シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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艶かしいウルトラマン
1.ネロンガの名前ちゃんとおぼえてました。忘れてなくてほっとしました。
2.ガボラ。なに?あのドリル。すごいね。先に名前言われちゃった。でも大丈夫。ご開帳待ってました。ヒレ短いね。小顔だし。ウルトラパンチ一発でやられるとは。
3.メフィラス星人は憎たらしいくらい残虐で狡猾だった記憶があるが、優しくなってた。山本さんのキャラ?異星人同士が居酒屋でなかなかオツなもの食べながら、酒を酌み交わす場面に和みました。
4.ウルトラマンにカラータイマーがなかった。肋骨が浮いたりして、体が艶かしくなっていた。足が長~い。顔はあっさり味だった。
5.長澤まさみが巨大化したのはフジ隊員のパロディ?パンチラNGなんでしょうね。ちょっと残念。シャワーなんか浴びなくていいですよ。さすがちょっと抜けてるウルトラマンの神永(斉藤工)は臆面もなく嗅いじゃう。昔は好青年だと勝手に思っていた斉藤工さんは着実に変態オヤジに進化しつつありますねw
6.セリフが小難しかった。所々、とても古臭~い表現や四文字熟語。科学特捜隊のカトクタイが禍威獣特殊対策班のカトクタイになっていた。お役所くさい。制服ないし、ほぼほぼデスクワークだし。ダメでしょ。自分からバディなんて言っちゃ。
7.流星バッチにアンテナがついてなくて、通信機能なし。スマホ、SNS時代では不要?悲しいね。オシャレな社員バッチや議員バッチみたい。
8.嶋田久作は最近、総理大臣役が多いような。総理の夫を思い出した。他国に先を越されないようザラブ星人と条約締結を急ぐ様は長いものには巻かれろ丸出し。気になったのは日本はどこかの国の属国とはっきり言うセリフ。竹野内豊だったかしら?56年前のウルトラマンのときの未来への希望と正義はどこへやら。
9.日曜日のレイトショー。若者に混じって、同年代のオヤジ数名を確認。なんかお疲れだったご様子。
出演者の饒舌がとても愉快!
なんと言っても、楽曲が良い。米津の歌を聴いていると、宇宙への想像力がどんどん湧いてきそうです。ストーリーは地球が支配もしくは管理、はたまた滅亡されるという状況に翻弄されかかりますが、斉藤と長澤他が撃退するというものでした。とはいえ、ウルトラマンに対する免疫ができている私たちには、とってもわかりやすくて、愉快この上ない作品でした。思えば、私たちは宇宙に関して科学的にはほとんど無知です。ただ、先人たちの直感やチャネリングでしか得られない情報で想像するしかありません。そのベースの上に立ったウルトラマンは、やはり地球を守る偉大な地球外生命体としか言えませんが、私たちのヒーローであることは間違いありません。長澤の痛快な演技と、女性らしさが眼福になるとともに、饒舌なまでの役者たちの台詞にハマってしまうところ、なかなかの面白さがありました。そして、私たちを守ってくれるウルトラマンに改めて敬礼したくなりました。
コロナ禍
冒頭から中盤くらいまで、シンゴジラのような現実に怪獣やウルトラマンが居たら的な流れだったのが、中盤過ぎるとエヴァンゲリオン的な厄介なw流れになりCGオンパレード。一般人を巻き込むような描写もなくこぢんまりした形に。これは明らかにコロナの影響だろうなと感じました。所々にシンゴジラのような初代ウルトラマンをオマージュした演出があるが無理矢理ネタとして入れた感がして飽き飽き。前半はワクワクしたが中盤からの展開は夜勤明けで観に行ったせいもあり睡魔との闘いでした。しっかり頭が働く状態で観に行く事をお勧めします。長年?待ったのにこれ?っていう感じは否めませんでした。
オタクにはたまらんでしょう
誰でも楽しめそうな感じを受けるが、実際はかなり人を選ぶ作品だと思った。
CGの出来も目につくが、それよりそもそものストーリーが分かりにくい上に、セリフの内容も一般人には馴染みの無い単語が当たり前の様にバンバン出てくる。
出演者は内容を分かって話しているんだろうか? 私は長澤まさみが巨大化した辺りからストーリーがわからなくなった。
ダメな政治家好きですね
シンゴジラでも感じましたが、ダメな政治家たちに時間を割きすぎ。
その時間をもう少しメインキャストに使えなかったかな?限られた時間の中で仕方ないのだろうけれど、チームの一体感もバディ感も薄く見える。
途中までは面白かったですが、メフィラスの辺りから…なんだか…。
オマケにラスボスがゾーフィ?命も分けてくれないただの無機質な存在のゾーフィでなんだか納得出来ない気分に。
ウルトラマンオマージュを実相寺監督風味で、シンゴジラエヴァ的につくってみました!みたいな感じでしょうか?
ちゃんとウルトラマンを観て、予習して行ったのですが、そっちの方が面白かったです。
あ!モーションキャプチャーのところに、ウルトラマンの中の人古谷敏さんのお名前があったところには心で拍手しました!
