそ、
各々が"今、自分にできることをする"んだ。
人生は絶望で終わらないから、愛を持って生きて、絶望の裏側で呼吸している希望を手繰り寄せるんだ。
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