「リアルタイムファンです」シン・ウルトラマン ドラゴンさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルタイムファンです
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シン・ゴジラに比べてアレンジ弱めだったので、あまり期待せずに観たのがかえって良かったのか、結構好印象。「シン・ゴジラ」のタイトルがデーンと出たので借りるソフト間違えたのかと思っちゃった。
ウルトラQと地続きのままスタートしたのは良かったし、Qの頃から禍特対が活躍していた設定は良いけれど、もっと大苦戦して絶望的な状況になってからウルトラマンが出てこないと、ヒーローのありがたみが薄いと思う。
原典の名場面集を何とか地続きのストーリーに持っていったのは見事。メフィラスの目的を明確化したのもうまい。光の星があっさり地球殲滅を決定したのも今風。
ゼットンが光の国からの地球殲滅兵器だったという新設定は気に入った。それもゾフィが連れてくるというのは、原典放映当時の雑誌の誤情報がベースだよね。名前もゾフィーじゃなくてゾーフィなのはその為でしょ?
原典では命がふたつあって分離後ウルトラマンも帰還したけど、流石にアレは子供心にもご都合主義すぎると思っていたので、死んで終わるのは正解。
AマスクとCマスクの差異を合体前後とした新設定も名案。個人的には好きなAマスクのままで行って欲しかったが。
一点気になるのは、原典ではウルトラマンは害獣護送中に逃げられてしまい、それを追う過程で地球に飛来、ハヤタの乗るビートル機と接触事故を起こし、その責任からハヤタと同化し、害獣=ベムラーを殺処分した、という流れ。つまりは護送中の犯人に逃げられ、交通事故で原住民を殺してしまった罪滅ぼしだった訳だが、今回は特に飛来目的がないぞ?あんた何しに来たん?
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