年齢的に全部は無理かなとは思うので、動きの監修でしょうか?
そこにウルトラマンがいるから
期待は大きかった。が、それを埋めるだけのものではあった。
ゴモラが一瞬で良いから見たかったなぁ。とは思った。
でかい長澤まさみは良かった(笑)
6/24 2回目。
じっくり見れて面白かった。特撮、庵野秀明、樋口監督が好きなので。そして長澤まさみが好きなので。
ベータカプセルがほしくなった。
ウルトラマンのあとしまつ
まず、ウルトラQ〜レオまでしか観ていないウルトラマンライト層であり、アンチでも信者ではなくラブ&ポップや式日の監督としての庵野さんが好きな立場で飽くまで映画としての感想を前提で書く。
結論としては良くも悪くも前時代的なテレビドラマ。それは特撮部分が古臭いなどではなく、必要過多な説明セリフ、電話の演技(電話の内容を復唱する)蛇足だろってところが多い。また話を端折りすぎて登場人物に感情移入しにくい、シンゴジの様に人間味を極限まで削り取った話ならまだしも最後に長澤まさみを泣かせるぐらいウルトラマンや人間への愛を描きたいのならそこにこそ説得力を持たせるべきだと思う、ファンには伝わるのだろうけど人間を助ける動機が気薄になってしまっているのは残念。子供向けに作るにしても上記部分は必要に思う。
踊る大捜査線(その時は警察)が流行った時もよく見たステレオタイプ(映画の中での)の政府描写は陳腐で見飽きた感が強い。たとえ普段映画を観ない層をターゲットにして、門外漢だったとしても庵野さんの映画が好きでお金を払って観に行った身としてはとても残念で不誠実。空想特撮映画の細かい部分は気にするなという意見もありますが、「映画」と銘打ってる限り現代映画のストーリーラインとしては古臭すぎると言わざるを得ません。
正直特撮部分を抜けば大怪獣のあとしまつと評価は変わりません、ほんとに悲しいです。
これを面白いと言うなら日本映画は終わり
また庵野はやってくれました。
観に来る人はおおよそウルトラマンを観たいのです。
新しくなったウルトラマンを観たいのです。最新技術でウルトラマンが怪獣と戦ってる所を観たいのです。
我々は俳優が難しい単語並べてズームアップしてるシーン長澤まさみがおしり叩いてるシーンを観て来てるのではありません。
シン・ゴジラの時もそうでしたが喋ってるだけの映画、言葉だけで物語が進むのは観てる側は疲れ、眠くなります。
絵で残さないといけません
なんですか?ウルトラマンの正体がバレるシーンあっけなさすぎ専門学校でもあんな脚本書いたら説教間違いなしでしょう
もはやウルトラマンを道具にして俳優を売らせようとしか見て取れません。
ウルトラマンも怪獣もエヴァ化されてて途中からヱヴァンゲリオンみてる気分にもなりました。特にゼットンは13使徒
あとシン・ゴジラ同様政府嫌いすぎ毎回風刺で今の政治家ーとかしれっとディスってきます。
あとウルトラマンと言ったら「シュワッチ」もありません。これはどういうことですか?
これだけは言う
日本と言えばのキャラを使って自分の思想の押し付けや俳優宣言だけは本当にやめてほしい
おそらくシン・仮面ライダーも仮面ライダーを道具にして風刺をたれ流しでただ喋ってるだけの作品でしょう。
「何をいっているの?」
という人にこう例えましょう
シン・ドラゴンボールが上映されるとしましょう
そこで「おっすおら悟空」も言わず
戦う描写が全く無く
悟空とわけわからん市民が語り合ってるだけの映画
悪役は全く目立つことなく
政府と関わりをもつ
そしてフリーザ、ブウ、セルが使徒化
悟空が「こんな国はあぶねぇぞ、もっと政府は考えて動かねぇとあぶねぇーぞ」と言ってる作品
観たいと思いますか?
