「サム・ロックウェルは悪魔に魂を売ったに違いない」ジョジョ・ラビット なおさんの映画レビュー(感想・評価)
サム・ロックウェルは悪魔に魂を売ったに違いない
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でなければこんなにたて続けに高水準の作品に出演し続け(『スリー・ビルボード』、『バイス』、本作、『リチャード・ジュエル』)しかもいずれもおいしい役柄でかつその魅力を最大限に表現する演技をするなんてことがあるのだろうか。
これはアレですよ、絶対やってますよ…
悪「おやおやどんな奴に呼び出されたのかと思ったら、演技は上手いのにイマイチパッとしない中堅俳優サム・ロックウェルさんじゃないですか」
サ「うるせえ! 悪魔め! おい、魂を売ったら、願いを叶えてくれるっていうのは本当なのか?」
悪「ええまあ」
サ「よし、じゃあスゲエ映画を事前に見極める能力をくれ!」
…的な裏取引やってますね、絶対。
というネタがサクッと思いつくほど、最近のロックウェルさんはのっている。
母ちゃんもヨーキーくんも自然体のキャラクターでよかった。ラームお姉さんのお肉に注目していたのは私くらいだと思うが。
正直チョットだる〜いところもあったが、いいシーンの繰り出しかたもよく、あざとい泣かせでごまかさずに終始コメディタッチなのもよかった。レベル・ウィルソン好き。
ところで先日観た『2人のローマ教皇』でベネディクト前教皇への批判プラカードにナチ野郎帰れという類のものがあった。本作のジョジョと同じくヒトラーユーゲントに所属していたことを揶揄してのものだったようだが、子供時代のことを今も言われるのね。教皇はつらいよ。
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