私は観たいとはおもいません
庵野ワールド全開
映画館にて鑑賞
エヴァ好きだしシンゴジラがヒットしたこともあり、今回もヒットするのかなと期待感ありでの鑑賞
あらすじは
禍威獣が出る日本でウルトラマンが出現し倒してくれたが、その時の衝撃で斉藤演じる神永が子供を庇って死んでしまいそれを受けてウルトラマンは神永と合体して禍威獣と戦うというもの
まず思った点はやはり庵野がウルトラマンに対する愛がすごいなと思った。
オープニングからこだわりを感じるし
最後の戦いでの変身シーンを昔の映像風にとっていたのは胸熱だった
ただ長い作品を映画にしているためか全体的に駆け足ぎみ
初めの禍威獣と禍特対の説明早すぎ笑
目凝らして見てたから初めから若干疲れた💧
また全編に庵野作品独特の難しい言葉や説明が溢れていて人によってはしんどいかなあと感じる
特に今回気になったのはところどころ映像がスマホで撮影したぐらいのレベルになるのがすごく気になった。
またカット割りもこだわりがあるのだがそれいる?ってカットが多い
ストーリーとしては敵が多すぎて1人ずつにスポットが当たってないように感じる
もう一人二人敵少なくてもいいと思った笑
個人的にはそこまでくわしくのないのでバルタン星人やダダ、ピグモンなどの有名なやつのほうが良かった
また戦闘シーンが昔のはもっと殴りあったりプロレスしてた気はする
特にカラータイマーはある方が危機感も感じるし良いと思う。
まあ次回作も作れるような感じでは終わったので今後に期待という感じかな
次はシン仮面ライダーもあるようなので庵野ワールドはまだまだ続く
続
予算をかけた特撮映画
とりあえずの感想は、ザ・特撮映画。
事前にハードルを自分の中で上げすぎた感があったかも、、、
全体を通して、めっちゃ見やすかった印象。
コミカルなシーンと他の差がハッキリしてるから飽きることなく見れた。
個人的には滝くんにめっちゃ色々感じた。
神様みたいな自分よりも上と思っている存在に対して、依存していくのではなく、自分の意思で進んでいくのが人間なんだ、と
それが側から見たら奇妙に見えたとしても、
っていうのがあの一連のシーンに感じてグッと来た。
パンフレットとかいろんな物を読んで改めて見たら違う感想がまた出てくるんだろうなー、と。
ウルトラマンらしい、勧善懲悪に収まらない作品だった。
82/100
ウルトラマンという男の物語
まず特撮として終始わくわくが止まりませんでした。
ウルトラマンの造形も良く、正体不明の知的生命体感があったし、融合後の口元デザインなどは素晴らしい。
ストーリーラインとして、色々な先入観がありとても分かりづらくなっていますが、
ウルトラマンという「男の戦い」が描かれています。これは文明の発達した外星人としての精神構造(ほぼ、まどマギのキュゥべえ)が分かると、途端に熱いストーリーラインが見えてきますし主題歌が泣けてきます。
最後に
愛想は良いが薄っぺらい、メフィラス星人と、
寡黙だが熱い、ウルトラマンの対比はすごく面白かったです。
ウルトラマン(光の国の戦士)という存在について考えさせられた
ゾーフィ(ゾフィー)が敵役にまわることに不信感を募らせた人が数多くいると思う。
今までのウルトラシリーズでは光の国の戦士達は幾度となく地球及び地球人を救ってきた。ただそれは彼らが地球人を好きでいてくれたからであり、何も知らない光の国の戦士が無条件で救ってくれるわけではない。そして彼らは私たちから見たら正義の戦士だが、怪獣や一部の星人からしたら敵である。そして今回、ゾーフィは地球人について対してゼットンを投入して滅ぼそうとしてきた。これは地球人は野蛮な知的生命体であり、その野蛮さを持ったまま光の国の戦士と同等の存在へと進化する可能性があると認識したからである。彼ら光の国の戦士達は地球の守護者ではなく宇宙の平和を守る者である。ゾーフィは地球人を怪獣と同様の悪だと判断し、宇宙の平和のために地球人を滅ぼそうとしたのではないだろうか。
そもそも光の国の戦士は誰の味方なのか、勝手に人間の味方だと考えているのはウルトラマンを神だと思っているのと同じではないか。
ウルトラマン(光の国の戦士)という存在について今一度考えさせられる、一つの考察を見るかのような作品だった。
ウルトラマンを知らなくても楽しいウルトラマン
ウルトラマンはこどもに頃に流行っていましたが、特に見ていませんでした。
昭和ウルトラマン(1980年)には生まれておらず、平成ウルトラシリーズではもう特撮を見る年齢ではなかったためです。
記号としてのウルトラマンはあちこちにあったこともあり、そこそこの知識はありました(怪獣がどうとかまでは知りません)
さて、そんな状態で見たのですが、
庵野監督のリブートはおぼろげながらウルトラマンを知っている人でも楽しく見ることができました。
もしかしたらそういう人ほど楽しいのかも。
例えば「原作のアレは…」系の話。代表的にはカラータイマーがないなど、そういう細かい差分も全然気になりません。
怪獣が現れたら、異星人がコンタクトを仕掛けてきたら、
その状況で政府はどう対応しようとするのか、という点も非常にリアル。このあたりはシンゴジラと同じノリ。そのかわり「そこまでやらんでも」っていうところはばっさりカット。
なんなら必要な説明も「これ見に来ている人なら今更説明いらんでしょ」ってばっさりカット。
これが非常に良い方向に転んでいて話のテンポがとてもいい。
「大怪獣のあとしまつ」に言及したくなりますが、やるべき方向はこちらだった。
リアルに考えれば政治家が人類をひとつにまとめて対抗しようとか、ウルトラマンを全面支援しようなんてしませんね。
しかしヲタは叡智を結集しようとしますね。わかります。
ヲタをほめてるわけではなく現実的に何とかせなばならず、その後のことも含めて考える政治家と、
とりあえず今をどうにかできればそれでいいヲタの違いです。
相変わらず早口で難しいことをしゃべり続けています。
あれを聞き取ったうえで理解できる人はあまりいない気がします。
できるなら超楽しい空想科学のシーンかも。
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以下、どうでもいい話。ネタバレ部分。
・神永さんの唇が分厚い。
・班長、シブい。
・初対面から先輩を見下してかかる浅見さんの好感度がマイナスから始まりすぎて映画の尺で取り返せない。嫌いな人のままで話が終わる。
・においを嗅ぐシーンをいれる意味がわからない。あれは何のためなの。
逆探知では追えないから残り香で追いかけて捕まえる、ってフックを脚本にいれる必要があったのか。
逆探知で追えたので捕まえに来た、でもシナリオへの影響はまったくなかったはず。
これがなければ脚本に何か入れられないフック、あるいは原作へのリスペクトの一環だったのか。笑いどころとしていれるにしては人を選びすぎるのでは。
→あ、もしかして浅見さんの好感度リカバリのためにヒドいめにあったシーンをいれたつもりだったのかな?
・遺体が数日たって、血の気が引いている顔色がリアル。
・圧倒的な暴力を持っているウルトラマンに対し、権力で縛ろうとする姿は「ありそうだなぁ」って思った。
シリーズへの思い入れで結構見方が変わりそう
おそらく昭和のウルトラマンシリーズに漂っていた空気の再現なんだろうけど、ウルトラマンのシーンはなんとも言えない可笑しみと悲哀があって、なんだかクセになってしまった…。ウルトラマン、何だか可愛らしいよね。
動作の独特の間の取り方というか、どこかゆっくりとしたウルトラマンの動作とか、言葉を発しないウルトラマンの動かない表情のアップとか、飛んでる時の背中の反り具合とか高速回転とか…。
ちなみに私はウルトラマンシリーズは本当に触ったぐらいしか観たことない人間。
それでもやっぱり庵野監督作品なので面白かった。
まず冒頭数分の情報量がすさまじい。
シン・ゴジラのカットとタイトルロゴが挟まって「あ、これはシン・ゴジラの世界線なのね」ということが説明(?)される。
実際シンゴジメンバー(本作の首相もそうだし、何より赤坂さん…!相変わらずご苦労されている…)も登場するし、劇伴もアレンジ違いのものが使われたりで、あの作品大好き人間には嬉しい。
そしてゴジラの脅威を乗り越えたことで日本政府の対応のスピードや仕組みが強化されている感じがしたのも、「ゴジラ対応の教訓が活かされているんだなあ」となんだか感慨深い。
そして怒涛のダイジェストで流れる禍威獣と禍特隊の存在や経緯。
いやいや、速い。情報量多い。笑
このあたりも庵野監督カラーを感じて面白かった。
そして本編。
まずは印象に残ってるとこだけ。
・相変わらず登場人物のセリフの情報量多すぎ&早口がすごい(シンゴジで慣れたはずの人間も驚きの専門用語の多さと登場人物の頭の回転の速さ)
・禍威獣に感じる使徒感と、戦闘シーンのウルトラマンに感じるエヴァみ。
・巨大化する長澤まさみ!ウルトラマンシリーズに出てくる女性隊員巨大化エピソードがベースらしいけど(※ウルトラマンシリーズ履修済みの夫情報)、初見勢はあっけに取られること必須。
・本作は個人的にメフィラス(山本耕史さん)のインパクトがすごい。爽やかで物腰柔らかで胡散臭い感じが最高。「私の好きな言葉です」が私の中で流行った。神代くんと居酒屋で飲んだ後割り勘にするシーンも好き。外星人体のフォルムも格好良い。
・ウルトラマンの飛び立つシーン、どうしても「ふふふ」となってしまうんだよな。可愛い。
・すさまじく簡単に外星人と契約締結してしまう日本の首相たち。
・終始悲哀を感じる神代くん(斎藤工)のまなざし。
・班長(西島秀俊)や室長(田中哲司)さんの安定感良いなー。しれっと莫大な請求を防衛省に回させる室長がツボ。
・異空間で会話するウルトラマンとゾフィー。ウルトラマンの声、誰かと思ったら高橋一生さん…!
私はウルトラマンシリーズを観ていないので、エピソードの取捨選択や庵野監督のアレンジがわからないし、今この作品を観られるという感動がないのも残念だけど、ストーリーの大筋はちゃんと追えるし、終始楽しめた。
でもウルトラマンシリーズを通ってきてるか感想は結構変わるんだろうなとも思う。
でもわからないなりに作り手からのウルトラマンシリーズへの愛が詰まっているのも感じた。
ウルトラマン/神代さんと、長澤まさみ(ごめんなさい役名忘れた)のバディとしての描写の部分は少し物足りないかも(バディという関係性に夢を抱く人間としては)。
良い意味で漫画なのに何故批評?
長澤まさみへのセクハラとか禍特対の隊員の描写が足りないとか、何を書いてるのか?と思う。特に前者はメフィラスの意図を効果的に見せるために必然とも言える巨大化でしょう?着衣だとか見せ方の問題?記号として捉えたら不自然でもいやらしくもない。だいたい演者や製作者側はそんなの最初っからわかっているよ。そんな批判書くからものつくりに閉塞感が付きまとうんだってまだわかんないかな(泣)これは【空想特撮映画】なんだよ。思い入れで作られた世界観に好き嫌いの評価は仕方ないが、もっとこうした方がとかこの方が良かったと書くならば自分自身の頭の中で空想してくれないかな?ウルトラマンの作品世界を下敷きにして1人(もしくは複数人)のファンが円谷と東宝を動かしてここまでの物を作り観せてくれたことに素直に称賛を送りたい。
庵野監督と同時代を生きている喜び
ウルトラマンを知らない小4の息子と小1の娘と一緒に見に行ったが、案の定娘はドラマパートで飽きてしまい、鑑賞後も「ウルトラマンはカッコよかったけど、話はよくわかんなかった」という感想だった。
私自身も66年のウルトラマン世代ではないが、昭和と平成の合間世代の私は、ビデオデッキが普及し始めたことも相まって、小学校入学前後に昭和ウルトラマンに触れた世代である。ウルトラマンは、ビデオ等で全話見た記憶がある。
1960年生まれの庵野監督は、もちろんウルトラマンのドンピシャ世代なのだろう。庵野監督の『シン』シリーズは、彼が生きてきた中で彼が好きだったものが詰め込まれているように思う。本作も、にせをチョップした際の痛がるシーンや、ゾーフィとゼットンの件など、当時を生きた子どもたち(それを知っている次世代のオタクたち)に向けた小ネタがバンバンと繰り広げられる。彼の映画にとっては、ネタバレも何もない。なぜなら「全部すでに出ている」からである。この映画を見た人の中にも、娘のように「よくわかんなかった」という感想を抱く人は多いだろう。「よくわかんなかった」という娘に言いたくなった言葉は「それはお前が勉強不足だからだよ」(もちろんそんなことは本人には言わないが…。)
パンフレットの樋口監督のコメントの中に「僕らが少年時代に熱狂した感じを共有すること」とある通り、これは全方位的映画でもある。オリジナルを知らなくても見られるようにできている。おそらく小1のこどもにとっては「よくわからないけど、カッコイイ」でいいのであろう。そう考えると、30分というTVシリーズは絶妙な長さである。これを入口にして「ウルトラマン」という沼にはまる若い世代も、もちろん増えるであろう。
同人誌と一般向け作品の、絶妙な中間作品。それが私の『シン』シリーズに対する感想である。庵野監督と同時代を生きられている幸せを感じながら、『シン・仮面ライダー』を楽しみに待つとしよう。
※マイナス評価ポイント(-0.5ずつ)
・ストーリー展開上どうしても仕方がないのだが、メフィラス(引き分け)⇒ゼットン(負け)と続くのでどうしてもウルトラマンが「そんなに強くない」という印象を受けてしまう。
・ウルトラマンが倒せなかった敵を、人間が倒すというプロットならば、「1ミクロン秒でパンチ」は雑だろう。
以上でマイナス1、4.0採点にさせていただきました。
光の国の正義は誰のためのもの?
〔ウルトラQ〕や〔ウルトラマン〕はリアルタイムで見ていた世代。
ただ幼いこともあり、興味はやはり
単純な怪獣退治モノに偏りがち。
右代表は〔ゴメスを倒せ!〕や〔ペギラが来た!〕〔ガラダマ〕の回か。
〔1/8計画〕や〔あけてくれ!〕などの面白さが判るのは、
かなり長じてから、それも再放送を見た時で。
しかし、そうした単純な勧善懲悪モノの方が
ウケは良かったのだろう、
続いてのシリーズはそちらに特化した〔ウルトラマン〕。
ただその中にも〔故郷は地球〕〔まぼろしの雪山〕といった、
今から思えば社会性を帯びた回もこれあり。
『ジャミラ』であれば、その対極に在るのは
〔オデッセイ(2015年)〕と、
後々の作品との比較も、楽しかったりする。
さて、「シン」である。
同じ惹句を冠した〔ゴジラ〕では、突然の厄災に衆知を集め対応し、
永く向き合う決意をし、更には光明を見い出す、
イマイマの日本の表象を描いた『庵野/樋口』コンビが
どんな外連を見せてくれるのかと期待したら、
蓋を開けてみれば、まるっきりの{リブート}作品。
これには少々、拍子抜け。
とは言え、そのことが全体の面白さを毀損しているかと聞かれれば、
そのようなことは全く非ず。
先ずは出て来るクリーチャーを「怪獣」と「星人」に大きくカテゴライズ、
各々が頻出する理由を説明する。ああ、なるほど、
なので今回は単なる「侵略者」の「バルタン星人」は登場しないのだと納得。
現代的なアレンジは施しつつ、各エピソードの骨格はきっちり踏襲。
その中身が五十年を経て古びていないのは、
元々の構想が秀逸だったのだろうと感心。
偉大な先達である『成田亨』や『古谷敏』へオマージュを捧げたいとの想いにも
激しく同意。
加えて、過去作との比較で見つける楽しみも。
「ザラブ星人」による「にせウルトラマン」は
目の形だけが異なり、肝心のつま先を見せない、とか。
或いは巨大化させられる『浅見弘子(長澤まさみ)』は
『フジ・アキコ隊員(桜井浩子)』とは異なり
科特隊の制服姿ではないので、サービスシーン満載との
嬉しい余禄はあったりも。
また、対象はちと違うが、
「メフィラス星人」のフォルムは「EVA初号機」そっくり、とか。
先の作品でお馴染みの、政治に対しての揶揄は軽めも、
ちくちくと寸鉄を刺すような皮肉は十分に効いている。
一方、風俗の取り込みは、全くと言っていいほど行われておらず。
その分、原作の流れを忠実になぞっているので、
知識のある者にとっては判り易い。
他方、初めての鑑賞者に対しては、親切な造りであったかどうか。
魂は細部に宿ると言うけれど、
不思議なコトにイマイマの社会情勢を予見したような幾つかの科白にははっとさせられる。
とりわけ「ゾフィー」が吐く科白は、
あまりに現状のどこかの国のスタンスに合致し過ぎて驚愕。
見たぞ 我らのシン・ウルトラマン
『シン・ゴジラ』から6年。
庵野秀明と樋口真嗣のコンビが往年の特撮番組を現代リブートする“シン・シリーズ”。
その第2弾として製作されたのが、
“シュワッチ!”と光の国から僕らの為に、来たぞ!我らの…
ウルトラマン!
まあ全員ではないが、日本人なら必ずウルトラマンを見知り、何かしらの形で触れていると思う。
仮面ライダーと双璧をなす日本のヒーローの象徴。それくらいのスタンダード。
今や当たり前の基本設定も放映当時は斬新。
影響は計り知れない。
元プロレスラーの前田日明氏は子供の頃からウルトラマンの大ファンで、最終回でウルトラマンがゼットンに倒された事にショックを受け、いつか仇を取ると格闘家を目指すきっかけになったという。
アメリカでは事故に遭い昏睡状態になった郵便配達の男性が奇跡的に回復。彼の意識を蘇らせたのは、「もう一度、『ウルトラマン』が見たかったから」という逸話も。
時代や国も関係なく、今も尚僕らの心を魅了して止まない。
庵野と樋口の二人も、多大な影響を受けたドストライク世代。
特撮を愛するこの二人が、『シン・ゴジラ』に続いてどんなウルトラワールドを魅せるか…?
コロナで製作遅延や公開延期、『大怪獣のあとしまつ』の失望を経て、
本当に待ちに待った!
『シン・ゴジラ』同様、激しく賛否両論になるだろう。
“シン要素”なんて要らない。寧ろそれは設定を変え、世界観ぶち壊し。
長く愛され続ける作品なら、そんな声が出て当然。
でも、ただ昔のままやったら、そもそもやる意味や必要がない。
“作る”とはまた新しく生み出す事。レガシーをさらに発展させる事。
オリジナルをリスペクトしつつ、それまでの常識や固定概念を覆す。
それが、『シン・ゴジラ』だった。
それは本作でも感じた。
全く新しく、それでいて旧作の“残り香”が匂う。
ファンには堪らないマニアックネタ。興奮し、思わず笑ってしまったほど。
個人的には非常に楽しめ、面白かった。良かった。
まずは、非常に気になっていたOP。
どんな風に始まるのか…?
宮内國郎氏によるあの音楽。おっ、“ウルトラQ”ロゴ!…と思ったら、まさかの“シン・ゴジラ”。からの“シン・ウルトラマン”。そう来たか~!
でもその後そのまま本編となり、劇場大スクリーンであの主題歌を聞けなかったのは残念!
その代わりと言っちゃなんだけど、開幕数分は意外な“作品”から始まる。
『ウルトラQ』!…いや、『シン・ウルトラQ』!
あのテーマ音楽に乗せて、『ウルトラQ』の怪獣たちが次々登場。
ゴメス! マンモスフラワー! ペギラ! ラルゲユウス! カイゲル!(『Q』時のゴーガ) パゴス!
本作は、“禍威獣”と呼ばれる巨大生物の出現及び襲撃が当たり前になっている設定。
その説明であると同時に、ウルトラシリーズの原点は『ウルトラQ』である事へのリスペクト。
その心意気に嬉しくなった。
私の本作への最大の楽しみ、期待の一つ。
登場怪獣/宇宙人。
予告編で明らかになっていた4体と、シークレットの1体であった。
ネロンガ、ガボラ、ザラブ星人、メフィラス。
普通だったら“BIG4”をチョイスするが、そこが凡人と鬼才の違い。作品を見て、この4体が選ばれた理由もちゃんとあった。
設定上で、パゴスとガボラは放射能物質を捕食する同族の禍威獣。
そのパゴスとガボラ、ネロンガは、TVシリーズで『Q』パゴス→『マン』ネロンガ→ガボラと着ぐるみが改造された。ファンや作り手しか知らないようなディープ過ぎる裏ネタ繋がり。
外星人=宇宙人は何故にバルタン星人じゃなく、ザラブ星人とメフィラス…?
ザラブ星人回には偽ウルトラマンが登場し、善悪やウルトラマンの存在意義を問い掛ける。
メフィラス星人回はウルトラマンと同等の力と頭脳を持つ対知的宇宙人で、本格知的SFが出来る。また、巨大化したアノ人はかつてのフジ隊員へのオマージュ。
実は絶妙なチョイス。
バルタン星人、レッドキング、ゴモラは残念ながら登場しない。が、やはり出た!
ゼットン! そしてゾーフィ!(ゾフィーじゃないの…? これにも裏ネタあり)
…しかし、その描かれ方や設定は、本作に於いて特に賛否分かれそう。一緒に観た弟の反応も「う~ん…」。
でもこの思い切った設定は、庵野だから描けた気が。何処か『エヴァ』を彷彿させた。
ゼットンも禍威獣も外星人も使徒を思わせるデザイン。これは庵野ならではの、使徒のモデルがかつての怪獣たちであるという紛れもない証しだ。
科特隊ならぬ“禍特隊”。
かつてと同じ5人チームで構成。かつての精鋭とは違って、霞ヶ関のはみ出し者で禍威獣に立ち向かう。
インテリ面々は『シン・ゴジラ』の対策チームを彷彿。
冷静沈着な西島“キャップ”、ムードメーカーな早見あかり、未知のウルトラマンや禍威獣に葛藤する有岡はイデの立ち位置。
“ウルトラマンになる男”斎藤工はハヤタと違ってミステリアスな佇まい。より人間とウルトラマンの関係性を体現していた。
キャスト特筆はやはり、長澤まさみ。本作は長澤まさみを愛でる作品でもあった。
『エヴァ』のアスカ、『シン・ゴジラ』のカヨコ等しく、美しく、強気で出来る女。
樋口のフェチズムなのか、艶かしいアングルやショット。
巨大化したり、“残り香”を匂わしてくれたりの出血大サービス。
彼女が物語を引っ張ってくれた。
主軸は彼女を含めた禍特隊のドラマ。一癖ある登場人物らが織り成す物語は、ユーモアや緊張感、熱いものがあって飽きなかった。
『シン・ゴジラ』の世界観がそのまま『ウルトラマン』へシフトチェンジ。
リアリティーある自衛隊、政府描写。もはやお馴染みとなった早口台詞。
架空の組織である禍特隊すらリアルさを感じる。
謎の巨人が現れた日本の右往左往ぶり。国内外への体裁。外星人に翻弄される醜態。まさしく“今”を描いた皮肉。
リアリティーとSFが融合した世界観は、しっかりと本格SF…いや、“空想科学”として確立。
樋口の演出は『シン・ゴジラ』の庵野の演出を継承しつつ、何処かシュールな演出は、かの実相寺の演出を思わせた。
それが特に表れたのは、団地という我々の日常生活の中で神永とメフィラスの対話シーン。
『ウルトラセブン』での実相寺演出回で名作『狙われた街』で、ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで話すシーンへのオマージュ。
その直後の居酒屋シーンは、『怪獣酒場』…!?
(メフィラス役の山本耕史のクールな演技も良かった)
そう、ファンならニヤリとするネタがいっぱい。
まず興奮は、『シン・ゴジラ』での伊福部音楽使用と同じく、オリジナルの宮内音楽。前半から中盤にかけて(後半は鷲巣新スコア)、思っていた以上に使用。特に“科特隊のテーマ”が流れた時は高揚感満点だった。(出来ればフル尺で流して欲しかった…)
“音”もオリジナルそのまま。ここも『シン・ゴジラ』踏襲。
そうそう、『シン・ゴジラ』と言えば、アノ人が登場! 役名は出なかったけど、間違いなくアノ役だよね…? ひょっとして同一の世界観…? それともまさかのマルチバース…!?(実際、“マルチバース”という台詞はあったし)
あるシーンのマグカップの絵柄が、某魔法少女アニメのアイツ! 「僕と契約してウルトラマンになってよ!」ってか!?
超マニアックネタで個人的にウケたのが、対偽ウルトラマン。ウルトラマンが偽ウルトラマンにチョップし、手を痛がる。これ、分かった人、相当なマニア! かつてのザラブ星人回でウルトラマンのスーツアクター、古谷敏氏が偽ウルトラマンにチョップした時、本当に痛がったアクシデント。まさかそれを再現するとは…!!
マニアック過ぎて堪んねー!
今回のウルトラマンはベースはオリジナルのまま。でも、変更点も。
より長身でスラリとした体型。人によってはガリガリに見えるが、オリジナルより外星人である事を印象付ける。
初登場シーンは、シルバー一色。神永と融合してから赤身が掛かるが、これは人間の血がウルトラマンの体内に通い、心身共に融合したと思わせた。
そして今回のウルトラマンのデザインで最大の議論になっているのが、象徴的なカラータイマーが無い!
かなり議論になっているが、ちょっと待って! ちゃんと訳あり。
今回のウルトラマンのデザインは、かの成田亨氏による油絵“真実と正義と美の化身”が基。それにはカラータイマーが無い。
そもそもカラータイマーは、30分番組の展開上の都合から急遽付け足しされたもの。確かに2時間の長篇映画に絶対的に必要かと問われたら…?
カラータイマーの代わりに、体力の消耗や活動エネルギーの限界を示すサインはちゃんとある。
本作独自のヘンな改ざんではない。“シンプル・イズ・ビューティフル”。
でも、ウルトラマンはウルトラマンである。スペシウム光線発射シーンは、現代技術を駆使してド迫力!しびれた!
だけど今回、“シュワッチ!”と一言も発しない…。
一本の作品の中にバリエーション豊かなエピソードが並び、TVシリーズの醍醐味を濃縮。
でもやはり中心軸となったのは、人間、禍特隊、ウルトラマンのドラマだ。
今回、中盤辺りでウルトラマンが神永である事がバレるという意表を突く。
ウルトラマンを有すれば、どの国やどんな脅威も恐れる事ナシ。
逆にそれ以外の国や人間たちにとっては“敵”となる。
ウルトラマンの存在意義。
ウルトラマンの謎の一つ、巨大化にも今回は理由付け。ベーターシステム。
それを活用し、メフィラスは人類の巨大化によって禍威獣や他の外星人からの自衛を提案。
それは同時に、また新たな“兵器”にも成りうる。核と同様の…。
ウルトラマンは自分がこの星に降り立った事で、人間に危険な刃を持たせてしまう事に苦悩。
この星に降り立ってまだ日は浅い。人間の事もよく分からない。優れた判断出来る集団か、愚かな過ちを選んでしまう集団か。
が、人間を信じる。
それを委ねさせてくれたのが、禍特隊。
班長、仲間、そしてバディ…。
ザラブに拉致された時も、僅かな手掛かりから探し出してくれると信じていた。
メフィラスによる“ベーターボックス”の時も、彼らとのチームプレーを信じていた。
そして、ゼットン。初の敗北…。ウルトラマン一人ではとても太刀打ち出来ない。
ウルトラマンは神ではない。ウルトラマンも人間と同じ“命”を持つ生命体。
彼らを信じなければ、一世一代の作戦は立案出来なかった。ゼットンを倒す事も出来なかった。
『シン・ウルトラマン』は種族や立場を越えた、“信頼”の物語でもあった。
それに対するのは、まさかのゾーフィ!
“光の星”の掟で他惑星人との融合は禁じられ、それにより人類の巨大化=生物兵器への転用が知られ、地球の粛清が決まる。
ゾフィーが地球や人類を消す…? ゾフィーも光の星の正義のヒーローではなかったのか…?
オリジナルでゾフィーは“ウルトラ警備隊”の隊長。時に長は、非情な決断を下す事もある。決して悪の意思があってではない。掟破りは見過ごせない鋭いまでの正義。
正義というのは時に、脅威にもなる。
本作の場合、ウルトラマンが正義の光なら、ゾーフィは正義の暗部と言えよう。
ウルトラマンがこれほどまでにも地球や人間へ固執する理由。
自分がこの星に降り立った時、一人の人間が幼い命を守る為、我が身と命を犠牲にした。
その人間こそ、神永。
人間というものを知りたい。理解したい。
自分を犠牲にしてまで他者を守る行動は何なのか…?
神永と融合して、少し分かった。
禍特隊と共にして、少し分かった。
勇気。諦めない。愛。…
それが、人間なのだ。
それが出来るのが、人間なのだ。
TVシリーズとは違い、本作ではウルトラマンは地球に留まる事を選択する。
更なる禍威獣や外星人からこの星を守る為に。
共闘する事を誓う。
自分を犠牲にした神永のように。
彼にこの命を捧ぐ。
本作のキャッチコピーにもなっているゾフィーの名台詞。問う。
そんなに人間が好きになったか、ウルトラマン。
人間を信じ、愛したウルトラマン。
我々もそう。
ウルトラマンをいつまでも信じ、愛す。
禍特対が今一つ
全般的には満足。マイナスは禍特対が今一つだった。60歳近い男ですが、もっと子供騙し的であって欲しかった。シンゴジラがリアリティで評価が高かったので、そちらに寄ったのだろうが、アメリカに地下貫通弾を依頼するだけって、、、。策なし状態で、すぐにウルトラマンが登場したけど、もう少し禍特対に頑張って欲しかった。過去のカイジュウで学んだ新兵器を出すとか、有岡くんがなんかこしらえるとか。最後の地球人が一丸となる場面もVRゴーグル付けてTV会議するだけって?ちゃんと手を動かしてモノ(ベータ)を作って欲しかった。それこそ、素材の手配やエネルギーを得る術などで禍特対に活躍してほしかった。
あと、ビークルやレーザー銃が登場するぐらいの現実離れでよかったと思った。ヘルメット被った隊員ユニホーム姿が見たかった。スーツ着て全員で自衛隊機に乗り込むより、リアリティがあると思うが。
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